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【PowerBI初級編】第5回 基本のビジュアルを作ってみよう③:折れ線グラフ
こんにちは!noteをお読みいただきありがとうございます。
BX(ビジネストランスフォーメーション)事業本部note運営の鈴木です。
前回は棒グラフを用いて月別の売上を見てみました。
12月が一番売れ行きが良く、そのほかの月は同じぐらいの売上だったということがわかりましたね
今回はワインのタイプ別売上本数の調査をしていきます。
使うのはトレンドの視覚化に優れた折れ線グラフです
早速作ってみましょう
1.折れ線グラフの使用場面
折れ線グラフは「推移・変化」を表すことに適したグラフです。
主にトレンドや季節要因の調査、実験結果や財務状態の変化など、時間経過に伴う変化を表すために用いられます。
今回調査したいのはワインのタイプトレンドの季節推移ですので、折れ線グラフにぴったりですね。
2.折れ線グラフの作成
1. リレーションシップ
1.1 使用データの説明
今回はマリアム商社の取引先の一つであるビストロ吉田においてのワイン売上本数をサンプルデータとして使用したいと思います。
「サンプル_マリアム商社受注記録」にはビストロ吉田からの毎月の注文データが書き込まれています。
ビストロ吉田ではお店で使われた分だけマリアム商社に注文するため、ビストロ吉田の注文データ≒ビストロ吉田で飲まれたワインの数となります。
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今回ワインのタイプ別売上本数を見たいのですが、受注記録にはワインのタイプが記載されていません。そのため、「ワインマスタデータ」を使用します。
「ワインマスタデータ」はマリアム社が取り扱っているワインの情報がリストとして掲載されています。
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1.2 データを繋げる
Power BIではリレーションシップという機能を使い、テーブルを繋げることができます。
簡単に説明すると、繋げたい各テーブルに存在する同じ情報を指定することにより、その情報をキーとして一つのビジュアル内で複数テーブルの情報を使うことができる機能です。
上記2テーブルを見ていただければわかりますが、ワインには特定の品番が振られています。ここをキーとして2つのデータを繋げてみましょう。
1.3 リレーションの作り方
画面の左リボンにモデルビューというタブがあります。
ここをクリックすると取り込んだすべてのテーブルの関係を見ることができます。
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使いたい2つのテーブルを近くに持ってきて、キーとなる列(今回は品番)を片方から片方のテーブルへドラッグ&ドロップ。
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右手側のウィンドウで詳細設定をします。
ワインマスタデータは一種類につき一行しか情報がありません。
一方、受注記録は同じワインが注文されるたび、何回も同じ銘柄が登録されます。
つまり、一つの銘柄に対して、ワインマスタデータの情報が1レコードしかないのに対し、受注記録には複数のレコードが存在します。
そのため、設定画面ではこのように設定されていることを確認しなければなりません。
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カーディナリティで繋げ方(テーブル同士の情報が何対何になっているか)が正しいかを確認。
今回は受注注文が多、マスタデータが一になっていることが正解。
リレーションシップは便利な機能ですが、エラーやミスの原因になることも多いです。
詳細解説はまたどこかで、先輩にしていただきましょう。
今回は上記画像のように設定できれば大丈夫です。
2.折れ線グラフの追加
リレーションの設定ができたら、新しいビジュアルを作成します。
「折れ線グラフ」を選択してください。
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今回はビストロ吉田における、ワインの種類別売上本数の、月次推移を見たいので以下のようにデータを選択します。
X軸:サンプル_マリアム商社受注記録から「注文日」
Y軸:サンプル_マリアム商社受注記録から「本数」
(自動で「本数の合計」になっていることを確認してください。なっていない場合は右クリック→合計を選択してください)
凡例:ワインデータマスタから「タイプ」
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3.ビジュアルのカスタマイズ
これで種類別の売上本数の推移を見ることができるようになりました。しかし、あまり見やすいとは言えません。
すこし調節して見やすいグラフに変更しましょう。
3.1 色の変更
ビジュアル左上に注目しましょう。
どうやら、グラフ内で使用されているタイプは6種類のようです。
そして、この「タイプ」表記が「味の特徴+ワインの色(種類)」であることが分かります。
ワインの色(種類)別に分けると、「赤」「白」「ロゼ」とワインの種類別に大きく3種類にくくることができますね。
この三種類に色系統を振り分けていきましょう。
赤:赤色(ボルドー色にしてもよい)
フルボディ→ライトボディになるにつれてグラデーション
白(白泡):青色
ロゼ:ピンク
色の設定は視覚化ウィンドウの「行」から行うことができます。
Power BIでは凡例ごとに色を指定できます。
系列で色を変更したい凡例を選び、色を設定していきましょう。
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色の指定は三系統に分かれていてわかりやすければ変更OK
3.2 凡例の位置調整
凡例の表示場所も変更が可能です。
今はビジュアルの左上に一列に並んでいますね。
これを右上に動かしてみましょう。
視覚化ウィンドウのビジュアルの書式設定より、「凡例」を選びます。
オプションに「位置」がありますので、ここを「右上積上げ」にしてみましょう。
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心なしかスッキリ見えてきましたね。
あとは前回解説したタイトル変更など、細かい部分を調整してみましょう。
調整したら、お手本の位置に配置して今回の講義は完了です。
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4.まとめ
今回は折れ線グラフを使い、ワインタイプの季節による売れゆき変動を可視化してみました。
どうやら、夏場は辛口白ワインが良く売れている様子です。また、赤ワインの中でもフルボディが人気の様子ですね。
次回はお客さんの年齢別に好みのワインをチェックしてみましょう。
きっとお客様の提案に役に立つはずです。
ではまた次回お会いしましょう!
前回の記事はこちら
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