見出し画像

FXで負けないための基礎知識~スキャルピングとMT4導入のススメ~

負けないための基礎知識 序章

はじめに、FXで勝てる手法を紹介する動画や解説本は見かけますが、
負けない為の手法や基礎知識を紹介しているものは少ないと思うので、
ここでは、そういった視点で語っていきたいと思います。


釈迦に説法、知っている情報であったとしても読み飛ばさずに、
おさらいのつもりでザッと目を通してください。

まず、チャート画面に移動平均線を始め、色んなインジケーターを設定している人が大半だと思います。
今、表示されている情報は、個人的な願望や希望的観測が反映されたものではなく、値動きの結果に基づいて、機械的に表示されたものです。

現在、ポジションを保有中の方は、今、インジケーターが示している方向と同じですか?それとも、逆のポジションですか?

逆だとするなら、現在設定しているインジケーターを全て解除してください。勝利するための情報、正しい分析結果を得るために設定しているはずなのに、当の本人は逆に張るんですか?
それは、自分自身が信じていない証拠でしょう?

インジケーターの設定によって、足が確定する前にサインを点灯させることも出来ますが、一般的には確定した情報に基づいて計算し、表示させています。要は、未来の値動きが知りたいのに、表示させているのは過去データだという事です。

では、その過去データから、どのように未来予測するか?
それが最大のテーマなワケですが、結論として未来予測はしません。

値動きの予想なんてしません

改めて、市場参加者のほぼ全員が知っていることをここに書きます。
上昇や下降を示すサインに、移動平均線のクロスがあります。
上向きに抜けたら上昇基調のゴールデンクロス、
下向きなら下落基調のデッドクロスですよね?

また、移動平均線に沿った動き。短期だと5MAの上なら上がり目、割ったら下がり目。スキャルピングの飛び乗り飛び降りなら、5分足5MAの攻防は十分通用する手法です。但し、エントリーは現在値がMAから乖離してない状況下とします。ボリンジャーバンドの中心線20MAに沿って上下を見極めるのもお馴染みの手法ですね。

つまりは、未来予測ではなく、「この形になったら、この基調が続く」
「この条件をキープしている間は継続する」といった規則性や継続性にBETするものなんです。

上記のような条件が崩れた時、転換点を迎えます。

レジスタンスラインやサポートラインの突破も同じ考え方ですね。

このライン(価格)に見えない壁があって、幾度となく跳ね返されて下落に転じた。(レジスタンスライン、上値抵抗線)
同様に、ここまでは下がったけど、すかさず買いが集まって上昇に転じた。(サポートライン、下値支持線)

でも、未来永劫、その状態が続くわけでは有りません。
いつか壁が突破される日を迎えます。
鉄壁の守りが崩された時、大きな転換点を迎えます。

羊達の損切りを狙う狼達

それは、その壁を背中に売ってたショート勢、または買ってるロング勢の敗北を巻き込むからです。

ストップロスを巻き込んでオーバーシュート。

この価格帯(レジサポ)を割ったら精算しようと損切り設定しておいたが、思いの外、勢いが強かったため、注文が指値成立せずに滑って約定、負の連鎖が発生し、想定以上に値が走りすぎた状態です。

ストップロスについては、注文状況を公開している証券会社がありますので、チェックしてください。
代表的なところでは、外為どっとコムが下記ページで公開していますので、
紹介しておきます。また、OANDA社はオープンポジションも公開しています。各価格帯のロング勢とショート勢の割合をグラフ化したものです。
「OANDA」「オーダーブック」で検索すれば見つかりますのでチェックしてください。

色付きブロックが通常注文で、白抜きブロックがストップ注文です。
色付きブロックが多く並んでいる価格帯が、このラインに到達したら買いたい、売りたいと指し待ちしている行列です。
かたや、白抜きブロックが多く並んでいる価格帯は、節となるラインから1~2歩下がったところに設定してあります。トリガーとなるラインを突破されたら負けを認めてロスカットしようと保険をかけている羊達の群れです。そして、その群れを目掛けて仕掛ける狼達の存在を忘れてはいけません。
羊達の損切りポイントが反転ポイントだった。という事を、これを読んでるあなたも幾度となく目撃しているはずです。
現在値が近づいてきた時や経済指標などで大きく値が動く時は、この価格帯に到達するのを心待ちにしている狼達の存在を意識しておくことが重要なのです。

話を戻して、重要なポイントなので、もう一度言います。
「この形になったら、この基調が続く」、「この条件をキープしている間は継続する」といった規則性や継続性にBETする事がわかっているなら、どのタイミングを狙いますか? または、どう立ち回りますか?

条件を満たした時の一例は、「移動平均線がクロス」したタイミングですね。また、条件が崩れた時なら、「レジサポが突破された時」「節目となる数字を割ったタイミング」であったり、「移動平均線やそれに準ずるラインを割り込んだ転換点」に乗るのが順当な考え方です。

しかし、相場は生き物です。
必ずしも、方向性が定まっているわけでは有りません。
方向性を失い、乱高下している最中に飛び込むのは運否天賦になります。

乱高下の最中であっても、その中に規則性や転換点を示す情報を掴み取ることが出来れば、大変優位性があります。

スキャルピングを考える

ここからは、スキャルピングに特化した内容になります。
上がる下がるなんて予想もしませんし、こうすれば勝てるとも言いません。この点に注目しておけば、他の市場参加者より半歩先を歩くことができるんじゃないか程度に考えてもらえば結構です。

では、続けます。

市場参加者の多いドル円を題材に話を進めていきます。
為替相場に影響を与える材料は多々あって、代表的なものを挙げると、通貨強弱。ドル円であれば、ドル対円の力関係。
相対的にドルが売られ、円買われるとドル円は下落します。(ドル安円高)

次に、ドルインデックス。ドル指数、表記はDXYやUSDIDX。
複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化した金融商品です。
ドルインデックスの上昇は、市場はドル買いの流れにある事を示しています。ただ、各通貨が占める割合がそれぞれ異なりますので、影響力に強弱があります。構成比率は、ユーロ57.6%、日本円13.6%ですので、対ユーロがコインの裏表(逆相関)のような関係に対し、円との関係性は低く、順相関でありながらも他の要因に影響を受けやすい状態にあります。

最後に、米国債10年利回り。為替相場の世界で金利と言えば、これの事を指します。金利主導で相場が動くことも多々あるので、要チェックの対象です。他に、金利と名のつくもので、日銀や中央銀行が発表する政策金利がありますが、取引に応じて変動するものではないので発表時を除き、チェックする対象ではありません。
その他、ダウ先物、金先物もありますが、それぞれ「あれが下げるなら、こっちが上がる」的なバランスを保っているので、前出、3つの情報がチェックできるなら、トレードで不利になることは有りません。

チャート画面に少なからずインジケーターを設定している人が大半だと思いますが、相場の流れを示すトレンド系と売られ過ぎ買われ過ぎを示すオシレーター系の足が揃っていればいいんですが、各インジケーターがバラバラで相反してたら判断に迷いますよね?

だから、多すぎても駄目、少なすぎても駄目、
1つの情報に依存せず、2つないし3つの根拠の合致を持って判断するのが、
スタンダードな考え方だと思います。

通貨強弱にドルインデックス、そして米債金利。

この日々変動する代表的な3つの周辺情報ですが、3つ全てが同じ方向に向いた時にエントリーするのが理想と言えます。
通貨強弱は相対的にドル買い円売り状態で、ドルインデックスと10年債金利も上昇中。しかし、そんなに都合よく、3点セットで足が揃うなら負ける人間はいません。3点セットで上げに足並みを揃えてるのに、逆張りするトレーダーはいないからです。

現実は、ドルインデックスは上昇(相対的にドル買いの状態)なのに、10年債金利が下落している。このような相反する状況があるから、ロング勢とショート勢に陣営が分かれるのです。

そして、各々が相反する数値を指している中でもレートは常にどちらかに振れています。つまりは、今この時に限っては、振れた側と順目を指している情報を市場は重要視しているという事になります。

乗るなら、相場を牽引している重要視されている情報にBETするべきです。

上記の環境でドル円下落なら、ドルインデックスよりも金利が重要視されていることを意味します。当然、今日は金利が重要視されていても、明日は立場が逆転しているかもしれません。

では、ここで問題です。
あなたは、前述の状況下のチャートを見つめながら、エントリータイミングを待ち構えています。

さて、どのタイミングで仕掛けますか?

