パントマイムアーティスト 前田秀

「喋りが上手くならないなら、喋らなくていいや」声優養成所通いから始まった芸歴15年目のパントマイムアーティストが【パントマイムの教科書】を綴っております/2022年4月 更新休止中🌱/その他の活動やお問い合わせはこちら→公式HP: https://smaime.com/

パントマイムアーティスト 前田秀

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最近の記事

第五回ソロ公演+『COLOR』

こちらではすっかりご無沙汰しておりますが皆様如何お過ごしでしょうか。 自身は引き続き芸事の世界の中で沢山の支えをいただきながら元気に活動させていただいております。 個人的な近況も色々とあるのですが、一つ告知をさせていただきたく投稿させていただきました。 この度4年ぶり5回目のソロ公演を5/23(木)~26(日)にて開催させていただくこととなりました。 公演タイトルは第五回ソロ公演+『COLOR』 パントマイムのオムニバス作品集として心動く時間となるよう、業界の大先輩

    • Vtuberのパントマイム #32

      今年はテレビ番組において、パントマイムのレクチャーやパフォーマンスにチャレンジ!というような企画やコーナーが多い年のように感じる たまたまアンテナを張っていて入ってくる情報なのかもしれないが、実際に今年は多いのではないだろうか 自身も今年『トレスギJO1』という番組にて、メンバーに振り付けと指導をさせて頂いたし、それ以外の番組でも同様のスタンスの番組を多く目にした 要因として今年は東京オリンピックの【ピクトグラム】の演目の評判 コロナ禍におけるソーシャルディスタンス、感

      • 『ヒューマンE』メイキング動画 #31

        パントマイム映像作品として創作した『ヒューマンE』 今回こちらのメイキング動画を作成しました 舞台や人前で披露するものとは違うアプローチを必要とする映像作品 その一旦を是非ご覧下さい メイキング動画を作っていても同様に やはり構成を考えるということはクリエイティブな活動だなと感じます 映像や画像のチョイス、切り替えのタイミング、並べる順番、曲の選択に挿入のタイミング、様々な効果や文字テロップなど メイキング動画は全て自身が作成したので、これも一つの前田の映像作品と呼べ

        • 場面転換のバリエーション #30

          場面転換とは 演劇などにおいて、現在演じているシーンから、場所や時間、登場キャラクターが変化する際に用いられる切り替え作業のことだ 通常の演劇作品では舞台転換と言われるような舞台セットを変えて、その場の状況を変化させたりする しかし、パントマイム作品においては、背景や舞台セット、衣装を変えずともその場でいくつかの場面に切り替える手法が存在する 例えば、家の中から、玄関を出て、歩道を進み、駅の改札から、電車の中、オフィスのエレベーターを登って、自分のデスクまで、というシー

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        • パントマイムの教科書
          32本

        記事

          言葉を体に起こすとは #29

          言葉を体に起こすという パントマイムにおける表現の工程 「リンゴ」というものを言葉で口にすれば、それを聞いたりんごを知っている誰もが”りんご”を想像することが可能だろう しかし「リンゴ」を言葉を用いずに表現するとなると、様々なアプローチが必要となってくる 説明であればたった一つの名詞としての「リンゴ」が答えで良いが、表現となるとその言葉が持っている意味は一つではない ジェスチャーではなくパントマイムとして、言葉を表現するということに関して語ってみたいと思う。 言葉が

          言葉を体に起こすとは #29

          映像作品のパントマイム要素 #28

          前回ご紹介させて頂いた映像作品『ヒューマンE』について 今回は、作中のパントマイム要素について解説してみよう 映像作品であっても、随所にその要素は取り入れてある 項目で分けるならば下記の通り ・多様な人物表現 ・状態変化 ・テクニック(壁、固定点) ・物語、テーマ性 ダンス作品と呼ばれればそうなのかもしれないが、ご覧いただいて分かる通り、踊っている時間はほんの僅かだ。だからといってパフォーマンス作品でもないだろう。凄い技や身体能力で魅せている訳ではないからだ。 映像作

          映像作品のパントマイム要素 #28

          パントマイム映像作品『ヒューマンE』 #27

          本日は映像作品を一つご紹介させて頂きます 神奈川県の県庁前日本大通りを会場として、音楽やダンスなどのパフォーマンスを自由に発表できる空間「マグカル開放区」をオンライン上に移した「バーチャル開放区」 こちらが主催されている映像コンテストが今年も開催される運びとなりました。 今年のテーマは「コロナ時代を生きる」 コロナ禍に生きる全ての方や、友人、家族などの身近な方々への感謝自分自身の想いなどをテーマに文化芸術のオールジャンルの動画を募集中! ということで、 とっくに投稿

          パントマイム映像作品『ヒューマンE』 #27

          『マツコの知らない世界』より【パントマイムの世界】 #26

          先日地上波にて放送されておりました 2021年9月28日放送分 『マツコの知らない世界』 こちらでなんと、パントマイムの特集が組まれました! 語って下さったのは、この業界において知名度も実力も抜群の が〜まるちょばのHIRO-PONさん 今年のオリンピックでも【ピクトグラム】で演出をなさっていた方ですね! 取り上げられた内容としては ・どこまでがパントマイム? ・パントマイムは歴史も凄い ・ほとんどの人が誤解していること ・実はここもパントマイム? ・実演(4分くら

