うまくいく学級づくり「1 刺激を減らした教室環境づくり」
学級づくりの柱になるものは次の2点です。
「①安心できる居心地のよい学級」
「②分かりやすい授業づくり」
この2点について細分化しながら述べていくシリーズにしていきます。
本日は、①安心できる居心地のよい学級をつくるための
「1 落ち着ける環境をつくる支援」についてです。
「なぜ、落ち着ける環境が必要なのか」
中央教育審議会、特別支援教育の教育課程において「国際的な機関ICF(国際生活機能分類)の考え方を踏まえた取り組みの必要性」で述べられています。
ここでは、障がいのある子どもの特性だけではなく、家庭や学校、学級といった「環境因子」の重要性が大きくクローズアップされており、環境により、その子の困難さが大きく変化し、活動や参加状況も変わってくると述べられています。
これは、学級全体が落ち着かず、支援を要する子どものみに、いくら個別に配慮をしてもうまくいかないということです。逆に、学級全体が落ち着くと支援を要する子どもの授業への参加率が上がるというデータも出ています。
これらのことにより、学校、特にその子が生活する学級の状態により、その子の困難さは大きく左右されるということになります。
まずここでの大きなポイントは「刺激を減らした教室環境にする工夫」4点を述べていきます。
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