田所康雄さんのお墓にお参りしました。
四谷・靖国通り沿いの「源慶寺」の「田所康雄さん」のお墓にお参りした。
「墓地」はそれほど広くは無い。
「墓園」とか「霊園」と言うより、「1つのお寺」の裏手にある「小振りな墓地」。
でも複数の「墓石」の中から、1つの「墓石」を「午後の強い太陽の日差し」が照りつける状況で探し出すのは大変だと思った。
しかし、何故だか、「田所康雄さん」のお墓は「墓地の端」の方にある様な気がして、右の方に向かったら、ほぼ正面奥に「そのお墓」は佇んでいた。
「墓石」の前には、誰が手向けたか、枯れ果てた花々が残っていた。
「浅草・フランス座」で共に働いた「元・踊り子さんの老婦人」だろうか❓
僕の想像は膨らむ。
灼熱の墓地に人影は全く無い。
「田所康雄さん」とは、「国民的人気」を誇った「車寅次郎」を48作にわたり、演じ続けた「俳優・渥美清さん」の事である。
僕は静かにゆっくりと墓前に座って、瞑目して祈りを捧げた。
「田所家之墓」は普通のお墓と同じくらいの大きさで、全く目立たず、「渥美清さん」の「謙虚さ」を表している様に思えた。
「葛飾柴又寅さん記念館」を訪れた足で、ここに来たので、「渥美清さん」の様々な姿が僕の脳裏に流れ続けた。
でも、「お盆」という「日本ならではの風習」が始まったこの時期に、「田所康雄さん」のお墓参りが出来た事で、どこか「心が洗われた気」がした。