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素直な感情

先日Twitterで
『大学生の現状を知ってほしい』
と美大の一年生の人が描いた漫画を読んだ。

同じ大学生として
声を上げてくれた
その人に感服するとともに
私自身がコロナ禍で感じたことを
ブログに残しておきたいと思った。

長く、そして稚拙な考えかもしれないが
読んでいただけたら幸いです。


失われた日常、そして


私が最後に大学に行ったのは
今年の2月の前半。
昨年度の秋学期の期末試験を
受けに行ったきりだ。

「また4月にね!」
と別れた友達と
半年以上も会えないなんて
その時には想像もしていなかった。

期末テストが終わりに近づくにつれて
世間が騒がしくなった。

国内で新型コロナウィルスの
感染者が出始めたからだ。

一月頃からネットニュースで見て
中国で未知の肺炎が
流行している事は知っていた

それでもどこか遠い国の
自分には関係ない世界の話だと
感じていた

最初はどこか他人事だったコロナウィルスを
次第に身近に感じるようになった。
未知のウィルスに悍ましさを覚えた

それでも2月の時点では
すぐに収まる問題だ、
4月には普通に学校が始まる
そう思っていた。


4月になっても
大学どころか全国の教育機関が
始まる事はなかった。

はじめは5月から一月遅れで始まると
発表していた私の大学も
国内の感染状況を鑑みて、春学期は全て
オンラインで行われることになった。

この3ヶ月近く、友達と連絡を取りつつ
ひたすら課題を取り組んできた。


と半ば優等生っぽい文で
状況を連ねてきたが
ここからは私が抱いた本音を書きたいと思う。

6月頃から、大学以外の学校機関は
徐々に再開し始めた。

近所を歩いていると、
部活動をしている高校生や
帰宅途中であろう小中学生を
見る機会が多かった。

徐々に日常が戻っていくのを感じる反面
世間に取り残されたような感覚を抱いた。

大学生だけどうして
学校に行けないのだろうか。

大学は広範囲の地域から
高校までとは比にならない人数の
学生が集うから仕方がない

食堂や大きな講義室での
感染リスクが高いから仕方がない
事実、学校に行くのが少し怖い自分もいる

仕方がないのだ。

仕方がないが本音を言うことを
許してもらえるのならば

学校に行きたい。
大学生活を返してほしい。
友達に会いたい。

何度もそう思った。

コロナが今こうして世界で流行してること。
それを誰か特定の1人が悪いと責めたり
糾弾する事は個人的には違うと思う。


それでも
大学2年生の半分の時間は
学校に行かないまま
終わってしまった
失ってしまった

この半年近く
どこにもやり場のない
怒りやもどかしさで
押しつぶされそうになった
何度も何度も涙を流した

「ふざけんな!」
と家族に聞こえないように
声を押し殺して
部屋で泣いたことも
一度や二度ではない

誰も悪くない

この地球で生きている限り
自然災害や疫病で
日常が失われる事は
あり得る事だ。

誰も悪くないから辛い。
誰かに非があって責められるなら
よっぽどマシだった

この心の中で渦巻く感情を
どこにもぶつけられないのだ

だから辛い。
だから悲しい。
だから怒りを感じる。

そうした感情を抱く反面
逆にコロナがなければ気付くことが
出来なかったこともあるのではないかと
思うようになった。

学校に行けること
友達に会えること
何気なく出かけられること

当たり前だと思っていた事は
当たり前じゃなくて

これまでの生活が
どれほど恵まれていたかを
身に染みて感じた。

それと同時に私は
その恵まれた環境を今まで
ドブに捨てるかのように
無駄にしていたかもしれない、とも。

いくらでもチャンスがあると
後回しにしたこともある

今ある日常を壊したくなくて
新しいことを始めることに
億劫になってた自分もいる

「学校めんどくさいなぁ」
と思わなかったことが
ないわけじゃない

今のままでは
環境のせいにしたままで
コロナを抜きにしても
大学生活を本当に全うしたと
言えないと思った。

このまま社会人になることだけは
絶対に嫌だ、避けたいとも。

今気づけた事は幸運だと思う
この事に気づかずに卒業して
後悔するより
気づけた私はやり直せる機会に
恵まれたのだろう

秋から幸い少しずつ
大学も再開するようだ

もう一つも後悔は残したくない

与えられた限りある環境の中で
できることがあるのならば
自分にしかできないこと
精一杯やりたい

かつての日常はすでに壊れている。
もう、何も怖くない
社会が変化を求められている今
新しいことをどんどん吸収したい
固定概念には捉えられたくない

「めんどくさい」
そんなこと、その時思っていたって
本当に行けなくなったら後悔するんだ。
泣いて泣いて行きたいと切望するんだ。
だったら行くしかない。

友達との些細な時間を大切にしたい
「また」会える日常が当たり前じゃないから

卒業するときに
「大変だったけど、楽しかったな」
と言えるようになりたい

今しかできないことを精一杯


これがこの半年で
私なりに悩んで苦しんで
出した結論だ。

間違ってるか合ってるかは
今の私には分からない
きっと卒業してからしか
分からないことだろう

ふと高校の恩師に聞いた言葉を思い出した

社会が変革を求められている時は混乱するのだ
意見がぶつかり合うから
新しいものを
自分が正しいと思うものを
皆が追い続けるから

平家の時代から鎌倉時代へ
戦国時代
幕末

社会に混乱が起きるときは
新しい時代の始まりなのだろう

きっと2020年は世界が新たな方向へ
変わる事を求められている
荒波が起きているのだろう


一大学生の意見であり
「何を生意気な」「稚拙な考えだ」と
捉えられるのかもしれない

それでも今このことを
書かずにはいられなかった。
文として残しておきたかった。

…以上で私の言いたい事は全てです。
硬い文になってしまいましたが
最後まで読んでくださって
ありがとうございます





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