エラリー・クィーン、創作の秘密
この本はとても貴重だ。
エラリー・クィーンという僕の大好きなアメリカの本格推理小説家は「マンフレッド・リー」と「フレドリック・ダネイ」という従兄弟の二人のペンネーム。
あの「刑事コロンボ」のスティーブン・スピルバーグ監督作品「構想の死角」は多分、「エラリー・クィーン」をオマージュしているのだろう。
「刑事コロンボ」を生み出した「リチャード・レビンソン」と「ウィリアム・リンク」の二人は「刑事コロンボ」を製作した後、ドラマ「エラリー・クィーン」を作っているからだ。
そして、この本の内容。
ミステリーの「プロット(構成)」を作るのは、「フレドリック・ダネイ」。
その「プロット」を元に、「実際に文章を書く」のは「マンフレッド・リー」という役割分担が「エラリー・クィーン」という二人の作家にはあった。
だから、「ダネイ」の作った「プロット」がいくらミステリーとして面白くても、「小説」として成立しないと、「リー」が反発する。
こうしたやり取り(手紙)をまとめたのが、本書。
少し読みづらいが、読み込んでいくと、「エラリー・クィーン」好きにはたまらない。
ちなみに僕の「エラリー・クィーン」の「ベスト1」は「ギリシャ棺の謎」。
初めて、高校時代に読んだ時は「解決編」を読み終わってから、数日間、自分の脳の中で、理解するのに時間がかかった。
普通、「エラリー・クィーン」というか、本格推理小説の「ベスト1」は「Yの悲劇」と言われているが、僕は「xの悲劇」の方が好み。
誰か、「エラリー・クィーン」について語れる人、いませんか❓