ドルインデックスは変わらず上昇基調をキープしている前提とするなら、
下落を続けていた金利が下げ止まって、反転・反発したタイミングでロングですね。市場は金利を重視していたからこそ、連動するように下落してわけですから、金利の反転・反発についていくのは、当然の選択です。
金利下落の勢いによっては、追撃売りもあるかもしれませんが、ドルインデックスが上昇基調であるなら、乗った瞬間、反転急上昇のリスクを覚悟しなきゃなりません。ドルインデックスが上昇してる、イコール、主要通貨ペアの力関係で見れば、ドル買い優勢が継続中だからです。

追撃売りに乗るなら、金利下落に連られてドルインデックスも下げに転じた場面でしょう。微妙に均衡を保っていたパワーバランスが崩れた時、その傾きは加速します。
このように、もう一段下げに繋がる材料が追加されない限りは、今の時点で重要視されている金利に追随するのがベターな戦略だと思います。

たった一人で立ち向かう人々

もし、周辺情報をチェックしていなければどうなっていたか?
ただただ上下を続けるチャートを横目に見送るか、
下がり続けている理由もわからないまま、所謂、そろそろ反発するだろうと、値ごろ感でエントリーすることになります。
これだと、単なる2分の一の丁半博打ですね。
しかし、不思議な事に確率50%であるはずなのに、大抵は負けます。

それは、なぜか?

下がる理由があって下げてるのに、自分ただ一人、理由を知らずに参加してしまったからです。買いたい人間より、売りたい人間が多いから相場は下がります。言い換えれば、多数決で決まった「売り」にたった一人で立ち向かう「買い」だからです。
相場が動く時、それと順相関、または逆相関関係にある金融商品も連れて動きます。だから、横断歩道を渡る時のように、右よし左よしと、周辺情報も転換しているか、必ずチェックするようにしてください。

また、こんな例もあります。
ドル円のチャート上では意識されるラインも何もないポイントで、激しい値動きを見せる場面があります。
時を同じくして、ドルインデックスでは105.00のラウンドナンバーの
攻防戦を繰り広げてたりします。
守り切ったらドル円も反発上昇、割ったら連れ安急降下。
チェックしてたら負けずに勝てた相場も、知らずに負けてしまうのは、
情報力の差です。理由もなく激しい値動きをする事なんてありませんから。

ここまでの話で、周辺情報のチェックは難しそうと思いましたか?
複雑に考えず、情報を絞って視認性を上げれば、直感的に流れが掴めます。

これは、2023年11月17日20時45分55秒のMT4のスクリーンショットです。

画面中央は、ドル円1分足をラインチャートにして、
通貨強弱を表示させています。
画面左を上下2分割にして、5分足と15分足を表示、
右1/3は、ブラウザでトレーディングビューを表示させています。
上から、ドルインデックス、米国債10年利回り、米国債2年利回りの3段を
ラインチャートで表示させています。

先程紹介のチェックすべき情報を直感的に見ることが出来てますよね?
ドルインデックスも金利も上昇中、通貨強弱は、ドル買い(橙上昇)円売り(青下降)、ドル円のラインチャートは当然のように上昇を描いていましたが、ドル円、ドルインデックス、2年金利の先端は下降を描き始めています。
ご覧のとおり、スキャルピングで流れに乗る時は、ローソク足よりもラインチャートの方が直感的にわかりやすいと思います。
ラインチャートに不馴れな方がイメージしやすいように少し細工をしてみました。

このチャートを見て、2分先、3分先を予想できますか?
そして、予想するのは難しかったですか?

なぜ、私がこの時間のチャート画面を切り取った理由がわかりますか?
それは、この記事を書こうと思いついた時、具体的に見せることができる素材に使えると思ったからです。

では、5分後の20時50分54秒のチャートで答え合わせしましょう。
記事に合わせて都合よくチャートを切り取るシミュレーターでないことは、
トレビューの右下のタイムスタンプで確認いただけると思います。

5分後のチャートにも細工した画像を追加して載せてみました。

ラインチャートに重なるように並んでいる平均足は陽線(橙)から陰線(灰)に変化し、同じく下段の通貨強弱は、ドル(橙)が下降し、円(青)が上昇に転じております。新たに、5分前には存在しなかったレジスタンスライン(赤帯)が1分足に現れましたね。このラインが次回上昇した時の壁となるか、あっさり抜かれるかは現段階ではわかりませんが、私見ですが根拠は薄いと思います。
その理由は、この価格が意識されて反転したのではなく、ドルインデックスと金利の低下に連られてドル円が下落したと思うからです。
言い換えれば、ドルインデックスと金利をチェックしていなかったら、なぜ下落に転じたのかわからないまま画面を眺めていたと思います。

さて、あなたは正解しましたか?

便宜上、予想と表現しましたが、予想なんてしてません。
ドル円のレートに影響を与えるドルインデックス、米債金利、そしてドル対円のパワーバランス3点揃って足並みを揃えて下がり始めたのが見て取れましたよね? 見たまんま、流れに乗るだけなんです。
でも、勝つとは言いません。限りなく負けトレードを回避する事はできても、乗った10秒先の値動きを100%言い当てることなんて出来ませんから。

周辺情報のチェックだからといって、数字を追っかける必要は有りません。
見てもわからない、見るだけ無駄という人は、数字を表示させて情報収集している雰囲気に浸っているだけです。
実戦では、上下の軌道を一筆書きで描くラインチャートを見るのが単純明快で、転換点を掴まえやすいです。
ついでに、通貨強弱をこんな状態で表示させてる人もダメダメです。

通貨強弱の見方

ドル円なら米ドル対日本円のパワーバランスが知りたいのに、視認性を阻害する他通貨のラインが絡み合ってるようなチャートを見て、とても活用してるようには思えません。この全通貨の強弱を表示させたチャートで、瞬時にドル円の強弱を認識する事が出来ますか?
無駄を削ぎ落とすことによって、本質が見えてくるのは、相場だけの話ではなく、生き残るための処世術のようなものです。
正直言って、ドル円とユーロドルぐらいしか見てないので、使う機会は全然ありませんが、他通貨とのパワーバランスをチェックするなら、こんな組表示でたまに表示させます。

パッと見、ドルと円は寄り添うように下げている。
このようなドルと円が寄り添うように推移している時は、通貨強弱の影響を受けず、外的要因が素直にレートに反映される状況と言えます。例外的に一点付け加えるなら、この場面では、ドルインデックスが下げても「その下げ分」を円が並走する事によって吸収しますので、レートは動きません。

続けて、ポンド、ユーロ、オージーに対して円が弱い事から、個別のパワーバランスではなく、円売りを要因として、ほぼ全てのクロス円が上昇基調にあると推察できる。
ここで、具体例として、オージー(AUD、以下、羊)のチャートをどう読み取るのか解説してみましょう。
画面に向かって左のスタートから、羊高円安から始まり、双方が歩み寄るように近づいている(羊売り円買いへの変化)。この時、相場は下落基調にある。その後、最接近し、互いが背中合わせに羊買い円売りに。この時間帯の上げ足は早かったであろうと思う。そして、離れ離れになった二人が惹かれ合うように羊売り円買い転換。イコール、相場は下落基調。そして、また、背中合わせに・・・
文才がないのでうまく伝わったかわかりませんが、対通貨のパワーバランスを描く2本の線の軌道から、上昇(または下落)基調への変化の兆しを読み取ることが出来たと思います。

次に、ドルはユーロ、ポンドに対して弱い。これも、クロス円と同様に、ユーロやポンドとの個別のパワーバランスと言うより、ドルインデックスの下落が招いた結果のように見える。
前述のとおり、ドルインデックスの構成比率が対ユーロで約6割を占めるので、対ユーロに限れば、ドルインデックスはユーロ対ドルの通貨強弱を兼ねた情報であると言えます。逆を言えば、通貨強弱を確認すれば、コインの裏表を当てるようにドルインデックスの値動きを想像することが出来ます。

全通貨が絡み合っているものと、対通貨をサシで表示させるのと、
どちらに優位性が有るかは明らかでしょう。野球チームの優勝争いで、他のチームの勝敗から自軍の順位を予想するよりも、優勝を争う2チームの直接対決のほうが、明確であるのと同じです。
このように、チェックすべき情報を視認性良くレイアウトするだけで優位性は向上します。

数字を意識するのは、ラウンドナンバーの攻防戦ぐらいですかね?
市場に影響を与える節目はヘッドラインでも流れてきますから、
見てて疲れないレイアウトが一番です。

この記事をお読みになっている全員がマルチモニター環境をお持ちとは思わないので、1画面に詰め込んだ形にしましたが、余裕があるなら任意に振り分けてください。

最後に、
FXは、誰かの負けが誰かの勝ちになる世界だから性善説はない。とか、
なんのメリットもないのに優位性のある情報を教えるわけはない。
何かを売りつけようとしてるとか、騙そうとしてるに違いない。
と疑う者が現れます。
しかし、世の中には、損得なしに何か力になれないか、
誰かの役に立てないかと考えるお節介が存在するんです。
どこかの誰かが、この記事をきっかけに負ける回数が減ったとするなら、マーケットが止まってる土曜を使って執筆した甲斐があったというものです。

