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高杉晋作 辞世の短歌
「面白き ことも無き世を 面白く 棲むなすものは 心なりけり」
NHK大河ドラマ「花神」。
高杉晋作を演じたのは、中村雅俊。
彼の愛人・望東尼を演じたのは、秋吉久美子。
高杉晋作の臨終の場面。彼の蒲団の傍には、望東尼が静かに顔に微笑みを浮かべて座っている。
そして、冒頭の短歌。
高杉が
「面白き ことも無き世を 面白く」と言うと、
望東尼は
「棲みなすものは 心なりけり」
と続けた。
それを聞いた高杉晋作は、
「面白いのう・・・」
と言って、この世を去ったという。
この短歌の意味。
「面白いことも無い世の中を面白く生きていくのは、その人の心の持ちようなのです」
という事。
まだ、中学生か高校生だった僕にとって、忘れられない台詞であり、シーンになった。
「生きる事」は「面白がる事」なのだ。きっと。
大河ドラマ「花神」の脚本は大野靖子。
このシーンについては、山田風太郎の名著「人間臨終図巻」にも詳しく書かれている。