#375 いつも
この家に住み始めて2年以上経つ
そのお店がずっとあることは知っていたけれど
少し前までは行ったことがなかった
そんなところは山ほどある
人間は意識して変えてみないと
行き慣れた場所につい行ってしまう生き物
そのお店は
親子で経営されているであろう町の中華屋さん
家から徒歩1、2分
とてつもなく近いし、大好きなラーメン
だけどなぜだか行かなかった
少し前、急に行ってみよう!という思いが沸き立ち
ようやく初めて行ってみた
柔らかめの麺だけれど
本当に町の中華そばっていう感じ
チャーハンもシンプルながらクセになる
割と好きだったので
それから
仕事終わりに立ち寄る場所になった
それでも
指で数えられるほども行っていない
おそらく5、6回
それなのに
今日嬉しいことがあった
今まで「ありがとうございました!」だった退店の挨拶が
今日は
「いつもありがとうございます!」
に変わったのである
食べ終わった後に置いてあるタオルで毎回机を拭いているのだが
そのことも含め
たった5、6回の訪問で
わたしのことを覚えてくれていたのだ
小さなお店だとはいえ
お客さんのことを把握してくれているんだなと思うと
何だか嬉しい
まだ常連とは言い難いけれど
ここに住んでいるうちは常連になれるように
通おうと思う
美味しくても店員さんが無愛想だったらそのお店にはもう行かなかっただろう
店員さんの人柄やそういったたった一言にも
わたしは対価を払っているだなと思えた
誰かと対するとき、愛想って大切だよね
明日はムロさんのことについて書こうかな
どろん