リュウジの『バズ』レシピは、なぜ『バズ』るのか?
僕は料理が好きで、週6は自炊しています。
毎日の食事が美味しいものだと人生が豊かになるなと思って、ちゃんと料理をするようになりました。
料理をする際はいつもYouTubeでレシピを検索します。
レシピが動画である点は料理をする人にとって非常にありがたいです。以前まではクックパッドのようなテキストベースのレシピを読んで料理を作っていたのですが、動画の方が情報量が多く段違いに分かりやすいです。
YouTubeのレシピ動画でいつもお世話になっているチャンネルがあります。それが、「料理研究家リュウジのバズレシピ」です。
最近だと、料理が決まっていない状態でも、YouTubeで「リュウジ 豆腐」「リュウジ なす」みたいに具材と一緒に検索するほどにもなりました。
面白い事に、「リュウジのバズレシピ」の動画はタイトル名にもある通りにほとんとがバズっています。
今回はなぜ「リュウジのバズレシピ」がバズるのかについて考えたいと思います。
まず人はどんな時に料理動画を見るのかから考えていきます。
人はどんな時に料理動画を見るか?
この問いには以下の二つの答えが考えられます。
料理を作ろうとしていて、レシピを調べている時
料理はしないけど、サムネ(の飯)に惹かれた時
ここで言いたいことは、実際に料理をする人とそうでない人がいるということです。
この問いは、動画のターゲットを考える上で重要なポイントです。
まずはタイプ1の人を掘り下げてみます。料理をしようと思ってYouTubeでレシピを検索する人は動画に何を求めているのでしょうか。
料理動画に何を求めるか?
視聴者の大多数は主婦、会社員、学生などの一般人なのではないでしょうか。料理人や料理の専門家、料理が大好きな人は恐らく自分のオリジナルのレシピを追い求めます。
一般人が思っている事は、「手軽に美味しいものを食べたい」ということだと思います。「手軽さ」と「美味しさ」。料理動画はこの二つを提供する必要がありそうです。
まず「美味しさ」について見ていきたいと思います。
「リュウジのバズレシピ」って美味しいの?
はい、めちゃくちゃ美味しいです。
こればかりはテキストで伝えられないので、作った事がない人は是非一度作ってみて欲しいです。
僕個人的にお勧めなものをいくつか載せておきます。
サムネイル見ているだけでよだれが出てきました。
「やみつき鶏」は本当にやみつきになります。
次に「手軽さ」について見ていきたいと思います。
「リュウジのバズレシピ」は手軽?
はい、手軽に作れます。というよりもリュウジさんは料理のハードルを下げるために、「庶民的」であると見せるために色んな点で工夫をされています。その工夫について見ていきます。
材料
「リュウジのバズレシピ」で必要な材料のほとんどが既に家にある、もしくは近所のスーパーで絶対に売っているものです。
多くの人は必要な材料が簡単に手に入らないものと分かると、どうしても実際に作るのが億劫になってしまいます。
僕はスーパーで買い物中に「リュウジのバズレシピ」を見てレシピを調べることがあるのですが、「リュウジのバズレシピ」では必要な材料がこのスーパーで揃えられるという安心感があります。
具材のみに限らず、調理道具も特別なものを要求される事はありません。
金額
必要な材料はどこのスーパーにも売っているようなもので、金銭的に特別に高いものはありません。
金銭面でも庶民的です。
調理
調理に関しても特別なスキルを要求されることはありません。
基本的な包丁の使い方、火の扱い方、電子レンジの使い方くらいを理解していたら問題ないかと思います。
サムネイル
「リュウジのバズレシピ」の動画のサムネイルは、(恐らく意図的に)高級感を醸し出さず、庶民的に映るように作られています。
サムネイルから高級感が伝わることは必ずしも悪いことではありません。むしろ高級レストランが出すような動画ならブランドを築く上でプラスに働くかもしれません。
ですが、実際に高級レストランの敷居が高いのと同じで、サムネイルで高級感が出てしまうと、ターゲットである主婦やサラリーマンなどの一般人には敷居が高くなってしまい、作ってみようという気持ちを削ぐ結果となってしまいます。
いくつかサムネイルを見てみましょう。
ゴシック体のフォントが使用されている点や文字の色が赤や黄色の基本色が使用されている点から高級感というよりかは、庶民感や親しみやすさを感じます。
背景の写真も料理にフォーカスされていて、他の余分な要素はそぎ落とされています。無駄な世界観が伝わらないような工夫が見られます。
タイトル
タイトルは庶民的とか言うよりも、「店で出せる味」「こんな旨い○○は初めてだ」とか、思わず作って食べてみたくなるような言葉がいつも入っています。
料理系の動画に限らず、サムネイルとタイトルは動画の生命線なので、タイトルも人を惹きつける工夫がなされていることが分かります。
説明してきた通り、手軽に作れる、庶民的である、ことを伝えるために色んな工夫がなされていることが分かったと思います。
次に、タイプ2の実際には料理をしない人について見ていきます。
実際に料理は作らないけど、料理動画を見る人をどう扱うか?
実際に料理はしないけど、料理動画を見てくれた人は今後料理を作る時に、動画を見てくれるかもしれない潜在的な顧客なのです。
「この料理今度作ってみよう」と思ってもらう事も大切ですが、チャンネルを覚えてもらう事も重要です。「○○と言えば○○」となって覚えてもらっている状況が理想的です。
その点で見てみると、「リュウジのバズレシピ」には大きな特徴があります。それは「リュウジさんが酒を飲みながら料理を作る」という点です。一度動画を見た人は、「リュウジと言えば酒を飲みながら料理をする人」と覚えてしまう事でしょう。
このようにして覚えてもらえると、いざ料理を作ろうと動画を探している時にも、「そういや、この人見覚えあるな」と再度動画を見てくれる可能性が高まります。
まとめ
以上、長々と語ってきましたが、言いたい事は一つだけ、
リュウジさん、これからもお世話になります!!!!!