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ディジュリドゥ上達講座#008 【誰もがぶつかる壁 《循環呼吸》 を徹底解説】

こんにちは!
循環呼吸ができない状態でオーストラリアで路上演奏をしていたメンタル強めのディジュリドゥ奏者のSMILYです。

▼ディジュリドゥって何?という初めての方はこちらから。

今回は、ディジュリドゥといえばまずはこれ!と思われがち(教えられがち)で、ディジュリドゥ奏者であれば誰もがぶつかる壁として知られる
「循環呼吸」について解説していきたいと思います。

循環呼吸って何?

循環呼吸とは、ディジュリドゥや管楽器の音を出しながら、同時に鼻で息を吸う技術です。循環呼吸ができるようになると、音を途切れずに出し続けることができます。

「ディジュリドゥ吹ける=循環呼吸できる」? NO!

よく、ディジュリドゥ奏者あるあるで、「ディジュリドゥ吹けます」というと、周りから「ディジュリドゥって何?」と言われるか、ディジュリドゥを少し知っている方からは「ディジュリドゥ吹けるなら循環呼吸もできるんでしょ?」と言われたりすることがあると思います。

また、『循環呼吸ができないとディジュリドゥは吹けない』と思っている方もいるかもしれませんが、実はそんなことはないんです!

私自身、15年前にオーストラリアのシドニーで8ヶ月ほど、循環呼吸ができない状態でディジュリドゥを路上演奏やライブで吹いていたのですが、それでも地元の新聞に「シドニーで一番上手いディジュリドゥ奏者は日本人(私)だった」というニュースが掲載されました。当時は循環呼吸のやり方がわからなかった分、ディジュリドゥの色々なCDを聴き漁って、循環呼吸以外の技術を先にたくさん覚えて演奏していたんです。そんな私が循環呼吸ができるようになったのは帰国後です。
つまり、循環呼吸ができなくてもディジュリドゥを楽しむことはできるということです!

(▼AbemaTVで当時の詳細をお話しました)

まずはディジュリドゥなしで循環呼吸の練習

最初はディジュリドゥなしで解説していきたいと思います。

《循環呼吸の練習方法/ディジュリドゥなし
①まず頬を膨らませる
②頬を押す
(顔が変になってすみませんw)
③音が出ている間に同時に鼻で息を吸う

②の頬を押したときに「ブ〜〜〜〜」という音が鳴ると思います。
これは、肺から出た空気ではなくて、頬に溜めた空気のみで出た音ですよね。

つまり、②のときは呼吸していない(肺が空いている)ので、鼻から息を吸えるということです。唇の圧力をかけて息(音)を出している間に、鼻から吸う練習をしてみましょう。

循環呼吸のコツ

循環呼吸をする際に重要なのは、上唇と下唇の筋肉がしっかりと安定していることです。安定していないと十分な振動が与えられず、音が止まってしまってうまく循環呼吸ができません。しっかり振動が伝えられていない時は、口周りの筋肉がまだしっかりできていない可能性があります。

ディジュリドゥを吹くことに慣れていくと、だんだんと口周りの筋肉が発達してくるので、このような口の形ができるようになります。

すると、ディジュリドゥを吹きながら口の中に空気を作っても、振動をキープできるように口周りの筋肉がしっかりと安定してくるので、そこまでできれば循環呼吸もすぐできるようになると思います。

▼エアディジュリドゥで循環呼吸をしてみるとこんな顔になります。
(基本音+循環呼吸)

ディジュリドゥで実践練習

実際に、ディジュリドゥを吹きながら循環呼吸をするとどのような音が出るのか見てみましょう。ディジュリドゥを吹きながら循環呼吸をするコツもあわせて段階を追ってご紹介していきますね。

動画では循環呼吸をわかりやすく見せるために少し極端に実演していますが、循環呼吸で息継ぎをしながら吹いているので音が途切れず、ディジュリドゥらしい音を出し続けることができます。

①頬に空気を溜めてつついてみる

初心者の方が循環呼吸をするときに、最初に意識したほうが良いと思うことは、頬に空気を溜めるということです。

頬を膨らませながら指でつついたときに、頬から空気が圧縮されて音が変わるので、動画で紹介しているような音が出ているか、ぜひチェックしてみてください。

②頬の力だけで口の空気を押し出す

次に、指で頬をつつかずに、頬の力だけで空気を押し出してみましょう。

上手く押し出せると、「ドォ〜〜」という基本音が、その瞬間だけ「ワ」という音に変わります。口で「ワ」と発音しているわけではないのですが、頬の力で空気を押し出す瞬間「ワ」という音が出ます。

「ドォ〜ワっ」のように出せたら正解です。
まずは、この「ドォ〜ワっ」を出せるように練習してみましょう。
そして、これを滑らかに「ドォ〜ワドォ〜ワドォ〜ワ」と繰り返すことができるようになると音が繋がっていきます。

③「ワ」のときに鼻で吸ってみる

②では呼吸をせずに「ドォ〜」という音を出す練習をしましたが、この「ワ」のときに鼻で息を吸ってみましょう。頬しか使っていない(肺が空いている)ので、音を出しながらも同時に鼻から息が吸えるはずです。

最初は「ドォ〜」単発で練習してみて、慣れてきたらだんだんと「ドォ〜ワ」、「ドォ〜ワ」、「ドォ〜ワ」を速く繰り返してみてください。

すると最初は途切れ途切れでも、音が繋がっているような感覚を覚えてくると思います。

④「ドォ〜ワ、ドォ〜ワ」を繋げてみる

さらに慣れてきたら、今度は③で練習した「ドォ〜ワ、ドォ〜ワ」を「ドォ〜ワドォ〜ワ」と聞こえるように音を繋げてみましょう(唇を振動し続ける)。

「ワ」から「ドォ」に繋げるのは最初は難しいので、始めはゆっくりから練習してみてください。

まとめ

《ディジュリドゥにおける循環呼吸の練習方法》
①頬に空気を溜めてつついてみる
②頬の力だけで口の空気を押し出す
③「ワ」のときに鼻で吸ってみる&「ドォ〜ワ」単発で慣れるまで練習
④「ドォ〜ワ、ドォ〜ワ」を繋げてみる

このように、単発で音を出しながら同時に鼻で息を吸う練習をして、慣れてきたら、音が切れる前に鼻で息を吸う、すると次の音に繋げることができます。

それを続けていけばこれが「循環呼吸」となります。
循環呼吸をマスターしてディジュリドゥライフを更に充実させていきましょう!

おわりに

第8回ディジュリドゥ上達講座はいかがでしたか?
今回は「循環呼吸」についての解説でした。
私は循環呼吸ができない状態でオーストラリアでライブなどもしていたので、「絶対に最初に覚えなければならない技術」ではないと思います。
地道に練習していくと、いつの間にかできるようになっていると思うので、楽しみながらディジュリドゥを練習していきましょう。

少し難しい解説になってしまったかと思いますが、理解できなかったり、もっとここが聞きたい!という箇所があれば、できる限りお答えしていきたいと思っているので、ご遠慮なくご質問ください^^

質問・リクエストお待ちしてます!

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「ここがよくわからない!」
「こういうときはどうすれば良い?」
「あの奏者が動画でやってたあの技、どうやってるの?」

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