フィリピン離島スラムの問題【水】
私が所属する国際協力団体goshareの支援地のひとつに離島スラムがあります。
離島スラムには様々な深刻な問題があるのですが、
そのひとつが【水】
①水不足
離島スラムには水道施設がありません。
つまり、雨水を生活用水として使用するほかないのです。
しかし、、、雨が毎日降るとは限りません。
慢性的な水不足、、、、。
特に乾季は深刻な水不足に陥ります。
そして、、、貯水用の水瓶にはボウフラがわくことも、、、
②トイレ
下水施設もないため水洗トイレが設置できません。
家屋にトイレ自体を持てない家も多く、、
庭先に穴をほったり、海で排泄するケ-スも、、、
そして、これが引き起こすのは衛生問題
③衛生問題
洗濯や食器洗いは雨水を使用します。
もちろん入浴も雨水でおこないます。
清潔な水が手に入らない、、そのために起こる健康被害
④健康被害
皮膚病の蔓延。
お腹にわく寄生虫。
育ちすぎ、開腹手術を余儀なくされるケ-スもあります。
長屋スタイルでのスラムの暮らしではいったん発生すると、蔓延を止めることがとても難しいのです。
また、ノミやシラミが蔓延・・・・
女の子が望んでもいないのに、丸坊主にせざるえないことも・・・
水問題に関しては、こちらの動画もご覧ください☟
NGOフォトグラファーとして、離島スラムにあるお家に泊まって活動することも多いのですが、その時に最も考えるのが【水】です。
雨季の時期はまだ良いけれど、乾季の時期は雨が降らないので本当に離島の島人にとっては死活問題なのです。
体を洗うときに使用する雨水も本当にできるだけ無駄がないようにしよう、と思うようになりました。
日本にいるときは雨が降るとなんか憂鬱になっていました。
「雨か~移動がめんどくさいな」って。
でも、最近では雨が降るとほっとします。
どうかこの雨が離島スラムを豊かにしてくれますように、と。
日本にいると「水がなくて困る」なんてもちろん考えませんよね。
水道がお家にはあって、水道をひねると水が出ることが生まれた時から当たり前でした。
でも、そうではない世界もあるのです。
だから、皆様にどうしてほしい、というわけではないのですが。。
ただ、知ってほしいのです。
このような世界があること、を。
知ることってとても大切だと思うし、私もきちんと伝えることが使命だと思ってます。
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