負けないための基礎知識 序章
(了)

トレーディングビュー設定手順

まず、トレーディングビューに行きましょう。
https://jp.tradingview.com/

既にアカウントをお持ちの方はスルーしてください。
ここから先は、複数枚のスクリーンショットを見せながら説明を進めますので、画像選択の際は、右クリックで新しいウィンドゥで開いてください。

右上角の「始めましょう」をクリックすると登録画面になります。
ドルインデックスと金利のチェックぐらいなら無料プランで十分です。
インジケーターを複数設定して、多窓で監視したいなら有料プラン加入もOKですが、MT4をインストールしてあるなら、わざわざ加入する必要はないと思います。金目当てなら、ここで有料プランの優位性を切々と語って、こちらからどうぞ。とアフィリタグを踏ませて飛ばすんでしょうけどね(笑)

さて、登録完了を前提として続けます。
私のログインした画面では、マーケットサマリーが表示されていますが、
皆さんの画面ではどうですか?正直言って、ログイン完了してるならどんな画面でも気にしません。

上段メニューの左端、検索窓に「dxy」と打ち込んでください。
これは、ドルインデックスの略称です。
ドルインデックスは、米ドルを指数化した金融商品であることは、説明しましたよね?だから、取り扱っている証券会社が複数ヒットします。

その中から、遅延が少なくリアルタイムで描写しているTVCを選んでください。マウスを近づけたら、「チャートを起動」が現れますので、クリックしてください。

私はラインにしてますが、デフォルトだとローソク足かもしれません。
ですので、便宜上、ローソク足をデフォルトチャートに見立てて、
説明を続けます。

上段メニュー、時間軸変更の右隣にローソク足マークがあります。
(現在の表示モードのサイン)

そこをクリックすると、任意の表示モードに変更できますので、ラインまたはステップラインに変更してください。個人的には、ステップラインが見やすいと思っています。

ラインチャートに表示が変わっている状態で、米債金利を追加します。
上段メニュー、時間軸変更の左隣に丸に十字のマークがあります。
「シンボルを比較」と窓が立ち上がるので、米国債10年利回りの略称である
「US10Y」と打ち込んで、新規ペインで追加してください。

現時点では、dxyと10年債金利の2段チャートです。
続けて、2年債金利「US02Y」も新規ペインで追加です。

以上で、ドルインデックスをベースとした長短金利の3段チャートの完成です。最後に、このレイアウトをDXYとでも名付けて、保存しておいてください。ついでに、一発呼出しの為に、ブラウザのブックマークも忘れずに。

そして、一番重要なのは、スキャルピングの為の情報収集なので、
一番短い時間軸、1分足で表示させてください。
長い時間軸で表示させると、判断を間違える可能性がありますので注意してください。また、ここではブラウザフルサイズで表示させていますが、
1/2ないし1/3サイズでの表示を推奨します。

最後にお見せするのは、ブラウザを2分割で表示させた3段チャートと、外為どっとコムが公開している現在の注文状況です。フルサイズチャートと比較して、ラインチャートの描写が鋭角になっているのがわかりますか?
フルサイズで表示させると間延びして平たく描写されますので、
先端の変化を見落としたり、ワンテンポ遅れたりします。
よって、軌道の変化が掴みやすいように、1/2ないし1/3表示を推奨します。

私は、対通貨の直接対決である通貨強弱を最重要視していますのでMT4と組み合わせて監視していますが、各証券会社が提供しているトレードツールとの組み合わせでもいいと思います。
配色一つにしても、自分が見慣れているもの、
見ていて疲れないチャート画面と組み合わせるのが良いと思います。
チャート画面にしてもラインチャートより見慣れたローソク足の方が認識しやすいかもしれません。
ここでは画面の都合上でライン表示させた状態を紹介していますが、
実際のレイアウトでは、1分足ラインとローソク足のダブル表示させています。エントリーやEXITのタイミングは、ローソク足よりもラインの先端が示す方向で執行する方が優位性があると思うからです。
ロングなら上げようとしている先端が上向きの時に、逆にショートなら下向きの時に執行するのは言うまでもありませんよね?
ラインチャートの先端が下向きの時に買ったら、買った瞬間から逆行ポジションです。そして、上から下に自分の買値を突き抜けて下がる様子を指して、串刺しにされると表現します。
そんなワケで、ラインチャートの先端が指す向きを注視しながら、エントリーしようとしている向きと同期したタイミングで執行してください。

しつこいようですが、この時、相場の牽引役となっているモノ(ドルインデックス、金利、通貨強弱)のライン先端が転換、またはその兆しを見せたタイミングと、ドル円ラインの先端が連動して変化したタイミングです。
1つの情報に依存せず、2つないし3つの根拠の合致を持って判断する。
この小さなルール一つ守るだけで、逆行ポジションが格段に減るはずです。

MT4の各種設定については、無料公開されているものを組み合わせ、
モノによっては、独自のパラメーター設定で最適化しています。
しかし、無料公開されているものだとしても、著作権や配布権は作者が有しているものなので、私が独断で再配布するわけには行きません。
その点、ご理解の程、宜しくお願いします。

トレーディングビュー設定編
(了)

MT4導入&デフォルト設定編

記事を公開してから2日経ちました。
チャート設定についてお問い合わせのメールを頂戴しました。
アクセス数は40数件、問い合わせ1件。
いいんです、いいんです。
負けトレードを減らすことが出来たという人が一人でもいれば。
問い合わせたくなるという事は、優位性を感じたからでしょう?
それだけで、執筆した甲斐があったというものですよ。

さて、導入編追加にあたり、出来るだけ多くの人が共有できる環境が
いいだろうと思案しました。

まず、スマホでトレードしてる人、
PC環境はあっても操作に不馴れな人や職場のPCにはインスト出来ない人、
外出先からチャートを確認したい人などなど。

そんなワケで、色んなプラットフォームで再現できないか試してみました。

結論から言うと、MT4一択です。
次世代環境であるMT5も試してみましたが、流通しているインジケーターが少なくて、私が推奨する環境を再現できませんでした。

外出先からブラウザでアクセスできるトレーディングビューが有力候補となりましたが、無料プランではインジケーター数やレイアウト登録数、複数窓によるマルチタイム監視など、加入プランによって制限がある為、却下しました。

ただ、既に有料プランのユーザーであれば、本章を参考に再現してみてください。結論から言うと、かなり近いところまでは再現できるけど、一歩届かずですね。

続けて、スマホ版MT4は標準装備されているインジケーターだけなら使えますが、私が知る限りでは、全世界のトレーダー達が有償・無償問わず公開しているカスタムインジケーターは利用できません。

前置きが長くなりましたが、ここから本編スタートです。
インストール方法や操作方法を解説しているwebサイトや動画は数多く公開されていますので、ポイントとなる点を中心に話を進めていきます。

まず、現在利用中の証券会社がMT4に対応していない場合、新規に口座を開設する必要があります。この記事を読んでいる時点では、半信半疑だと思いますので面倒な事は避けたいですよね?

わかります、私だってそう思いますから。場面によっては、断念します。

そんな方にオススメなのが、海外ブローカーのIFCMarketsです。
https://www.ifcmarkets.com/ja

2023年現在、この会社はデモ口座の開設のみで機能面や利用期間に制限なく、利用することが出来ます。

トップページから下にスクロールすると、
左から、【会社概要】【取引】【ツール】【PAMM口座】
【マーケット分析】【投資を学ぶ】と並んでいます。
その【ツール】から【Meta Trader4】 を選択し、インストしてください。

ここから先は、複数枚のスクリーンショットを見せながら説明を進めますので、画像選択の際は、右クリックで新しいタブないしウィンドゥで開いてください。

これはインスト直後の画面です。取引サーバーの選択画面ですから、
一番上のdemoを選択して、次へ進めます。

新しいデモ口座 >> お客様情報の入力画面 となりますので、
名前、メールアドレス、電話番号、口座タイプはforex-jpyにして、
証拠金を50万にでも設定しておきましょうか?
デモ口座ですから、日本円でXX万円でスタートしたの体(てい)が必要なんですよ。そして、レバレッジ設定、ハイレバレッジな世界が体験したいなら400倍一択ですね(笑) 最後に、ニュースレター受け取りに同意。
ブローカーは見込み客だと思って無料デモを使わせるんだから、
メルマガぐらいは付き合ってあげてください。

ここでワンポイント。
海外ブローカーは、勝っても出金拒否する等の不安視する声が多く聞かれます。それに、国内業者と比較してスプレッドも広く、スキャルピング的には不利な環境です。しかし、負けるトレーダーが圧倒的に多いこの世界、カモを呼び込むために口座を開設するだけでボーナスを出すブローカーが少なく有りません。

