浜辺を歩いて考えたこと
元旦の寒い浜辺に出てしばらく波打ち際を散歩をした。打ちつける波に乗って小石やら貝やら小動物やらが沢山打ちあがっていた。いくつか拾いGoogleしてみると画像の中に似たものが出てきて名前が判明した。しかし、なぜそのような形や色をしているのか?など、肝心な所はよくわからなかった。今も「なぜなんだろう?」と考え続けているが、きっと答えは一つではない。
さて、コロナ禍で教育のオンライン化が加速している。学校のテキストもオンライン化に向けて準備が進められている。尼崎市では来年度から子ども1人に1台のオンライン教育用の通信機器が与えられる。塾や家庭でのオンライン教材の運用は一足早く、内容も充実している。問題解説に動画までついて、至れり尽くせりだ。「便利でよりはやく」と言う利用者の願望を形にしている。
これから更に教育は便利になる。しかし、課題もある。これからは「問題解決力」以上に「問題発見力」が重要になる。「問題発見力」とは言わば「試行錯誤する力」を生む「思考力」であり、逞しく荒波を乗り越えて生きる力になる。問題に解答が付随しているものを理解するだけでは身に付かない「生命力」だ。
「問題発見力」養成に欠かせないのは何と言っても「好奇心」や「探究心」への刺激である。それらを持って「観察する」事で、「なぜ?」と言う問いが出る。解答を与えられる事に慣れれば、失われる能力だ。「便利さ」や「効率性」を目指しつつ「好奇心」「探究心」を刺激しうる事は可能だろうか。
オンライン教育の進歩は避けられないが、今まであった教育と交代するような形での運用はリスクが高い。何も今までの教育が良いと言っている訳では無いが、オンライン教育が一時期の流行で、未来ではあの運用の仕方は失敗だったよねぇ、となっていたりしたら、子どもたちは何か大切な物を失ったのだろう。
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