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『大丈夫ですよー!』
こんにちは😃北海道の十勝で、児童養護施設や少年院出身の青年の自立をサポートする団体、NPO法人スマイルリングでの日常をnoteしています☺️✨
『なんかあったみたい』
夜中に青年から来ていた
短い不穏なLINEに気付き、
朝6時前
理事長
“堀ちゃん”に連絡する。
『今、向かってますよー』との返信。
ああ、全く。
詳細が分かるまで心配で
心が落ち着かない。
平日の朝である。
『堀ちゃんも仕事なのに、大丈夫かなぁ…。』
会社に行っても仕事に集中するのが大変で、弱い胃が痛くて脂汗が滲む。
平穏な日が一週間続いたなぁ…と
思っても油断は禁物。
スマイルリングには、大小様々な“事件”がつきものなのだ。
ここ2ヶ月位の間にも
いろんな事があった。
来たばかりで、周りとのコミュニケーションが上手くいかずに“飛んだ”青年。
彼にもっとしっかり、関わる事の出来なかった、自分を悔やむ。
また、
スマイルリングには若者だけでは無く、人生の再建を願う、“青年以上”の年齢の者からも連絡が入る。
『自分を頼って来た者は受け入れる』そう自分に誓っている堀ちゃんである。
去年の夏、いきなり北海道へ“飛んで”来たその彼も、来てから丁度一年経った七夕の日。
堀ちゃんに、散々に、面倒事を残して、遁走してしまった。
そしてここ最近、私自身が
酷いストレスと緊張の続く、多忙を極めた職場の仕事と、家庭でも様々な事情が重った。
その間のスマイルリングの活動は、時間的にも体力的にも、精神的にも、とても大変だった。
毎日、早朝から夜中まで、全速力でマラソンを走っているような気持ちで、疲れ過ぎで毎日ほとんど眠る事が出来ず、身体が悲鳴を上げていた。
このような活動をしていれば、
普通では考えられないような事や問題が、日常的に起こったりする。
私も大抵の事なら、もうそんなに驚かなくなったし、そんな事は覚悟の上。
いちいち動揺していては、とてもやっていられないし、まず心がもたない。
それでも、私もそんなに強くも無い人間だから、疲れる時は疲れるし、辛い時には辛いのだ。
ただ、たとえどんな事があったとしても、私はあの子達の事が本当に好きで、可愛いくて可愛いくて仕方が無いし、彼等の存在無しでの私の幸福は無いと思っている。
頭も心も疲れ切って仕事が終わり、ため息をつきながら、回らない頭で夕食の献立を考え、スーパーで買い物をして、ホームに走る。
そんな私に彼等が教えてくれるのは、“人を愛する事”であり、それは計り知れないものがあり、彼等の存在は、私の生きる原動力そのもの。
『ただいま〜っ!!暑かったっすよ〜!!』
夕食の支度をしていると、真っ黒に日焼けし、汗と泥にまみれた彼等が、ニコニコと嬉しそうに、満面の笑みで帰ってくる。
その彼等の笑顔を見ると、自分の中から、こんこんと勇気や元気、喜びが湧いてくるのだ。
これ以上の喜びは無い。
それでも、どんなに私が彼等を愛していたとしても、理事長の『堀ちゃん』の存在が無ければ、とてもやっていけるものでは無い。
私には、何かを解決するような力が無いし、私には出来ない事だらけなのだ。
早朝であれ、深夜であれ、何かしらの問題が起こった時、堀ちゃんは必ず
『大丈夫ですよー!!』
『心配しないで休んで下さーい!!』
『◯◯は大丈夫ですよー!!』
そう言って、物凄いスピードで、次々と必要な手を打っていく。
その『大丈夫ですよー!!』の一言に、私がどれだけ安心し、心が助けられているか分からない。
年がら年中、早朝から仕事をし、夕方に終われば青年の相談に、大人の相談に、問題の解決に…。スマイルリングの活動で、あっという間に夜が来る。
日曜日は“ミナイカシ畑”の作業、仕事現場を見に行くなど、休日も自分の時間も無い。
夜は日付が変わるまで、会社の請求書やら見積書やらを作っている。
全国から様々な人からの電話やLINEが届く。その対応だけでも、本当に大変だと思う。
人の何倍も生きているのだから、とても疲れることだろうと思う。
それでも、誰に何処で会っても、満々の生命力で賑やかな“親父ギャグ”を連発し、大笑いしながら人を楽しませ、スマイルリングへの想いを語る。
失敗した人を、大きな器で包み、受け入れる強さと暖かさを持っている。
こうと決めた事は必ずやり遂げる、ブレない勇気を持っている。
堀ちゃん自身が過去にいろんな経験をしたから、普通の人には思いもつかない、“非常識な”解決方法を躊躇わずに実行してビックリさせられる。
だから、どんな問題が起こっても、“堀ちゃんが居れば何とかなる”と思えるし、私も安心して、青年達と笑いあっていられるのだ。
私はスマイルリングが好きで、本当に、ずっと、こんな活動がしたかった。
『大丈夫でーす😁』
半分、まだ“カタギじゃない”と内心私が思っている、ぶっ飛んだ堀ちゃんが、スマイルリングのリーダーで、本当に良かった。
いつか時間が経ち、今関わっている青年達が、これから沢山の経験と歳を重ねていった時に、きっと分かってくれる事もあると思う。
“飛んで”しまう青年は今までにも何人も居たけれど、どの青年とも本当に関係が切れた事は一度も無く、必ず連絡をくれるので、連絡を取り合いながら見守っている。
そして、問題や事件が起こるたびに、何かしら意味があったねぇ!と言えるのも、スマイルリングなのだ。
そんな私と堀ちゃん、2人共通の悩みは、パソコンと事務作業が、物凄〜く苦手な事。
お互い、シャワーを浴びる時間もゆっくり取れ無いような大時間貧乏なので、
『自動洗車場みたいのがあればいいのにね🚿』と、大爆笑し、仕事から脱線しながら、
今日も仕事帰りに現場から、汗だくで走って来る堀ちゃんと、苦手な事務仕事を一緒に頑張ろうと思う。
NPO法人スマイルリング💫
理事 ののむら ちあき😁