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『がん劇的寛解』読書記録

高齢の母ががんになった話から
整体に来てくださっているお客さんから借りた本

やたらサプリや健康器具の販売のためのものが
こういう本の類には多いのだが
そう言ったこともほとんどなく
がんの正体について、また健康の土壌の考えに
とても共感できたので
記録としてまとめておきたい


著者

和田洋巳
京都大学医学部卒業 医学博士
京都大学名誉教授
一般社団法人 日本がんと炎症・代謝研究会 代表理事

2011~からすま和田クリニック 院長
15年前胃がんでほぼ全摘手術 転移しやすいがんだが
未だに再発もなく元気に現役

私は37年余京都大学呼吸器外科を中心にがん治療、特に肺がんにおいて外科治療、抗がん剤・放射線治療等に関わってきました。その中で一番感じたことは、この治療は「自分ががんになったときに受けたい治療だろうか」でありました。

からすま和田クリニックHPより

がんの正体

ふたりにひとりは”がん"になるという時代
この本を読んで”がん”は、決して外敵ではなく
自己の細胞のひとつであり

病的にまで育てのは自己の責任とも
言えると感じた

カラダと仲良くすることは、
細胞の変化も含め
自分を愛することなんだ

標準がん治療

著者は言う
がんという病気を人間が認識して
100年以上がんの治療法は変わっていない

そもそもがんを異物として排除すること
だけを考えている治療法

手術
抗がん剤
放射線

いずれもがんを排除すればいいという
考えでの治療

だが、がん細胞は、そもそも
自己の細胞なのだ
細胞の生命力として、過酷な環境の中
変化して生きながらえようとする細胞が
がん 
という認識を持った方がいい

寛解

寛解とは、根本的な治癒に至らないものの
病勢が進行せずにあんていしている状態

完治が難しい病気でのゴールは
この寛解というものだ

90、100と生きて、穏やかに亡くなられる方は
老衰と言われるが
解剖するとがんだったということが
案外多いらしい

先回りして病気を見つけることが
果たして、いい生き方につながるのか?

ミトコンドリア

ひとの細胞のエネルギー発電所と言える
エネルギー生産をしているのだが

何らかの影響で 低酸素になると
機能不全になる

全細胞にエネルギーを供給することができないと
エネルギー共有をされない細胞は
死を迎える

細胞死=アポトーシス
という

この低酸素になるということは
血管が細くなったりして
血流、赤血球の流れが落ちることで
酸素が供給されないということ

がん化プロセス

①血管肥厚
コレステロールはカラダにとって必要なものだが
過剰になると、血管壁にたまり
血管が肥厚して血流を阻害する

②上皮細胞の一部が死滅、脱落
赤血球が流れないところには、酸素供給がされない
コレステロールなどでとめられた細胞のところから
アポトーシス(細胞壊死)がはじまる

③修復の過程で上皮細胞の過増殖
酸素欠乏でアポトーシスした細胞が
ゾンビのように復活しだす

酸素欠乏なのだが、血液の水の部分
血漿は流れているので、その栄養(糖)を使って
解糖だけで生きていく細胞が出現する

これが発がん

古い太古の時代の細胞に
先祖返りしたものががん細胞で
酸素の欠乏していても
栄養が豊富にある状態で発動する

正常な細胞が酸欠でどんどん
アポトーシスする中で
がん細胞は内側をアルカリ性
外側を酸性にすることで
PHのプラスマイナスでエネルギー生産する

これが上皮間葉に転移し血小板に入り込み
全身に転移していくという
プロセスだ

土壌改良

がん細胞は、アメーバ時代の酸素を不要とした
細胞に先祖返りした細胞だ

アメーバ時代の地球は、とても過酷な環境だった
酸素などなく、生き抜くためには
自分でエネルギー生産をしなければならない

ひとのカラダの細胞は、酸素を受け取り
エネルギー生産し、二酸化炭素を排出する
がん細胞が好む環境ではないのだ

だから、細胞たちの環境を整える
畑で言うならば土壌をよくすること

前によんだ 土と内臓 で書かれていたのは
何の植物も育たなかった土を
今期よく 酸素を送り(耕す)
正しい栄養を与える(野菜くずなどのコンポスト肥料)