だから、どうせMT4始めるなら、口座開設ボーナスもらって、

軍資金ゼロから男の花道駆け上がってやろやないけ!!
男の生き様見せたるわ、よう見とくんやでボン!
 も、アリです。

私自身も経験ありますよ、ケンチャンマンよろしく、
今はなきGemforexがボーナス2万円配布してた時に乗っかって
20万チョイぐらいまで増やしたかな?
※ケンチャンマン
賭博ゲーム店やアングラカジノの入店時のプレミアムとしてサービスされるチップを収入にしようとする者達。ガジり屋、ガジラーとも称される。

でもねぇ、身銭を切ってないでしょ?
腹が傷まないから、張り方が雑になるんですよ。指標トレードで怪獣ランコルゲしてる最中に、雑な張り方してロスカットですよ。
ハイレバだけに、秒で飛ぶ飛ぶ。 一瞬でイカレたのぅ、ですわ(笑)

まぁ、そんなGemも組織的にボーナスを利用した不正取引で経営状態がおかしくなったと対外的には発表してましたが、真相は闇の中です。
勉強しながら軍資金ゼロで・・・な方は、
FX」「口座」「開設」「ボーナス」で検索すれば、ボーナスの条件などを比較紹介しているアフィリエイトサイトが見つかると思います。
どのブローカーに申し込むかは自己責任です。
開設ボーナスに限らず、入金ボーナスに釣られて入金したけど、
突然の破綻宣言や出金拒否で事実上、騙し取られたなどと、クレーム持ち込まれても筆者は一切関知しません。

話を戻します。

今、あなたがMT4のインスト直後でデフォルトチャートが組表示されているなら、1画面だけを残し、他の窓をバッテンで閉じてください。
MT4のデフォルトチャートは黒背景に緑の足なのですが、私はトレビューや配色の関係上、白背景にしています。
黒背景のまま使用するなら、この手順は無視してください。

チャート画面上で、右クリックし、プロパティを開いてください。
すると、基本配色が選択できて、個別に色設定が出来るようになっています。背景色は純白ではなく、ちょっと灰色がかった物に設定しています。
やはり、モニターによっては、白トビして見辛いし、疲れますからね。

基本的な色設定が完了したら、下の画像を見ながら、
自分に必要だと思うインジケーターを集めてください。
続けてお見せするのが、私のデフォルトチャートです。

導入しているインジの種類を画面上に加筆してありますので、参考にしてください。同じものが見つからなくても、同様の機能であるなら、それでよいと思います。各インジケーターの説明は、画像の注釈に代えさせていただきますので、ここでは割愛します。
ここまで読んで、MT4を利用せず、国内業者が提供しているトレードツール上に設定するのも、それは一つの判断です。

この先に有る応用追加編(未定)には付いてこれなくなるだけの話です。

さて、デフォルト設定が完了したら、定型チャートとして保存してください。上段メニューからチャート>>定型>>定型として保存で、
任意の名前を付けて保存でも構いませんし、Defaultでも構いません。
ただ、Defaultとして保存すると、次回以降、新規チャート作成する際は、
今のこの設定でスタートします。
ですから、ご自身の中で余分なものは削ぎ落とし、
Default設定されるのが一番だと思います。

自分的に残しておきたいものは、
(1)通貨ペアや時間軸変更のシンボルチェンジャー(操作性向上)
(2)現在値を示すプライスラベル(視認性向上)
(3)ボリンジャーバンド、設定はデフォルトの20の2.0(継続性)
(4)ラベル付き移動平均線。BBミドルの20SMA一本のみ(規則性および継続性)
(5)平均足(継続性)
(6)レジスタンス&サポート(規則性)
ぐらいでしょうか。

さて、最後にスキャルピング用に表示をラインにチェンジしてみましょう。

画面右クリックでプロパティを呼出し、全般設定に切り替えてください。
その画面でローソク足からラインに切り替え、OKで閉じれば完了です。

設定が終わった人だけが見れる世界が有るでしょ?
だから、ここではその画面は見せません。
ローソク足だけで見ていた先程までと、今からのトレード環境は違います。
可能であれば、ローソク足とラインとダブル表示されることをオススメします。

執筆に対するモチベーションが続いていたら、
次回、更に突っ込んだ話をしたいと思います。

MT4導入&デフォルト設定編
(了)

番外編:他人の不幸は蜜の味

切った張ったの博打の世界には、
昔から伝わる格言のようなものがあります。

ツキのある者に乗れ。または、落ち目の逆に張れ

FXのライブ配信を見た人、見てる人も多いと思いますが、
不思議な事に、参考にするべき他人のエントリー&EXITやポジションは、
プラス目線より、マイナス目線の方が多いような気がします。

そう、負ければ負けるほど、観客が増えるでござるの法則

要は、こいつは曲がり屋(予想を外す)、
逆神
、逆張り指標として見ている者が多いことの証左と思います。

いやらしい手法なんですが、ある意味、実践的と言うか・・・
それは、ツイッターや動画配信者の中から「ロスカット」や「含み損」というキーワードでの発言が多いアカウントをリスト化して、片っ端から、逆の目に張るというものです。
この手法を用いて一定の成功を収めた人間がいましたが、そんな彼も今は逆指標として注目を集めてるとか、なんとか?(笑) 人を呪わば穴二つですね。

さて、ギャンブルを題材にした代表的な漫画に「カイジ」がありますが、
FXをやる、またはやろうとしている層の皆さんには、説明不要でしょう。
その作品の中から、印象的なシーンを切り出してみました。

鉄骨渡りのゴール直前でただならぬ違和感を感じ、
佐原を止めようとするカイジと、忠告を無視し、星になる佐原。

本記事で紹介した周辺情報をチェックしながらライブ配信者のチャート画面を見てる人なら、扉の内側の人間と同じように「これを見てたら(知ってたら)回避できるのに」って感じませんでしたか?

そして、中には、お節介にも「金利見た方がいいよ」とか「DXY弱いから下げ止まるまで見(ケン)だよ」などと、チャット欄からアドバイスされた方がいるかも知れません。
それとも、口を挟まず、串刺しにされるのを優雅に眺めてましたか?
タワマンの最上階、煌めく夜景を眺めつつ、フワフワのバスローブ姿で右手にはブランデーグラス、左手にはキューバ産の葉巻、膝の上ではペルシャ猫がニャー(爆笑) 

カイジで見せた「黒い期待」。
そして、回避できる成功への道が有るのに、その存在を知らぬまま星になる愚者に送る冷ややかな視線。

これを読んでいるあなたがどちらの思考の持ち主かはわかりませんが、
人を呪わば穴二つ。他人の不幸を願ったり、陥れようとすると、いつの日か、自分にも災いが降りかかるものです。

ただねぇ、金の取り合いをしている世界だから、素直に聞かない人も多いんですよね。騙そうとしてる、裏がある、なにか企んでいる・・・etc

私は、雑談的な発言を除き、張り目や相場の捉え方について口出ししない方なんですが、たま~に、見るに見かねて「こうした方がいいんじゃない?」と口を挟むことがあります。でも、それを素直に受け取る人は、ほぼゼロでしたね、ひょっとしたら意味が分からなかったのかもしれませんが。

その中でも印象的だったのは、自称億トレーダーの配信者で、「通貨強弱をこのようにチェックして・・・」って能書き垂れてたので、
「いや、そんな視認性の悪いチャートを時折、画面を切り替えてチェックするぐらいだったら、2点に絞って常時表示させた方がいいですよ」と発言したら、アンチ扱いされましたよ(笑)

もっとも、その自称億トレーダーは、その後、1ヶ月もしない間に退場したようです。そして、復活した形跡もありません、数年経過してますが。

だから、口出しするのをヤメて、記事を書くことにしました。
どこかの誰かに届くことを願って。

それでは、続編にご期待ください。
番外編:他人の不幸は蜜の味
(了)

何故にドル円、それでもドル円

あなたの主戦場としている通貨ペアはなんですか?
やはり、ドル円ですか。

国内ブローカーのほぼ全社が最小スプレッドを提供し、
経済指標などのイベントで動意付けも多い事から、
サヤ稼ぎのトレーダーとしては、各通貨ペアの中では
一番良い条件が揃っていると思ってますよね?

たしかに、表面的な条件には恵まれていますが、難しくないですか?

だから、周辺情報を監視する必要があるんだ。
その情報から変化の兆しを表す微妙なサインを読み取ったり、
足並みが揃うベストタイミングに乗るんだと説明しました。
・・・と聞かされても、そんなに早く習得できないし、
正直、ピンと来ない。という人もいるかもしれません。

ドル円を主戦場にするにあたって、何を重要視するべきなのか?

