100玉そろばんから紐解く好き嫌い凸凹と所属感
数の概念を覚えるために入手した100玉そろばん。横一列が10個の玉でできているので、これを10段階のチャートになぞらえて子どもたちとこんな遊びをしてみました。それは好き嫌いの度合いをこの玉そろばんで表すこと。例えば一番大好きなら10玉全部を左側に、まぁまぁ好きなら5玉を左側にといった具合。この写真だと上から好き具合が「4, 6, 5, 1, 10, …」となっています。
長男の回答結果
まず長男に「算数は?国語は?・・・・・」といくつか質問してみました。すると、暫く考えて「算数5、国語3、体育9、休み時間10、サッカー10」と、典型的な小学生らしく10段階評価をつけていきました。勉強はそこそこで体育や休み時間やサッカーが好き。うん、わかりやすくていいね!
次男の回答結果とある疑問
お次は次男。教科ごとに聞いてみたらしっくりこなかったみたいなので、お題を「勉強、学校、学童、放デイ」にしてみました。すると次男の回答は「勉強0、学校10、学童10、放デイ10」なんとまぁ、発達だけでなく好き嫌いまでこんなに凸凹が激しい(笑) 勉強ゼロって😂10段階評価って1からじゃないのかーい、と突っ込みたくなりましたがとにもかくにも偏りがあって極端だけど次男の特性が垣間見れる結果となりました。もっとも、次男は10段階評価という段階的に表すことを理解しきれていなくて、好き10 or 嫌い0の2択しか頭になかったのかもしれませんが真相はわからずです。
さて、この次男の回答結果からある疑問が沸きました。学校って=勉強する場所だから勉強が嫌いなのに学校が好きってどういうこと??っと。でも、そんな単純ことではないんですよね。学校って勉強も含む様々な活動を通して先生やお友達と関わっていく場所でひとつの社会集団。「ここに所属していいんだ、僕はここにいていい」という気持ちが芽生えることで次男は学校を好きな場所としてとらえている。これって所属感ってやつなのかな、と感じました。
私の所属感エピソード
少し話が逸れますが、この所属感って私たち大人にもいえることだと思っています。時は遡り、あれは私が20代の頃、ワーキングホリデーから帰国して就職活動をしていた時のことです。ある会社に採用面接を受けに行った時に、志望動機を聞かれ「今、私は就職活動中で無職でどこにも属していないのですが、どこかの組織に属して自分が必要とされるとうことはすごく重要なことだと思っています」的なことを答えた記憶があります。なんだか志望動機にはなってないような発言ではありますが、当時無職で何者でもない自分に不安を覚えていた記憶が蘇ります。その所属する会社の社風やとりまく人々の雰囲気の良し悪しのほうが仕事内容なんかよりずっと重要で、所属感を得られるかどうかが日々の生活の心の豊かさを大きく左右すると感じます。
所属感が自己肯定感を高めることに繋がっている
次男はお勉強は好きじゃないけれど、学校・学童・放デイが好き。これは大変喜ばしいことです。次男はそれぞれの場所で自分がここにいていいんだ、という気持ちがありこれって自己肯定感を高めている環境に身を置けているということなのです。小学校入学に際し、支援級に進学することは皆から置いてけぼりになっていじめられたり疎外感を感じたりしないか不安と迷いがありました。ですが、今の次男を見ていると支援級で所属感を得られているのでほんとによかったなと思っています。
とはいえ、今後自分がみんなと違うと気づいた時にどう感じるのかまた新たなステージで新たな悩みも出てくるとは思うのですが今のうちにしっかりと土台を積み上げて自分らしくいられるよう見守っていきたいと思うのであります。
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