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40代、重い家具や収納はもういらない。やっぱり今は断捨離どき。

先日、市内で小型家電の回収イベントがあった。
このイベント、去年広報で知ってからずっと気になっていたのだが、不定期に年に何回かやっているらしい。
なんと市内に住んでいれば、アンケートに答えるだけで無料で小型家電を回収してくれるという。

会場には扇風機やら電気ストーブやらマッサージ機っぽいものやらを持って次々と人が来る。ゴロゴロと台車を押している人もいた。
私は、コロナ禍に突入したばかりの頃、オンラインでのセミナー開催に合わせて購入した三脚付きの照明(撮影用みたいな輪っかのやつ。実際使ったの数回だけだった…)を持参した。
「家電」として認められるだろうか?回収してもらえるだろうか?とドキドキしていたけど、家電でてんこ盛りのトラックの荷台にあっさりと積まれて行った。

ゴミの処分にお金がかかる時代なのに、こんなふうに無料で回収してくれるなんて、なんて太っ腹なイベントだろう。
粗大ゴミの回収依頼をするのが億劫で家にモノを溜めている市民はどんどん活用するといいと思う。

でも同時に、本当に家がモノだらけになっている高齢者ほど、実際の利用は少ないんだろうなあ…と思った。
壊れた家電、何年も使っていない、ほこりをかぶった家電はあるけれど、それを会場まで運ぶことができない。
あるいはこんなイベントがあること自体を知らない。
そんな高齢者も多そうだ。


プロジェクター購入に伴って、テレビとテレビ台となっていた棚を手放したことは上の記事で書いたが、棚の処分は大変だった。

12月末に粗大ゴミの収集を申し込んで、回収は2月半ば。
無用の長物となった棚を1ヶ月以上も室内に保管し、粗大ゴミの回収日を今か今かと待っていた。

そして、いざ収集日の前日の夜、棚を外に出そうとしたらこれまた大変だった。
最近の家具と違い、20年以上も前に家具屋さんで購入した棚だけあって、しっかりとした作りで思った以上に重く、その長辺は私の身長よりわずかに大きい。

まず狭い玄関から部屋の外に出すのも一苦労だったし、そこからさらに階段を降ろさなければいけないのも大変だった。
棚を下から支える形で重さを胸で受けながらなんとか階段を数段降りたものの、まだ半分も降りていない状態であまりの重さに「これはしくじったら私死ぬかも…」という思いが頭をよぎった。

まずい、これを抱えて降りるのは本当に危険だ。
思い直して一度階段の上に戻す。

どうしよう。
ほぼ面識もお付き合いもないけれど、お隣さんのチャイムを鳴らして手伝ってもらおうか?
それとも近所に住む大家さんに助けを乞うか?
もしくは別れた元夫が何故か今、東京に住んでいるというので、元夫を召喚するべきだろうか?

平日の21時すぎである。
よく知らない人にご迷惑をかけることも、元夫を気安く頼ることも避けたい。


結局、根性でひとりで下ろしたけど、本当によくやったと思う。
昔の映画で少年たちがアイスだかホットドッグだかの屋台の押し車を地下鉄につながる階段から落としてしまって、下で出くわした通行人が亡くなってしまうシーンを思い出しながら、階段の上側から棚を持って一段ずつ祈るように、慎重になんとかかんとか降ろした。
本当に冷や汗が出た。

つくづく、重いモノは持っておくべきではないと思った。
40代の今だから、なんとかギリギリ降ろせたのであって、この先、筋力が衰えて体力が落ちてしまったら、こんなの絶対無理だ。
お金を払って人を雇う以外には物理的に頼る人がいない私のような人間は、本当に軽くて自分で動かせるだけのモノしか持つべきではない。

冷蔵庫や洗濯機などの重量物は、ほとんどの場合買い替えと同時に下取りできるからいいとして、その他に我が家に今あるものでいえば、ソファベッドもかなりの重量物なので、今年か来年中には買い替えて軽量化しようと思っている。

重い家具や重い収納は今のうちにやめる。
高い位置の収納も使わなくて済むように、モノを今のうちに減らす。


年を重ねても自分が無理なく暮らせるように今のうちから整えておくことは、おひとりさまの安心材料として必要なことだなとつくづく思う。


近年、中古買取店が家具の買取をやめ始めたり、ゴミが有料化されたり、処分も本当に大変だ。


ほんと、今のうちにせっせと断捨離して、軽やかに生きよう。

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