その点、具体例を見ながら、話を進めていきましょう。
まず、右側のトレーディングビューの3段チャートを見てください。

これは、DXYと金利の逆転現象が起きている一場面を切り取ったものです。
便宜上、15分足を引用してますが、チャートやインジケーターが示す数値は
過去データを繋ぎ合わせて描写したものに過ぎませんから、
データの信頼性に狂いは生じません。
単に、この時間軸での目線で見れば・・・の違いですから。

パッと見で、直ぐ気付かれたと思います。
順相関であるDXYが上げてるのに、金利は下がっている。
ドル円の直前の動きは、DXYに沿うように上げて、下げている。
それでいて、金利との同期はとれていない。
本来なら、順相関でありながらも構成比率が13.6%に過ぎないDXYは
金利より影響力が低いんです。なのに、この場面では逆ですよね。

そうなんです。

こいつら、厄介な三角関係、泥沼裁判係争中の夫婦みたいなもので、
場面場面でどっちに味方するのが有利なのか、
ええトコ付きする風見鶏みたいな性質を持っているんです。

続けて、MT4のドル円チャート下段の通貨強弱の推移に注目してください。
見ての通り、2者直接対決で日本円が優位に立っている時は下落基調、
または、上昇しようとする米ドルの頭を抑えつけるように推移しています。
当然、立場が入れ替わり、ドル買い円売りになれば、上昇に転じます。
視認性向上および継続性を表すのに平均足を表示させていますが、
その色の変化からも認識しやすいと思います。

以前にも触れたと思いますが、私が最重要視しているのは、
2者の直接対決、通貨強弱です。

通貨強弱を重視する立場から言えば、例え、DXYの先端が上向きに反応していたとしても、それよりも通貨強弱の青線(円の推移)が上向きを指していたら(円買いの示唆)、乗らずに見送ります。

これは、同じ環境を揃えて3点監視を行わないと、実感できないと思います。例え、DXY、金利が揃って上昇中だとしても、それを上回る円買いが働いていれば、無情にも下落、または、上昇力を打ち消すかの如く、レートは反応しません。これこそが、ドル円の難しさなんです。

であるなら、三角関係の泥沼裁判に巻き込まれた紳士Aよりも、
もっと素直な通貨ペアに乗り換えるのもアリなのではないでしょうか?

そこで今回ご用意したのが、ユーロドル/EURUSDです。平均スプは0.3。
出来るだけ多くの方が再現できるよう、
トレーディングビューの無料プランを使ってご紹介していきましょう。

まず、ログインした状態でDXYをローソク足表示からスタートとします。

その状態から、右下にある歯車マークを押し、設定を呼び出します。
その中から、上から4段目の「スケールを反転」をクリックします。
すると、瞬時に上下入れ替わった反転チャートが表示されます。
なぜ、反転させたのか? は、以前の説明にも度々出てきたコインの裏表、
逆相関にあるから、視認性を上げるための準備と思ってください。

あとは、前回のトレーディングビュー設定編の手順の通りです。
まず、DXYローソク足をラインチャートに切り替え、
「シンボルを比較」でEURUSDを「新規ペイン」で追加、
主役であるEURUSDをライン表示のままにしておくのは見難いと思いますので、銘柄のすぐ傍にある歯車マークをクリックし、スタイルをラインからローソク足に変更。この段階で、上のラインチャートと同期しているのがシルエットでわかるでしょう?

一応、インジケーター(通貨強弱)も追加しましょうか。
Currency Strength Indicator CSA 5-Step Scalp 作者はIndmoney
これが追加直後の画面。
こんな状態の通貨強弱を表示させても、それって雰囲気ですよね?って
指摘されても仕方ないんじゃないですか?
逆切れしてアンチ扱いは勘弁してくださいよ、億トレさん(笑)

インジの無駄を削ぎ落し、視認性を上げていきます。
先程、EURをローソク足に切り替えた時と同じように、インジ名の傍の歯車マークをクリックし、スタイルで他通貨に入っているチェックを全て解除し、EUR対USDの直接対決にする。
あとは好みで、色変更や太線にするなどしてください。
仕上げに、3種ほぼ均等な表示領域を見やすいバランスに整えてください。
最後にお見せするのが、設定完了例です。
フルサイズで見ると間延びして表示されますので、1/2表示としました。

または、即実践するなら、1/3にして残り2/3をブローカー提供のトレードツールと組み合わせてもいいかもしれませんね。
エントリー&EXITはラインの転換点を捉えるように意識してください。
ラインチャートは上昇下降を一筆書きしているようなものですから、
反転するまでポジションを握ったままにしやすいです。
是非、自慢の握力を見せてください。
それと、ユーロ専用にDXYを反転させていることを忘れないように。
というか、専用ツールにするなら、OperaやFirefoxとかサブブラウザを使って、トレビューもサブ垢でログインしちゃえばいいんですけどね(笑)

とにかく、騙されたと思ってDXYの反転チャートとユーロドルを組み合わせたトレビューの画面をトレードツールと並べてにらめっこしてください。
きっと、DXY無しでユーロドルを見る事が如何に愚かな事だったのか
実感する筈です。

以上、今回は三角関係に悩まされる事のない、すごく正直なラブラプペア、
ユーロドルご夫妻のご紹介と、トレビューの応用例でした。
あとは、勇気と努力と決断力! by マーフィー岡田

最後に、ピコ社長が言いそうな決め台詞でお別れです。
Have a nice day and Good Trade!

何故にドル円、それでもドル円
(了)

見切り千両損切り万両、過熱感と期待値の危うい関係

相場格言というものは、先人の失敗を一言で学ばせてもらう事が出来る
とても含蓄に富んだものです。

見切り千両損切り万両
含み損を抱えたポジションは、傷の浅いうちに見切りをつけることは千両の価値があり、含み損を拡大させないために、損を覚悟で決済する事には万両の価値があるという例えです。

実際、相場の世界に限らず、何らかの投資において損失を拡大させる人達の大半が「ここまで投資してしまったのだから、後戻りできない。」
「ここで負けを認めてしまったら、全てを失ってしまう。」
と、損切りを躊躇して、深みに嵌っていく人たちです。

場面を為替相場に戻します。

チャート分析において、流れを読むトレンド系と買われ過ぎ売られ過ぎの過熱感を表すオシレーター系があると以前にも述べました。

では、ここで例題を出します。

プロ野球チーム、東西の代表格として巨人対阪神としましょう。
2者の直接対決の戦績は、巨人12連勝、阪神12連敗です。
さて、今夜のナイトゲーム、あなたはどちらのチームにBETしますか?

多くは、阪神だと思います。
これが草野球チーム相手なら、100連勝もあるでしょう。
しかしながら、曲がりにもプロチーム。
なんと、執筆時点の2023年の優勝チームですからね。

偶数奇数を当てる丁半博打も同じです。
片方の目が続けば、そろそろ逆の目が出る、反転攻勢に出ると
負けてる側にBETしちゃうんです。
これが、出現率と反比例に上昇する期待値ですね。
でもね、丁半は、単発で見れば、50%の確立なんですよ。
何回サイコロを降っても、不変の確立です。
これに、継続性が加わってくると50%の確立が90%にも上昇してしまう。

この状態を相場に置き換え、出現率の同義を過熱感とします。

そうなんです、気を付けなきゃいけないのは、
過熱感を示すオシレーター系の落とし穴なんです。

ボリンジャーバンドは一般的にトレンド系とされていますが、
オシレーターの様な見方をしてる人も多いですよね?

それは、±2σの範囲内に収まる確率が約95.4%
±3σの範囲内に収まる確率が約99.7%とされているからです。

だから、2σの境界線まで到達したら、3σまで来たら・・・と、
転換するだろうと予想してしまう事です。
オシレーターのRSIやRCIにしても同じです。
買われ過ぎ、売られ過ぎとされるラインを越えたらそろそろ終点、
折り返すと考えちゃいますよね? これが上昇する期待値です。

ここで質問です。

現時点の表示されている2σ3σって、今の比較的緩やかな上下運動を基に計算されたものですよね?
ここに、強いトレンドが発生したら、その根底自体が崩れませんか?
スクイーズ&エクスパンション、相場の縮小と拡大です。
ここが終点とゴールポストが建っていたのに、
いつの間にか、あんなところまで移動してる(笑)
それと、時間軸による見え方の違いもありますよね?
5分足で見れば終点の3σに到達してるのに、4時間足で見れば2σの枠内。
更に、上位足の視点で見れば・・・以下、同文。

オシレーター系は、逆張り指標として使う人が多いと思いますが、
逆の視点で見ると終点が近づいてるのではなく、
強いトレンドが発生してると言えます。
ですので、自分の希望的観測を持ち込まず、
フラットな状態で見るように心掛けてください。

具体的に解説しましょう。
設定値を変更せず、時間足をM1から順番に切り替えて
オシレーターの指す数値またはラインを見てください。
強いトレンドが発生してるなら、下位足から順番に底ないし天井で
張り付いているはずです。
また、本来なら強い上位足のラインが向きを変えていませんか?
(下向きに推移していた4時間足のオシレーターが上向きに方向を変えた)
つまり、相場の力は、下位足から上位足に伝搬して、ついには4時間足の行き先を変更させた。という事です。

