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【Tableau】注目すべき顧客を可視化するデシル分析のやり方
こんにちは!noteをお読みいただきありがとうございます。
本記事は、23新卒の吉野が担当いたします。
皆様のお役に立てるようなコンテンツを発信していけたらと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
顧客情報がバラバラになってしまい、わかりにくい状態になってしまってはいませんか?
データの可視化が得意なBIツール Tableauでは、顧客の状態をわかりやすく表すことができます。
本記事はTableau Desktopでデシル分析を行う方法をご紹介いたします!
デシル分析とは
購買データをもとに全顧客の購入金額を高い順に10等する顧客分析手法です。
各ランクの購入比率や売上高構成比を算出します。
この分析から、売上貢献度の高い重要顧客層を把握することができます。
1.デシル分析を行う基本手順
① 計算フィールドを作成する
② ビューを作成する
③ 体裁を整える
2.完成イメージ
今回はサンプルスーパーストアを利用して、デシル分析をしていきたいと思います!
下にデシル分析を含んだダッシュボードを載せています。
![](https://assets.st-note.com/img/1687746204456-AKIdU3HEqk.png?width=1200)
3.【実践】デシル分析で顧客の状況を可視化
3.1 計算フィールドを作成する
・[顧客ごとの購買金額]
{ FIXED [顧客 Id] : SUM([売上])}
・[購買金額によるランク]
IF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .1) } THEN "デシル10"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .2) } THEN "デシル9"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .3) } THEN "デシル8"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .4) } THEN "デシル7"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .5) } THEN "デシル6"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .6) } THEN "デシル5"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .7) } THEN "デシル4"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .8) } THEN "デシル3"
ELSEIF[顧客ごとの購買金額] <= {PERCENTILE([顧客ごとの購買金額], .9) } THEN "デシル2"
ELSE "デシル1"
END
・[デシルの区分]
IF [購買金額によるランク]="デシル1" OR [購買金額によるランク]="デシル2" OR [購買金額によるランク]="デシル3" THEN "重要顧客"
ELSEIF [購買金額によるランク]="デシル4" OR [購買金額によるランク]="デシル5" OR [購買金額によるランク]="デシル6" THEN "優良顧客"
ELSEIF [購買金額によるランク]="デシル7" OR [購買金額によるランク]="デシル8" OR [購買金額によるランク]="デシル9" THEN "普通顧客"
ELSE "離れ顧客"
END
3.2ビューを作成する
・列:[購買金額によるランク]
・行:合計[顧客ごとの購買金額]
・マークタイプ:自動
![](https://assets.st-note.com/img/1687746296407-ximbbKuX8p.png?width=1200)
3.3 体裁を整える
売上貢献度の高い重要顧客層を可視化するためにデシルで色分けします!
・マークカードの色:[デシルの区分]
![](https://assets.st-note.com/img/1687746314613-dVgar9bclI.png?width=1200)
以上が、Tableauを用いたデシル分析のやり方です!
4.ダッシュボード作成
今回ご紹介したデシル分析に加えて、ダッシュボード作成の際に加えたものをご紹介したいと思います。
このダッシュボードでは、デシル分析の他に以下の4つを加えました。
①デシル区分ごとの購買金額、利益、購入金額比率、1人当たりの購入金額指標カード
②各デシルの割合
③売上と利益の推移
④売上総額TOP20
![](https://assets.st-note.com/img/1688453331167-08JyuWYHKh.png?width=1200)
①デシル区分ごとの購買金額、利益、購入金額比率、1人当たりの購入金額指標カード
各計算フィールドを作成し、指標カードを作成します。
・[デシル区分ごとの購入金額]
{ FIXED [デシルの区分] :SUM([売上])}
・[デシル区分ごとの利益]
{ FIXED [デシルの区分] : SUM([利益])}
・[全体売上]
{ FIXED DATEPART("year",[オーダー日]),DATEPART("month",[オーダー日]):SUM([売上])}
・[購入金額比率]
SUM([デシル区分ごとの購入金額])/SUM([全体売上])
・[デシル区分ごとの顧客数]
{ FIXED [デシルの区分] : COUNTD([顧客 Id])}
・[一人当たりの購入金額]
[デシル区分ごとの購入金額]/[デシル区分ごとの顧客数]
②各デシルの割合
![](https://assets.st-note.com/img/1687746441908-CinXtHFwL7.png)
③売上と利益の推移
![](https://assets.st-note.com/img/1687746463391-0mDy4SydZ1.png?width=1200)
二重軸グラフの基本作成方法はこちらをご参照ください。
④売上総額TOP20
顧客名を合計[売上]で降順に並び替えます。
[売上]でフィルターをかけ、上位20位までの表示にします。
![](https://assets.st-note.com/img/1687746483838-3pFVlvEwnL.png?width=1200)
これらをダッシュボードに配置します!
![](https://assets.st-note.com/img/1687746493927-r8Hxa45LHb.png?width=1200)
以上が、デシル分析を含めたダッシュボードの作成です!
5.まとめ
今回は、デシル分析をご紹介いたしました。
売上貢献度の高い重要顧客層をわかりやすくできるようになりました!
以上、最後までご覧いただきありがとうございます!
顧客分析方法はたくさんありますので、さらに勉強していきたいと思います!
様々な分析の切り口で、顧客情報を整理していきたいです!
他にも様々なチャートの作成方法や情報をご紹介していますので、是非表現の幅を広げるのにご活用ください。
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