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#491 氷道と格闘を


雪の残る東京の街
道は凍り
歩くのすら覚束無い

慣れない雪に
わたしは四苦八苦
歩いていてても
転ばないか気が気ではなくて
工事現場のフェンスすら
有難く感じる

そんな慎重なわたしの横を
尻もちをつく小学生の横を
何台もの自転車が
スイスイと進んでいく

歩くのすら大変なのに
そんなに普通に乗れるものなのか
わたしには自転車民が勇者に思えて仕方ない

自転車の方が実は滑らないのではないかと
錯覚してしまうが
昨日帰りに跨ってみた結果
案の定タイヤが滑ってドキッとしたので
そんなはずは無い


慣れというものは
時に気を抜いてしまい危険だが
時にとても心強いものになる

雪国育ちの人たちにとっては
きっと朝メシ前なんだろうなあ
つい最近札幌に行って氷道の上を
滑り滑り歩いたけれど
2日で勘弁!って思うほど神経を使った
これが毎日って本当に凄い


仕事終わり
氷もほぼほぼ溶けていて
雪が降ったことすは夢のよう
東京にとって
雪は儚くも美しいものであり
ちょっと大変なものでもある

雪よさよなら
次に会えるのはいつかしら

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