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カリフォルニアロケンロール、その先に轍
数年前、紙刺繍の為に刺し子の図案を探していて、南部菱刺しの存在を知った。そもそも布じゃないところから始まった。
こぎんは以前から知っていて格好良いけど試そうと思った事がなかった。菱刺しは何だろう、いきなり刺してみたいと思ったから一目惚れ。
しかも盛岡が好きだけど離れて久しく、何とかご縁を保ちたいと焦っていた私はこれだ!と思った。南部せんべい南部鉄器、きっとこの辺りだ。そう南部が広いことにまだ気づいていなかった。日本一小さな県出身です。東北広すぎる。
考えたら青森の〜みたいな事は書いてあったはずなのに、都合の悪い情報は読み飛ばしたのか、まあ範囲内だろうと思ったのか。
盛岡に行った時、雑貨屋さんや民芸品やさんを巡って南部菱刺しを探した。南部裂織があるお店はあったが、菱刺しは見つからなかった。私は首をかしげた。
わりと初期に麻に綿糸か毛糸で刺すという知識は得ていた。手芸屋さんに行ったら綿麻の未晒し布が目についた。ぎりぎり目が数えられるくらい(今も1cmに18〜22目くらいの布で刺している)混紡だけどまあいいか。初心者だし。糸は手縫い糸の太口がちょうど良かった。20番手くらい。針はフランス刺繍針。
そしていつも刺繍している感覚で刺繍枠を嵌めて梅の花を刺して、それが初めての菱刺し。
webやinstagramで日々菱刺しを検索し、写真や投稿された文章から読み取れる情報を元に修正しながら今に至る。
野良のお針子。暴走するカリフォルニアロール職人。玉留上等。
昔の人はお教室で勉強したわけでないしーあるものとある知識で刺したんじゃないかしらー。と自己流を正当化しながら進んできたが、やはり無数の壁にぶち当たる。調べてこっそり直す。
糸始末とかしゃらくせえという気持ちと本物への憧れをガソリンに、今日も刺す。
写真は糸始末をちゃんとする練習。
よくわからんけど菱刺し大好き。