ミミズが出て来るようになり、虫が発生し
小鳥ややってくる頃には
緑豊かな畑で、野菜を収穫できるようになり

この著者もがんを患っていたが、
すっかり忘れて元気になっていったという

地形学者と生物学者夫婦の共著

http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1524-5.html

生活習慣病

畑の土をないがしろにするのと同じく
肉が好き
野菜は嫌い
甘いものが大好き
乳製品を多く食べる
生活習慣病への土壌は、がんにとっての絶好の環境

つまり、がんは言い方を変えると
生活習慣病のなれのはて 
ともいえる

酸性のカラダはがんの好物なのだ

AHA!

まずはアルカリ化食

皮膚表面は弱酸性 って 消毒ハンドソープ
などの宣伝で言ってるが、
カラダ(中身)をアルカリ性に保つには
表面を酸性にしておく方が、
中身が安定するということだ

がん細胞も同じ原理で増殖していく

カラダの中にいてて、カラダの細胞の一部であるけど
1個の生命体として、独立してしまったと言えるんだろう

カラダと仲良くするには、
自分のカラダから発生したものをハミゴにするのでなく
仲間として受け入れるために
勝手なことをさせない 暴走させないように
環境を整える

これがアルカリ化食
野菜 中でもほうれん草のアルカリ度は高い
果物 ブドウがダントツ
炭水化物は、玄米や全粒粉で
塩分控えめ
たんぱく質は 大豆を中心
DHAやEPAの脂はがん細胞を育てない脂
なので青魚を推奨
大豆のタンパクは吸収され、活用される率が
悪いので
質のいい鶏卵を1日1個までで加える

食事を変え
自律神経を整える(ストレスが酸性に傾けるから)
ために、さんぽなどの運動
睡眠の確保
などがあげられていた

血流と呼吸そして姿勢

がんは、細胞内をアルカリにし
周りをさんせいにすることで
イオン差でエネルギーを生産して
増殖していく

赤血球を止め酸欠状態を作り
血漿の栄養をかすめとっていく

酸素を隅々まで供給する血流のためには
しっかり呼吸でガス交換が必要だ

二酸化炭素を排出しなければ
酸素を供給できない仕組みになっている

呼吸は、皆吸う事に意識をするが
実は吐くことがとても大切であり
そちらを重視するべき

そして、自律神経で言えば
息を吐く、二酸化炭素の排出は
副交感神経の領域で
リラックスするということなのだ

姿勢が悪くなり、肩がこってくると
肋骨の動きが悪くなる
そうすると、肋骨内の肺の動きが
固く小さくなり、
上手く息を吐けない状態になる

息が吐ききれないと吸う量が減るので
酸素量が減る

酸素の分だけ赤血球が動くので
酸素が少ないと赤血球数も減少してくる

なのに、生クリームたっぷりを
しょっちゅう食べていたり
霜降りの肉を食べたりしていると

コレステロールがたまり
ますます血流が悪くなる

がんの治療自体も大変なストレスだし
食欲が落ちているからと
ブドウ糖点滴を何日も受けてた母

転移は今のところないが、
入院していると、カラダの土壌を
汚すことばかりのような気がしてきた

がんが見つかる昨年の夏ごろから
とにかくそうめんばかり食べてた

白い小麦がやたら多かった気がする
甘いもの大好きで
毎日アイスクリームを食べたりもしていたし
ほうれん草を始め菜っ葉類を
あまり食べなくなっていたのも

がんを育てる要因だったのだと
この本を読んで気づいた次第。

やっぱりカラダの事を良く知ってやると
カラダと仲良くなっていく

あなたのカラダはいつも
あなたと仲良くしたいと思っている



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