誰かを支えるということ。あなたの存在はいつだって尊い。
先日、一通のメールが届いた。
私のアメブロの読者さん、いつかコンタクトを取ろうと思いつつ、勇気がなくて10年以上経ったという方から。
いただいたメッセージには、私のブログに出会った当時のことから、私をどんなふうに見ていてくださったのかということ、紆余曲折を経てどんなふうに人生が変わって、今現在どう過ごしていらっしゃるのかということなどが、丁寧に書かれていた。
時々こんなふうに、熱い熱いメッセージをいただくことがある。
何かを発信したことのある人間にとっては、本当に、心底冥利につきることだと思う。
誰かの役に立つことを願って、きっと誰かに届くと信じて自分が世界に放ったものだけれども、それが本当に、誰かを支えたり勇気づけたりできていたのだということに、こちらのほうこそ救われる想いがする。
本当にありがたいことだ。
そして、世の中は不思議なものだな、面白いものだなと思った。
私にも、かなり長いこと追いかけながらもいまだ見ぬ、ずいぶんと影響を受けた人がいるのである。
もう昔すぎて正確には覚えていないが、彼女のブログに出会ったのは私が20代前半のこと。
その当時はまだTwitterもFacebookもなくて、個人が発信できる媒体としてホームページとは違う「ブログ」という画期的なものが生まれ、にわかに流行りだしたばかりの頃。
当時の私は、ダメダメな恋愛をこじらせたり、憧れの仕事にはついたものの求められる成果を出せずもがいていたり、夢と希望はありつつも未熟すぎて、窓にぶつかる鳥みたいに無鉄砲かつ不安定。
ブログで見る他人の暮らしぶりに目を輝かせては大いに影響された。
その中でも彼女のブログは、群を抜いて私の琴線に触れ、恋愛について、仕事について、生きる姿勢やちょっぴりスピリチュアルなネタも含めて、すべてが参考になったし、憧れにもなった。
「少し年上の、ちょっと先をいくお姉さん」としてずっと指標のような存在だった。
彼女の発信するありとあらゆる媒体をフォローし、追いかけてきた。
東京に引っ越してからは特に、ことあるごとにお会いしてみたいな、突撃メッセージ送ってみようかな…と何度も何度も逡巡してもう8年になる。
最初にブログを知ってからでいえばもう20年追いかけ続けているわけだ。
立派なストーカーかもしれない。
実は、断捨離を知ったのも彼女のブログから。
ブログを読んでビビッと来て、翌日、まだ新刊のコーナーに並んでいたやましたひでこさんの初の断捨離本を買い求めたのである。
あの時、私の人生は第二の暗黒期で、仕事も恋愛も生活もすべてがうまくいってなかった。
それが断捨離を始めて、ひっくり返った。
片づけでこんなに人生が変わるんだということに感銘を受けて、2012年に片づけの資格をとり、スマイルヒントとしての活動に至った。
彼女のブログを読んでいなかったら、私の人生は何を転機に、どんなふうに変わっていたんだろう?
直接会って話したこともないのに、ずっと好きな大切な人。
ずいぶん時間は経ったけど、いまだ私の中での存在感は変わらない。
そうやって彼女の発信をきっかけに、大きな影響を受けながらこの人生を生きてきた私。
その私の発信をきっかけに、人生が変わったという人がいる。
そしてその人もまた、今は発信する側になったという。
こうして次の世代、次の世代へと連綿と何かが続いていくんだろう。
自分が生み出したもの、世に放ったものが本人の預かり知らぬうちに、見知らぬ誰かを勇気づけて、支えになって、救いになっていたりする。
直接会ったことも話したこともない人なのに、ずっと、ひっそりと、深くつながっている。
この世界には、そういうことが意外とあるんだよね。
支えることは、支えられることでもあると思う。
誰かを支えることができたという事実に、自分の存在価値を見出して救われることがある。
逆に、誰かに支えられている時は、誰かの存在価値を証明する大切な存在になっていて、誰かに支えられることによって誰かを支えているのだと思う。
人はそうやってつながりながら支え合いながら生きているんだなと思うのだ。
最近、ぼんやり暮らしているのですっかり自信がなくなっていた。
なんにも生み出さず、ただ消費するだけに生きていると、
自分の影響力とか存在価値とかをうっかり見失ってしまう。
「どうせ私なんて…」というしょうもない自己卑下に囚われそうになった時は思い出そう。
自分がやってきたこと、生きてきた時間。
この世界の誰もが、誰かに支えられながら生きていること。
自分自身が誰かに支えられ、そして自分もまた誰かを支えているということ。
それは案外、自分の知らないところでも起きているということ。
顔を上げて前を向こう。
胸を張ろう。
しゃんと背筋を伸ばして、指先までしっかりと気を巡らせよう。
凛として生きよう。
あ、勇気を出して送ってくださったメッセージが泣けるほど沁みたので、
私も勇気を出して20年越しの件の方にメッセージ送りましたよ^ ^
今度お茶してきます!うふふ♡
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