この少し前、あなたは5分足の張り付き具合を見て、そろそろ折り返すと
予想・逆張りし、今日か明日かと含み損に耐えていました。
しかし、あなたが今目線でエントリーに使ったのは5分足です。
それが、願い虚しく、勢いは上位足に伝搬し、流れを変えさせるに至った。
この期に及ぶと、4時間足と5分足、どちらが相場の牽引役かは、
言うまでもない
でしょう。
これが、逆張りに使われがちなオシレーターの順張り目線での見方です。
下位足が張り付き、上位足が行き先を変える。これを忘れないでください。
そして、損切りを先送りにした典型的な失敗例である事も。

あと、損切りするのも、建値目前一文足らず二文足らずで躊躇して、
最後の逃げ場を見逃して、深い傷を負ってしまう。もよくある話です。
その損切りを躊躇させた額が、500円か、1万円なのかはわかりませんが、
その程度なら次で取り返せると思う範囲内に入ってるなら、バッサリ切った方がいいです。仮に、握ってればプラ転してたとしてもです。

そもそも、引かされてる時点で自分の張り目は曲がってるんですよ。
それが、建値近くで切れるなら、ゲームのリセットボタンを押すのと変わりません。100円払ってやり直す事が出来る。ぐらいの感覚で、
次は、失敗しないようにタイミングを見計らって、入りなおしましょう。

以上、過熱感と反比例するように上昇する反転への期待値と、
損切り見切りは一刻も早く決断し、リセットボタンを押す感覚で。
という話題でした。

相場を張る以上は勝ちたいのは山々、
しかし、その前に負けてタネ銭を溶かしてしまっては元も子もありません。
パチンコを打った経験のある人ならわかるはずですが、
負ける人間に限って、死に急ぐんですよ。
今、打ってる台が出そうな気配はない。残り玉は底が見え始めてる。
ええぃ、クソッ、ここまで来たら、全部飲まれるか、大当たりを引くか。
って、死なばもろともで、結局、全てを溶かしてしまうものなんです。
でも、プロやセミプロは、勝ち目がないと見切ると、残り玉を換金ないし、
貯玉にして明日に繋げようとするんです。

勝つことよりも、負けない事の重要性、
それに加えて、負けを最小限に抑える努力と決断
勝つための手法を紹介している物は多いが、負けないという視点で書かれている物は少ないと思い、始めた本記事です。
今は勝てなくても、必ず勝ち鉄板のチャンスは巡って来ますし、
積み重ねた知識と経験は、必ず生きてくると感じていただければ幸いです。

見切り千両損切り万両、過熱感と期待値の危うい関係
(了)

ヤツに背中を預けて命を張れるか?レジスタンス&サポート

序章で、予想はしない、流れに乗る事を第一に考えると書きました。
その理由として、今見ている画面が過去データを紡いだものに過ぎないし、
10秒先の未来でさえ、わかるはずもない。と書きました。
要は、済んでしまった事を幾ら教えられて、あの頃はよかった、
あの時はこうだったんだ。と聞かされても、年寄りの昔話みたいものでしょ?

しかし、正確には、一つだけ例外がありました。
それが、レジサポです。

過去に、この価格帯が意識され反発してるという上値抵抗線と下値支持線の事ですね。そのレジサポが強固なものなら、反発拠点となります。

所謂、トレードの際に、背中を預けるバディとなります。

これ以上、先に進むことは俺が許さないぜ!!と、
背中を預けて安心なバディなら、
レジ線なら売り浴びせるし、サポ線なら買い上がる事が出来る。
と言いつつも、常に突破されるリスクは覚悟しておく必要がありますが。

そこで、今回は、背中を預けられるのか否か、
どのように判断するかをテーマに、話を進めていきたいと思います。

過去の反発ポイントを何点か結んで水平線を引く。
この時、ローソク足実体を起点とするか、ヒゲを起点とするか、
意見が分かれると思います。
それに、各ブローカーが提供するレートの差もありますよね?
だから、そんな些細な差は、正直、どうでもいいんです。
ローソク足を使用している者は、ヒゲと実体を分けて見てますが、
ラインやバーチャートで見てる者は、一瞬でも付けた値段が全てなんです。

すなわち、ヒゲ、実体関係なく、大多数が「この価格帯で」と合意形成したものが、有効なレジサポラインであるということです。
ラウンドナンバーでない限り、帯として見るのが順当だと思います。

ここで質問です。
仮に、145.000がガチガチの鉄板ライン(下値支持線、サポート)だとします。
現在値がジリジリ下げてきました。145.080としましょう。
あなたは下がってきたら買いたいと思いながら、画面を注視しています。
さて、あなたはどの時点で買い注文を入れますか?
.050ですか、.020か、それとも、一瞬下振れするかもしれないと思って、
144.980、960ぐらいですか?

5の00が鉄板ラインだと言いましたよね?

市場参加者多数の合意形成が取れているなら、00まで売り込まないですよ。
売り方は売り方で、高く売りたいわけですから。
そして、買い方も、確実に手に入れたいと思ってるなら、ライン到達前に買います。ここでの話は、.080にしていますが、リアルな相場だと買い下がるつもりで、既に打診買いを入れてるかもしれません。

わかりますか? この心理。

鉄板ラインと思ってるなら、そこまで下がらないかもしれないと思って、
ちょっと手前で飛びつく者が出始めるんですよ。

あなたが確実に手に入れたいと思う立場なら、同じように考えませんか?

だから、強ければ強いライン程、手前で反応されがちなんです。
これは、オーダーブックの板の厚さによっても現れます。
先に注文を入れている買い待ち客の行列の最後尾に並んでも約定の見込みはない。それなら、この行列の前に出よう、すなわち、前述です。

この手前で反応したところをラインで結ぶという考え方もあるんでしょうが、実際は、鉄板ライン前の露払い、前捌きみたいなものなんです。
ローソク足にしてみれば、下髭の先が食われて、掃除機の電源コードを巻き取るようにシュルルッと戻ってしまった。みたいなものですね。

単純に、点と点を結んで水平線を引くのではなく、
なぜ、ここなのか? なにがそうさせるのか?
と参加者心理を織り込むと、チャートの見え方も変わってくると思います。

また、チャート上ではない第2のレジサポの存在も見落としてはいけません。それは、序章で触れた狼達が狙うオープンボジションとオーダーです。
抵抗線には、ネガティブキャリー、所謂、高値で買って評価損を抱えてる引かれ玉を抱えているロング勢の戻り待ちがあり、支持線には、買い指し待ちのオーダーとストップロスの厚い壁があります。
板の読み方は各ページで解説されていますから、難しいものではありません。板の厚い価格帯をチェックして、水平線を引いてもいいですね。
引いてみると、00ジャストのラウンドナンバーだったり、信頼性の高いレジサポラインと合致する事も少なくないんですが。

なんか、市場参加者の欲がこのチャートに凝縮されてるみたいで
面白くないですか?

筆者の場合、自動描写するインジケーター任せにしちゃってますけどね。
楽チンだけど、命を預けられるバディとは思ってません(笑)
自動ツールを使ってる人達にアドバイスするなら、MT4を6分割のマルチタイム表示にして、時間軸は違えど、同じ価格帯で示しているラインは、
比較的、信頼性が高いものとなります。

何度が出ているフレーズですが、
1つの情報に依存せず、2つないし3つの根拠の合致を持って判断する
ってヤツですね。

以上、ヤツは命を預けることが出来るバディなのか?という話題でした。
ラインの引き方については、解説してるサイトや動画が多数公開されてますので、参考にしてください。

ヤツに背中を預けて命を張れるか? レジスタンス&サポート
(了)

移動平均に乗るならどれがベストか?