          『マツコの知らない世界』より【パントマイムの世界】 #26

          過去記事まとめ 《#1〜#25》

          【パントマイムの教科書】 現役のパントマイムアーティスト『前田秀』が パントマイムを考察する文章を、毎週月曜日午前7時にアップしております。 2021年4月より書き始め、現在25の記事がアップされました 過去の記事が一覧で見られるようまとめましたので、タイトルなどから興味のある内容をご覧いただければと思います また、定期的に過去記事の加筆修正も加えたいと考えております 記事が増える程、過去記事に辿り着くことが難しくなりますので掘り起こしも兼ねてですね。 内容楽しんでい

          過去記事まとめ 《#1〜#25》

          歩き姿に見られる個性 #25

          歩き姿というものは物凄く個性が出る。 自分では普通に歩いているつもりなのだろうが、如実に自身の性別や職業、はたまた性格や気分を表現してしまっている。 逆に”ニュートラルウォーク”と呼ばれる、全くなにも個性を感じさせず、ただ歩いているという動作だけをみせる為のフォームも存在する 声を出したり、表情で感情を醸し出しているわけではなくても 体のパーツの使い方で見ているものに、そのキャラクターを想起させることができるのだ 本日は体のパーツが持つ意味から説明してみよう 体のパー

          歩き姿に見られる個性 #25

          パントマイムアーティストがオススメする、映画の中のパントマイムシーン #24

          今回は番外編 個人的に絶対に観てほしい、映画の中のパントマイムシーンを5つ程ご紹介します。 紹介しておいて直ぐに観れないのは残念に思ったので、You Tubeにアップされていて視聴可能なものからチョイスさせて頂きました。 ワンシーンだけでもインパクトは抜群! もしこのシーンから映画自体に興味を持ちましたら、タイトルも載せておきますので、是非レンタルして全編ご視聴いただければと思います。 視聴して損することは絶対にない名作揃い!! それでは紹介行ってみよー! 1.『雨

          パントマイムアーティストがオススメする、映画の中のパントマイムシーン #24

          なぜ、パントマイム表現に筋トレは必要なのか #23

          パントマイムの練習、トレーニング イメージ的にはそんなに激しい筋トレをしている感じはしないかもしれない。しかし、どこのパントマイム教室でもカリキュラムの中にはしっかりと筋トレが入っている。 パントマイム表現において、筋肉は必要なのだろうか この記事では、何のためにどのような筋トレが必要かについてまとめてみよう。 筋トレの意義最初にお伝えしておくこととして、パントマイミストの筋トレは筋肥大を目的としていない。 パフォーマンスの一環として肉体を舞台上で披露することもあるし

          なぜ、パントマイム表現に筋トレは必要なのか #23

          オリンピックで印象に残ったパントマイムというジャンル #22

          この記事を書いているのが2021年8月27日 東京オリンピックは無事に閉幕し、現在パラリンピックが開催中です 今回のオリンピック及びパラリンピックにはパントマイムアーティストの方々が多数関わっているのはご存じでしょうか オリンピックの開会式は随分と話題になっていたので、目にした方も多いのではないかと思います 開会式で話題を呼んだ「ピクトグラム50個の連続パフォーマンス」 こちらを演じられたのは モヒカンヘアーで一世を風靡した「が〜まるちょば」のHIRO-PONさんと、

          オリンピックで印象に残ったパントマイムというジャンル #22

          時代によって変わる仕草 #21

          前回の記事で、感情を表現する様々な仕草についてお話させて頂いた。 両手をお腹の前でモジモジさせたりする動作が、照れたり恥ずかしがっているという感情を表現しているように、誰もが理解出来る共通認識にうったえる仕草を用い、それらの動作一つで演じている場面や感情を提示することができる。言葉を用いずとも感情を伝える為に必要な要素となるわけだ。 しかし、仕草というのは時代や文化の違いによって伝わらないことがある 今回は、一部の人にしか伝わらない仕草や動作もある! ということついてお

          時代によって変わる仕草 #21

          感情表現は仕草に現れる #20

          【目の前に素敵な女性が現れて、どのように言葉をかけてよいか分からず照れている男性】 上記のようなシチュエーションをパントマイムで演じるならばどのように動きをつけるだろうか。少し考えてみて欲しい 両手をお腹の前でモジモジさせたり、体をくねくねさせたり 両手でドキドキする胸を抑えたり、やたらと髪型を整えたりと 多様に表現の仕方はあるだろうが 誰でも理解の出来る普遍的な表現というものは存在している 感情は仕草に現れる パントマイムで物語を紡ぐ中で、絶対に外せないのが感情を

          感情表現は仕草に現れる #20

          ダンスとパントマイム #19

          ダンスとパントマイム 一見するとまるで別のジャンルに見えるこの2つ しかし、この2つがかなり近づく表現が世の中にはある。 ダンス寄りのパントマイムや、パントマイムよりのダンスとでも言えるような「これは、いったい何?」という動き。 どのような点がパントマイムをパントマイムたらしめるのか? どんなところが同じで、どんなところが違うのか? それぞれの共通点と相違点について。 そして、そこから導き出されるパントマイムらしさとは? そのあたりを今回は整理してみよう