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デジタルマーケティングの新常識:共通IDってなに?

現代のWeb技術の様々な場面で活用されている3rd party Cookie。Web広告では主にリターゲティングやコンバージョン計測で使われている3rd party Cookieですが、プライバシー保護の強化を目的としてまもなく廃止されることをご存知でしょうか。

この環境変化に対応するため、Web広告業界では新しい方法を模索しており、その中で「共通IDソリューション」が注目を集めています。本記事では、共通IDソリューションについて詳しく説明し、共通IDの種類や、弊社Logicadで活用している「IM-UID」についても触れていきます。


3rd party Cookieが使えなくなるとどうなるの?

3rd party Cookieはユーザーのブラウジング行動を追跡し、広告のターゲティングやパーソナライゼーションに利用されてきました。しかし、プライバシー保護の観点から、AppleのSafariやMozillaのFirefoxはすでに3rd party Cookieを規制しており、GoogleのChromeも2025年初頭から段階的に廃止する予定です。3rd party Cookie廃止により、Web広告の配信で以下の影響を受けることが予想されます。

  1. ターゲティング精度の低下:3rd party Cookieが使えなくなると、ユーザーの行動データを収集するのが難しくなり、ターゲティングの精度が低下します。

  2. 広告効果の測定が困難に:ユーザーが広告をクリックした後の行動を追跡するのが難しくなり、広告の効果を正確に測定することが難しくなります。

  3. 広告効果の低下:上記1、2の変化により、関連性の低い広告が多く表示される、また広告効果の計測が困難になることから、広告効果が悪化する可能性が高くなります。


3rd party Cookieに代わる技術「共通ID」ってなに?

上記のように、3rd party Cookieが廃止されることで様々な影響を受けることが予想されますが、3rd party Cookieに代わる技術の1つが「共通ID」です。

共通IDは、複数のサイトやサービス間で共通して使用される識別子のことです。これにより、3rd party Cookieが使えなくなった後でも、ユーザーの行動を追跡し、広告のターゲティングや効果測定が可能になります。

共通IDには、確定IDと推定IDという2つの種類があります。


  1. 確定ID

    • ユーザーの明示的な同意に基づく:確定IDはメールアドレスや電話番号などの確定情報から生成されるIDです。ハードシグナルとも呼ばれます。高い精度でユーザーを識別することができますが、ユーザーの同意を得る必要があり、取得できる情報が限られます。

    • 精度が高い:IDの生成にはユーザーの同意が必要なため、広告のターゲティングにおいて非常に有効です。

  2. 推定ID

    • ユーザーの行動データに基づく:推定IDはユーザーのブラウジング行動やデバイスの情報など、間接的なデータに基づいて生成されるIDです。ソフトシグナルとも呼ばれます。

    • 精度が低い:推定IDは確定IDに比べると精度は落ちますが、ユーザー行動からIDを生成するため豊富なデータを担保することができます。



共通IDを活用した配信

SMNでは、推定IDの一つである株式会社インティメート・マージャーが提供する「IM-UID(IM Universal Identifier)」を活用したAppleのSafariへのリターゲティング配信を2023年9月より開始しています。

IM-UIDを使いSafariへのリターゲティング配信することで、従来の3rd party cookieを利用した配信ではリーチ出来なかったiOSユーザーにもリーチ可能になり、配信量・獲得数の増加を見込むことができます。

詳細はプレスリリースをご確認ください。


まとめ

共通IDソリューションは、Cookieレス時代の広告配信における有力な方法の一つであり、プライバシー保護を強化しながら、広告のターゲティング精度を維持することができます。

IM-UIDを活用したSafariへのリターゲティング配信を提供するLogicadでは、上記で紹介したような配信事例も豊富にご用意しています。ぜひ興味ある方は以下ホームページからお問い合わせください。