圧をかける

今年は(も)夏が長かったので、来月で今年が終わるとか、驚愕を通り越して唖然とする。

知らんけど明日以降からさぶくなるらしいので、衣替えとかやっとかないとだけど気が進まない。そして急に寒くなって、やれヒートテックがないとかラグを引かんと冷えるとか炬燵を出せとか大騒ぎする例年通りになりそうですねという感じ。

しかし、日中と比べると夕方以降は冷えるので、煮物が登場する機会が増えた。
煮物といえば、圧力鍋である。

圧力鍋を使う前は、多くの人がそうだろうと(勝手に)思うが、恐ろしかった。

圧をかけるって、なに?セーフティなの?それ。

シュゴー、シュゴーいいながら圧をだんだん高めていく鍋がバーンと爆発して、あの重そうな蓋が吹っ飛んでくる、というイメージがぬけなかった。

まあ今では超便利に使っているので、恐る恐る使っていた頃が懐かしいくらいである。ていうか、もう不可欠。

特に肉をほろほろにしたい時は完璧な仕事をしてくれるのがありがたい。我が家ではビーフシチュー、筑前煮を作るのが超絶楽になった。あと、牛すじ煮込みと。

筑前煮は正月に盛大に作る。母が福岡の人なので、お雑煮に鰤とか鶏とか筍とか、なんでそんな入れるん、くらいにいろいろ入れる。その余った材料をぜんぶ筑前煮にするので、大皿に煮物をどかっと盛って、鰤の刺身と一緒に頂くのが元旦料理。

鶏のもも肉をあらかじめフライパンで焼き色がつくように強火で焼く。ごま油を引いて香りをつける。火は中まで通らなくても、後で煮るので問題ない。
焼いたら鶏から出た油ごと圧力鍋にいれて野菜と煮るだけ。
里芋、にんじん、牛蒡、蓮根、鶏を入れたら、だいたいヒタヒタくらいだろうか、水を入れて、薄口醤油で味を整えて煮込み始める。お吸い物よりちょっと辛いくらい。鶏からダシが出るので、わざわざ出汁を用意しなくてもいいのが楽。

高圧10分、あとはほっといたら良い。

正月には弟が帰省するので大人四人分つくるとなると、容量的にギリギリである。なので、ほんとは入れたい具材をはしょっている。こんにゃくとお揚げとか。鍋にしてデカくても、うちの圧力鍋は小さいやつなのだ。

時には少なくて、皆、物足りなそうな顔をしていることもある。
鶏がめっちゃ柔らかくて美味いなとバクバク食いつつ弟が、
「なんでこんにゃく入れへんの」
とか言うが、うるさい、入れたいんだよ本当は。じゃあもっと大きい鍋買ってくれよ。ティファールとかさ。

今度言われたら買ってもらおう。

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smileyorange
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