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「現代日本社会」を導く5人


今の世の中で気になる人物が5人いる。

脚本家・山田太一さん



1人目は一昨年亡くなられた脚本家の山田太一さん。
「家族」「弱者」をテレビドラマで生涯描き続けた。

現在、山田太一さんの一周忌にあたり、BSTBSで「岸辺のアルバム」「それぞれの秋」「沿線地図」三作品が立て続けに再放送されている。

それらのドラマは全く古びる事無く、僕の心に迫って来て、今の荒廃した日本社会に鋭い警鐘を鳴らしているのだ。

約50年前の作品にも関わらず。

喜劇役者・渥美清さん


2人目は喜劇役者の渥美清さん。
映画「寅さんシリーズ」では「フーテンの寅」を演じ続け、それが今、フランスでも大ヒットしている。
実は「インバウンド」の立役者のひとりと言えるかも知れない。

「寅さんシリーズ」こそ、「日本の家族」を描いた映画。

「国宝」と言えるかも知れない。

コメディアン・萩本欽一さん


3人目はコメディアン・萩本欽一さん。

かつて、1週間で合計視聴率100%を取った「テレビを知り尽くした男」。

年始に「欽ちゃん、最後の新番組」というテレビドキュメンタリーを観て、この人は「家族の笑い」を作る人だと思った。

仮装大賞
仮装大賞
仮装大賞


今回で100回目を迎えた「仮装大賞」での「出場者への優しい目線」がそれを象徴している。

僕は若い頃、欽ちゃんの笑いが嫌いだったが、年齢がいってくると、その笑いが心に深く沁みて来るのだ。

昭和の浅草
浅草・国際劇場
※かつて山田太一さんの両親が
営む大衆食堂があった場所
浅草フランス座時代の渥美清さん
浅草・東洋劇場時代の萩本欽一さん


ここまで3人に共通するキーワードは「下町・浅草」。

山田太一さんは浅草の大衆食堂の息子だし、渥美清さんは「浅草フランス座」出身の喜劇人、萩本欽一さんも売れる前、浅草のストラップ劇場でコントをやっていた。

「浅草」は「大衆」の街であり、「浅草」は「家族」の町である。

ダウンタウン・浜田雅功さん


4人目はダウンタウンの浜田雅功さん。

兵庫県の下町・尼崎で生まれ育った。

今、浜田雅功が「芸人たち一家」の様になっており、とてもテレビを見ていて心地良いし、観やすい。

僕の私見だが、浜田雅功さん1人の方が今の時代に合っていると思う。

演出家・西田二郎


最後、5人目はウチの会社の後輩、演出家の西田二郎。

彼は20年以上、「ダウンタウンDX」の総合演出等をやっており、バリバリの大阪出身ながら、その笑いの本質はどこかベタベタな「大阪」では無く、「東京的」、いや、「下町の浅草的」だと僕は感じている。

今、彼は「テレビ」を離れて、自ら「Njカーニバル」と称する「イベント」を各地で開き、参加者と共に「日本武道館の舞台に立つ事」を目指している。

その行動は何故か「奉仕的」であり、何故か「私利私欲」を求めていないのが人気の秘密なのかも知れない。

つまり、彼が考える独自の「家族」を創ろうとしているのだ。

この5人に共通するのは「日本本来の家族」「優しさ」「他者への寛容」「弱者への気配り」「無償の愛」などなど。

実は「現代日本社会」が今、とてもとても求めている、大切かつ必要な事なのである。

大袈裟に言えば、「マザー・テレサ」の「日本版」とも言える5人。

この5人が時代的に来ている、と僕は見ている。

タレント・太川陽介さん


「番外」ではあるが、テレビ東京「バス旅」の太川陽介さんにも癒される。

この事を付け加えておこう。

彼は「日本人の誠実さ」を確実に持っており、「バス旅」の一日が終わって、本当に美味しそうにビールを飲む姿がこちらの心にも沁みて来るのだ。

「夢」を語れる時代がかつてあった。

「男の子」はいつまでも「男の子」だった。「少年」だった。

その「夢」が多少嘘でも、周りの人はみんな許してくれた。

「インターネット」が出現して、そんな「少年の夢」は短いスパンで潰される様になった。

「インターネット」は「女性」のメディアだと僕は思う。

「女性」はいつまでも「女の子」であり続ける事が出来ない。

「女の子」から「大人の女」になり、時には「妻」になり、「母」になり・・・「インターネット」は「大人」という「既成概念」を「男の子」に押し付ける。

哀しいことに。

ここんところ、僕が感じている「時代とは何か❓」をつらつらと書き認めてみた。

共感して頂ける部分があれば嬉しい‼️

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