最初のテレビの記憶
最初に観たというテレビ番組を記憶の中で遡って行くと、NHK「おかあさんといっしょ ブーフーウー」(1960年〜)にたどり着く。いわゆる「3匹の子豚」である。
長男ブーの声を「ドラえもん」の大山のぶ代さんほか、フーは三輪勝恵(パーマン1号)さん、三男ウーの声を黒柳徹子さんがやっていた。
番組の最初、お姉さんがアイスボックスの様な箱から、3匹の豚の人形を取り出す。そして、ネジを巻くと、3匹の豚が動きだす。
シーンが変わって、着ぐるみになった3匹が、悪いオオカミが出て来るいろんなお話に巻き込まれる。
僕はボックスから取り出され、ネジを巻かれて、命を吹き込まれる。人形が動き出すところが不思議で興味津々だった。
オオカミを演じた声優さんが北朝鮮に帰って行ったニュースも忘れる事は出来ない。
2本目は、NHK「ひょっこりひょうたん島」(1964年〜)。藤村有弘が声をやっていたドン・ガバチョや熊倉一雄のトラヒゲなど、強いキャラクターが記憶に残っている。あとは漂流する「ひょっこりひょうたん島」の映像が浮かんで来る。どんな話だったかは忘れた。
最後は、日本テレビの「底抜け脱線ゲーム」(1963年〜)だ。タレントが「底抜けチーム」と「脱線チーム」に分かれて、身体を張っていろんなゲームに挑戦する。司会は日本テレビの金原二郎アナウンサー。金原アナは、音声を収録する重そうなレコーダーを肩からかけて登場する。「底抜けチーム」と「脱線チーム」を競わせ、盛り上げていくのだが、舞台の上でやっていた事以外は記憶に無い。出ていたタレントも憶えていないのだから、3〜4歳のことだろう。
番外編。1964年の「東京オリンピック開会式」の日本人選手団の入場は憶えている。うちのテレビは白黒だったから、赤と白の服装はテレビで観た後でカラーの雑誌で見たのに違いない。
この時、僕は4歳である。既にこの時、十分テレビ好きなのであった。
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