箱入り息子よ。頑張ろう。
こんにちは😃児童養護施設、少年院出身の青年の自立サポート団体 NPO法人スマイルリングでの日々のアレコレを綴っています。今日は少年院出身のR君の物語です😁✨
今日は東北から、風邪を引いて鼻をグズグズさせた、少年院出身のR君から電話を貰った☺️
南国生まれの彼は、相当長い間、あちこちの少年院を渡り歩いた“ツワモノ”で、そのどの少年院でもかなり暴れん坊、問題児だった😅
風貌も声もなかなかの強面。でもそんな外面の中には、優しくて柔らかな心がそっと包まれている。
その、彼の“心”にしっかりと気付き、少年院の中にいる時から励まし続けてきたのが、スマイルリングの代表 堀ちゃんだった。
ある時は親の代わりに運動会で走ったり、一緒に泣いたり笑ったり。
自分自身も、超暴れん坊の問題児だったかつての少年院生は、現在46歳になり、ちょうど彼らの親のような年齢でもある。
ただただ真っ直ぐ、R君の事をそのまま受け入れ、その気持ちを分かってあげた大人は堀ちゃんだけだったと思う。
R君は堀ちゃんに心を開き、生まれて初めて真面目に生き直す決意をして、今は孤独や不安に耐えながら、キツい仕事に毎日挑んでいるのだ。
乳児院から始まって、ずーーーっと!施設やら少年院の中で育ってきたR君が、退院してからかれこれ2年目に入るだろうか。
こんなに長く“娑婆”で生活するのは初めて。しかも、地元を離れ言葉、方言も違う中での毎日は、
どんなに頑丈そうなR君だって、心細くなったり不安になったりするだろうけど、毎日毎日、自分で自分の心をヨイショと持ち上げ、本当に健気に頑張っている。
いつか自分の生活の基盤をしっかりと固めて、大きな夢に向かって進むこと。
そして、自分を救ってくれた堀ちゃんのように、かつて自分が暮らした施設の子供達のことを応援するのだと、そう自分で決めた目標が、負けられないぞ!と彼自身の心を励ましているのだ。
『頑丈そうなのに、風邪引いちゃったの⁈なんか凄い鼻声じゃない⁈💦』
『僕は身体は頑丈なんやけど、ずーっと施設とか少年院の中にいたせいか、外の世界の免疫力が無いんですわ。コロナでは無いと思うけど、直ぐに風邪やらなんやら引いてしまうんですわ😓』
『ああ〜!そういえば、Rは箱入り息子なんだねぇ!!確かに外の免疫力は無いか〜🤣!!』
2人で笑った。そして、いつかRが地元に堂々と帰る日が来たら、その時は堀ちゃんと一緒に連れてって貰うって約束をして電話をきった。
日本一の、暴れん坊の、自慢の箱入り息子よ。
君なら絶対にひとかどの男に成長して、自分より弱い人を守れる、強い強い大人になれるよ。
早く風邪治してね。これからもずーっと!一緒に頑張ろうね😁
今日も皆んなの声が聴けて嬉しかったなぁ😆
NPO法人スマイルリング
理事 ののむら ちあき😊