タイトルのまんまです。
チャート画面を見ながら進めていきますので、本文が読めるように
新しいウィンドウで開いてください。
種類は5sma、10sma、20smaの3種類です。

画面配置は、スキャルピング前提でエントリー用の1分足をメインに、
視野が狭くならないように5分足と15分足を表示させてみました。
環境認識の基本としては、週足、日足、4時間足と上位足からチェックするべきなのですが、そもそも飛び乗り飛び降りが信条のスキャルピングでは、
1時間も4時間も持ちっぱなしにはしません。
1.5.15の中から相性が良い時間軸をメインに判断すればいいと思います。

まずは、百聞は一見如かずです。
移動平均の抜けで矢印のサインとラインの色が変わるように設定したものです。但し、MAの向きに逆らう形での抜けは含まない設定になっています。上抜けで赤サインの赤ライン、下抜けで青サインの青ラインです。

5sma1分足から見てみましょう。
どうですか? 乗れなくもないけど、ちょっと忙しいですよね。
このチャートは、クリスマス直前の週末クローズを切り取ったものです。
薄商いのせいもあって、ローソク足も比較的長めで移動平均線を跨ぐ足が多いですね。確定足で見ればなんとか乗れそうでも、実戦ではヤキモキする展開だったと思います。

続けて、5分足はどうでしょうか。
日本時間午前3時ごろから横ばい状態になり、凡そ3時40分頃にはボリンジャーバンドのスクイーズ(相場の縮小)が見られます。
スキャルピングと言っても、頭と尻尾が取れるわけではありませんから、
上抜け下抜けのサイン通りに乗っても、余り良い結果は出ないでしょうね。
しかしながら、目先筋が一番注目しているのは、5分足5maの上下だと思っています。市場参加者の少ないクリスマス直前の週末終了間際と言う環境が、このような結果を招いたと思っています。

最後は15分足です。
5smaに乗るなら、これが本命ですね。
1分や5分のように忙しくない、それでいて、1時間や4時間のように見極めに長時間掛かるわけでもない。そして、上昇が続く傾向や下降に転換する前兆は、下位足の1分や5分で察知する事が出来る。

15分足の0時前に5sma上抜けのサインが出ました。
その後、上昇は続き、2時前に上髭陽線、次足が上髭陰線で抵抗線(赤帯)が出現しました。この時の動きを5分足に落とし込んで見てみましょう。
陽、陰、十字、陰、陽、陰で下抜けサインが出て抵抗線が出現してます。
ざっくり陽陰陽陰と都合4回高値ツラ合わせをやっても抜くことが出来ずに壁認定(抵抗線)されてるんですよね。

余談ですが、抵抗線や支持線の考え方って、何回跳ね返しているかで「効き」を判断するところがあります。
何度もトライして抜けなかった強固なラインは、逆に抜けた時は、今までの鬱憤を晴らすかの如く、暴走すると言われています。
それは、前にも触れましたが、ラインを背中に張ってるトレーダー達のストップロスを巻き込むからなんですよね。

次は、同条件での10smaです。
機能しているように見えて、機能してないんですよ。
というのも、10maってのは、その名の通り、今足と過去足9本を合計して、10で割ったものでしょ。
だから、今足(ローソク足)と移動平均線にラグが発生するんですよ。
5maにラグが少なかったのは、今足含めた直近5本だからです。
本数が少なくなればリアルに近づきラグが無くなるのは当然ですよね。

話しを戻します。
ラグのわかりやすい例として、15分足23時の下髭陰線で出たサインです。
この30分前、22時30分の経済指標で乱高下して、次足上髭陰線、
そして、142割れの日通し安値を付けた下髭陰線の今足に出たサイン。
結果を見れば大正解かもしれませんが、実際の足は移動平均の下にあり、
理論値でサインを出現させていても、これじゃ乗れませんわ(笑)
(画面上、見切れていますが、支持線の青帯の中にサインが出ています。)

またまた余談ですが、
ラグの発生を抑えた目先の見方として、3MA5MA7MAの超短期な3本の移動平均線のパーフェクトオーダーに乗るという手法もありましたね。
以前、デフォルトチャートを紹介したと思いますが、そこでも紹介したラベル付きの移動平均線を使えば、3-5-7や7-5-3と向きが揃ったことを確認しやすいし、順番が入れ替わろうとしている過程も確認しやすくてお勧めです。
ちなみに、上のチャートは週末クローズのドル円とドルインデックスの週足です。ドル円は上影陽線、DXYは大陰線。パッと見でわかると思いますが、共に前回の折り返し地点とツラが合ってるんですよ。
安値圏で出現する上影陽線は反発のサインと言われていますが、
市場参加者の少ない閑散相場で切り返すことが出来るのか?
それとも、板が薄いからこそ、上に値を飛ばすのか?それとも、下か?
最後にもう一点、ドル円のPO753の間隔が拡がりつつあるでしょ?
拡がりつつあるという事は、下向きに加速しつつあるという事ですからね。
上にも下にも、何が起きても不思議じゃない年末年始の閑散相場。
皆さん、ご注意ください。
いずれにしろ、ノーポジスキャルパーは相場についていくだけです(笑)

最後は、20smaです。これがド本命ですね。
これは、ボリンジャーバンドの中心線(ミドル、センターとも)に当たります。このBB(ボリンジャーバンド)ミドルを挟んで、上側で推移するか、下側で推移するかを見極めるのはポピュラーな手法です。

しかし、先の10smaで乖離が発生してメロメロだったんだから、
果たして、20smaは上手く機能するのだろうか?

結論としては、機能します。
20期間の平均を取る事によって、波は緩やかではありますが、
10smaと比較すれば段違いの信頼性があります。
また、BBミドルを判断基準にしているトレーダーが多い事も加点されます。
それだけ、市場全体の合意形成がとりやすい条件が揃っているという事になります。ミドルの上抜け下抜けをトレンド転換と捉える参加者が多ければ、
それだけ「効く」という事です。
そして、序章でも述べたとおり、一定の条件を満たした時、転換点を迎え、
その条件が破られるまでは継続する習性があるという事です。
ただ、1分足ミドルを意識している参加者がどれほどいるか?
30分足や2時間足といったマイナーな時間軸だとチャートはそのように描いていたとしても、合意形成が取れているとは言い切れません。
かといって、マイナーな時間軸を否定しているわけではありません。
以前、「過熱感と期待値の危うい関係」の中で触れたように、相場の力は下位足から上位足に伝搬していきます。真っ先に1分足が反応し、その継続が5分足、更には15分、30分、1時間と繋がっていきます。
下から伝搬して1時間足まで繋がり、2時間もとなれば、4時間にも波及するだろうと考えるのは自然であります。
ただ、注目度が低いので、マイナーな時間軸を主軸と考えるべきではないという意味です。以上を踏まえて、スタンダードな時間軸だと1時間と4時間、短期だと5分15分ぐらいではないでしょうか?

欠点としては、20期間と緩やかなため、急激な価格変動に対応できず、
総じて反応が遅い事です。
ライン上抜けで買いに乗るとしましょう。
この時、確定前の足で乗るか確定値で乗るかによって、異なります。
確定前だと、押し戻されて要件成立ならず。になったり、
確定足を待ってだと、その位置が移動平均線から結構離れていたりします。

また、乗った後のEXITをどう見極めるかも悩ましいものです。
20期間という緩やかな波ですから、その枠内でも結構な値幅が発生します。
あなたなら、どう判断しますか?
ライン下抜けまで待ちますか? 下位足の下抜けを目安にしますか?

正直、悩ましいと思います。
この問題点を解消するアイデアをここで提案したいと思います。
それが次の画像です。

平均足の併用ですね。
陽線は橙、陰線は灰色に設定しています。
ライン転換を待たなくても平均足の陰陽転換で判断してもいいんじゃないでしょうか?正直、平均足も反応が早いわけではありませんが、継続性の判断には定評はあります。どの時間軸を見ても、いったん陰陽転換したら暫くは継続しますので、15分足ベースでエントリーしたとして、15分の転換でEXITするか、下位足の転換をきっかけとするのかは、その時に取れている値幅次第で考えればいいんじゃないでしょうか。
それこそ、平均足の陰陽転換とレジサポだけで、それなりの成績を残せるのではないかと思うぐらいです。
以前のデフォルトチャートの紹介していましたが、改めて「こういう理由で設定している」という話はしていませんでしたので、今回、他の例と比較しつつ、補完するツールとしての平均足の有用性を紹介させてもらいました。

以上、移動平均に乗るならどれがベストか?をテーマにお届けしました。
参考にしていただければ、幸いです。

移動平均に乗るならどれがベストか?
(了)

1から始めるチャート設定基礎編(BB、平均足、レジサポ他)

明けまして、おめでとうございます。
正月三が日も情報収集に余念のない貴方の為に、インジケーターを集めるところからセッティングまで画像を示しながら進めていきたいと思います。

場面は、過去の「MT4導入&デフォルト設定編」のMT4インスト直後に遡ります。インスト完了して、デモ口座の申請も終わりました。
スタート画面は、4X4の16分割画面です。
その中から1画面だけを残し、その余をバッテンで閉じてください。
残した1画面にインジケーターを配置し、配色も変えていきます。

今回紹介する組み合わせは、現在、筆者が使っている物とは異なります。
というのも、公開中止か、web閉鎖したかで見つかりませんでした。
よって、代用品で揃えましたが、遜色のない内容です。
ついでに、機能が向上している物は、筆者自身も部分的に入れ替えました。

では、早速、インジケーター集めからスタートしましょう。

通貨ペアと現在値を表示させる(keys_Price_Label.ex4)
https://www.fxnav.net/mt4navi/fxnav_price_label/

