映画「蝉しぐれ」
黒土三男脚本・監督作品、映画「蝉しぐれ」を観た。
(現在の市川幸四郎さん)
(デビュー作)
黒土三男さんが大好きだった「藤沢周平」「蝉しぐれ」の世界が存分に描かれていたと思う。
本当に「日本の原風景」を粘りに粘って撮っている。
「役者への演技指導」も全く感じさせないが、細かくきちんと出来ている。
映画の中には「日本の美しい風景」があり、「日本人の質素で謙虚な生き方」があった。
2006年の作品。
「江戸時代」の「日本」は本当に素晴らしい「国」だったと思う。
多分、「日本の歴史上」でもいちばん。
「藤沢周平」や「山本周五郎」の世界を大切にすべき時が、今来ているのではないだろうか❓
生前、黒土三男さんが「蝉しぐれ」の「映像化」を熱望されており、僕も黒土さんの御自宅で、まだ「撮るあても無い脚本」を見せてもらった。
だから、黒土三男さんはこの映画を「まるで宝石を磨く様に」丁寧に撮っている。
「あざといカット」は全く無い。それは昨日観た映画「渋滞」と一緒。
「女優・木村佳乃」が溢れんばかりの「美しさ」で登場する。
こんなに「心を癒してくれる映画」に久しぶりに出会った。