のりおよしおの何でも出前ショー
大阪のミナミが大好きだ。
まだ、「なんばグランド花月」ではなく、「なんば花月」だった頃、劇場の2階に「ケニア」という喫茶店があり、よくここで、仕事の待ち合わせをした。
ある時、「のりおよしおの何でも出前ショー」のADの僕と西川のりおさんが店内でCPの松井守さんを待っていると・・・
松井さんが喫茶店のドアの外に立っている。なかなか入ってこない。と、よく見たら、自動ドアが開くのと反対側に立っていたのである。僕とのりおさんは大爆笑。そうして、間違いを教えてあげた。
「出前ガールズ」というミニスカートの衣裳を着た4人くらいの若い女性(オーディションをやった)も一緒に喫茶店にいたのを憶えている。そのうち1人、いちばん美しい女の子は吹田の僕の家の近くが自宅で、あれから40年近くも経った今、どこでどうしているのだろう❓
毎週、のりおさん・よしおさんがリクエストに応えて、いろんなところでお助けマンになる番組。
初回は笑福亭仁鶴さんの巨大な愛犬を散歩させてというリクエスト。
それまで、スタジオ収録番組をやっていた僕には、ロケ番組のカメラに映らない死角が分からない。
その結果、僕は2台あるカメラの両方に、VTRテープの袋を持って映り続けたのである。
村松友視さんの小説に、道頓堀の「グリコの看板」の裏にあるバーの話が出て来る。
「11PM」のゲストに来られたグラフィックデザイナーの黒田征太郎さん、長友啓典さんに教えてもらい、「石の花」というそのバーに通った。店のドアには、店名は書かれておらず、一見のお客さんには入りづらい店だった。
一階が入口。階段になっていて、二階・三階・四階がお店。道頓堀で朝日を見た事もあるから、朝まで営業していたのだろう。店内に入ってしまうと、「身内感」が強くて、胎内にいるようで何時間でも安心して飲めた。
大学を出て、40年近く経つが、毎年大晦日の午後4時、ミナミの旧ロケット広場に集合して、同窓会がある。
まずは、旧なんば花月の真向かいの「ガンコ寿司」の鍋で腹を満たす。「夫婦善哉」で、ぜんざいを食べ、水掛け不動尊にお詣り。記念写真を撮って解散。
ミナミにはいろいろ懐かしい思い出があるが、キタの繁華街にほとんど行った事は無い。
大阪ミナミは人が触れ合う街。サラリーマンの街・キタとは違って、風情がある。
ミナミと同じ匂いを新宿歌舞伎町に感じてしまうのは、僕だけだろうか?