ラベル付き移動平均線(MAs_MTF_toggle_v1.5.zip)
https://technical-indicators.com/archives/17025

ローソク足残り時間表示(Mi_CandleLife_v09.zip)
https://minagachi.com/mi_candlelife

十字ポインタ(nn_Crosshair_Sync_2_1_3.zip)
https://technical-indicators.com/archives/20664

通貨ペア切り替え(Right_Click_Launcher.mq4)
http://fx-dollaryen.seesaa.net/article/447283593.html

レジスタンス&サポート(SupDem Zone button.zip)
https://technical-indicators.com/archives/17438

平均足アラート付き(Heiken_Ashi_Smoothed_Alert.mq4)
https://fx-mt4ea.com/ea/item/1596/

ダウンロードしたインジケーター達は、そのままコピペしてフォルダに格納するもの、圧縮ファイルの為、解凍してから格納するものなど、ダウンロード先によってバラツキがあります。

圧縮ファイルを解凍すると、拡張子の違う2種類の同名ファイルが現れる場合があります。その時は、両方とも格納フォルダにコピペしてください。

以降、画像を見ながら進めていきたいと思いますので、
説明文が読めるように別ウィンドウで開いてください。


格納フォルダの呼び出し方は、MT4メニュー「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択するとエクプローラーが立ち上がると思います。
その中から、MQL4フォルダを選択し、下層にあるIndicatorsフォルダを開きます。中には標準装備されているインジケーターが並んでいますので、今回集めてきたインジケーターをコピペしてください。
これで下準備は完了です。エクスプローラーは閉じて、MT4を再起動してください。手順通りであれば、前回起動時の黒背景緑足のチャート1面のはずです。チャート画面が表示されていない場合は、MT4左上角の緑のプラスマークの付いたメニューアイコンをクリックし、任意の通貨ペアで1面作成してください。ここから、立て続けにいきます。

チャート画面上で右クリックし、プロパティを呼び出します。

「色の設定」>>基本配色で「Black On White」を指定してください。

続けて、「全般」に切り替え、「ロウソク足」に変更します。
(グリッドの表示が邪魔なら、チェックを外してください。)

チャートの基本設定は出来ましたので、インジケーターを乗せつつ、パラメーターの設定をやります。
MT4メニュー「表示」から「ナビゲーター」を選択すると、エクスプローラー状にインジケーターの一覧を確認する事が出来ます。その中から、配置したいインジケーターをチャート上にドラッグ・アンド・ドロップします。

1.Bands(ボリンジャーバンド。標準装備)
パラメーターは変更なし、色設定をBlackにして、スタイルを点線にします。

2.keys_Price_Label(通貨ペアと現在値表示)
ラベルの位置は、右上角を指定。フォントやサイズの変更、上昇・下降中に現在値のフォントカラーを変化させることも出来ます。チカチカ目障りなら、上昇中や下降中の色を同色に変更すれば気になりません。筆者は、色変化無しの黒に設定しています。

3.MAs_MTF_toggle_v1.5(ラベル付き移動平均線)
このインジケーター1つで、最大8本のMAが設定できます。
ここでの設定は、MA1を5Simpleの青、MA2を20Simpleの赤にし、
MA2のみ、線の太さを2に設定しています。(2_width→2)
MA2で設定した20smaは、ボリンジャーバンドの中心線と重なるため、
少し太めにし、上書きした状態になっています。
その他、残り6本のMAは「0」を入力する事によって、非表示になります。あとは、ラベル(設定および数値)表示とボタン設定です。
画像の通り、「labels」「price」「Button」を「true」にしてください。
okボタンを押して閉じると、MAラベルと左上角にボタンが現れたのが確認できるはずです。移動平均線が邪魔な場合は、左上角のボタンを押して非表示に切り替える事が出来ます。

4.Mi_CandleLife_v09(ローソク足残り時間表示)
フォントサイズ、カラー変更、表示位置の指定が出来ます。
残り数秒前にピコンとアラームを鳴らすことも出来ます。

5.nn_Crosshair_Sync_2_1_3(十字ポインタ)
複数の別窓と連動してポイントを指し示すことが出来るので大変便利です。
ここでの設定は赤十字線、キーボードの「t」を押すことによって表示非表示の切り替えが出来ます。このキーは任意に変更が可能ですので、アルファベットに限定せず、テンキーの「*(アスタリスク)」などを指定してもいいでしょう。また、チャート画面左下角のスコープマークのクリックでも切り替える事が出来ます。

6.Right_Click_Launcher(通貨ペア切り替え)
通貨ペアの切り替えツールです。右クリックすると、選択窓が立ち上がります。多窓表示の時などは、無関係な隣の画面にも選択窓が立ち上がったりしますが、左クリックすると引っ込みますので、さほど気にすることは無いでしょう。画像の通り、最大20ペアまで指定できるようになっています。

7.SupDem Zone button(レジスタンス&サポート)
レジサポを自動描写します。抵抗帯をエンジ、支持帯をライトブルーに設定しました。任意に色変更できますので、お好みでどうぞ。
この設定では、帯に価格表示がありますが、移動平均線のラベルとぶつかって邪魔になるなら、「Price_mark」の値を「Black」から「None」に変更してください。これで非表示になります。
続けて、表示非表示のボタンの座標を移動させます。
「button_x」を15、「button_y」を40に変更してください。これで、左上角にある移動平均線のボタンと重ならず、配置できたと思います。画面の設定によって、重なって表示されている場合は、微調整してください。

8.Heiken_Ashi_Smoothed_Alert(平均足アラート付き)
これがデフォルトチャート最後のインジケーターです。
パラメーターの初期値は、上から2.6.3.2ですが、筆者は3.6.3.2に設定しています。ここら辺のさじ加減は、ご自身が主軸とする時間足と相性が良さそうなものを見つけてください。初期値でも、筆者推奨でもお好みでどうぞ。

色目設定ですが、白黒のローソク足と並走するように表示させていますので、陽線の時は薄い暖色、陰線の時は薄い寒色または無彩色が邪魔にならなくて良いと思います。これは、チャートの背景色と関係する話なので、監視してて疲れない配色にしていただければと思います。
最後に、十字ポインタを表示させている完成形のお披露目です。

このチャートを定型チャートとして保存しましょう。
MT4メニュー「チャート」に入り、
「定型チャート」>>「定型として保存」に進んでください。
任意の名前を付けて保存してもいいし、「Default」として上書き保存されてもいいです。但し、Defaultチャートとして保存した場合、今見ているこの設定が初期値となりますのでご注意ください。
もっとも、移動平均線やレジサポ、十字ポインタはon/off切り替えられるし、邪魔なら「表示中のインディケータ」から削ってしまえば済むことなので、問題ないと思いますが。

それでは、次回、チャート設定応用編をお届けしたいと思います。
長々とお疲れ様でした。

1から始めるチャート設定基礎編(BB、平均足、レジサポ他)
(了)

1から始めるチャート設定応用編

今回は、応用編です。まず、チャートを1面新規作成します。
前回の基礎編で作成したチャートを「Default」として保存されているなら、
初期画面が「それ」です。
別名で保存しているなら、チャートを1面新規作成し、開いた画面上で右クリックメニューを呼び出し、「定型チャート」の中から選択してください。

それでは、前回作成の「Default」チャートの設定値を変えたり、新たにインジケーターを追加するなど、アレンジしていきたいと思います。
その準備段階として、「Default」チャートを微調整したいと思いますが、今のままで問題ない方は、この行程は無視していただいて結構です。

微調整内容は、レジサポの価格表示がMAラベルと被って邪魔なので非表示に変更するのと、ベースのグリッドの表示を消して、期間区切りに変更するものです。

画面上で右クリックメニューを呼び出し、「表示中のインディケータ」をクリックします。すると、設定してあるインジケーターの設定値を編集する為の選択窓が現れますので、「SupDemZonebutton」を選択し、パラメーター入力画面の「Price_mark」を「Black」から「None」に変更し、OKで閉じてください。以前にも述べましたが、ブローカーによって提示するレートは違いますし、「ヒゲ」で見るか実体で見るかによって、誤差が生じます。だから、必ずしもレジサポのラベルが重要情報とは思いませんし、個人的には表示なしの方がスッキリしてていいと思います。
これで、レジサポの価格表示を消すことが出来ました。

ここでワンポイント、
『画面上で右クリックメニューを呼び出し、「表示中のインディケータ」をクリック』は、既にチャート上に配置してあるインジケーターのパラメーターの設定変更や配置したインジケーターそのものの削除などで使われる手順なので、覚えておいてください。

話を戻します。
次は、画面上で右クリックメニューで「プロパティ」に入り、「全般」タブの中にある「グリッドの表示」のチェックを外し、「期間区切り表示」にチェックし、OKで閉じてください。
以上、微調整が完了したものを「Default」チャートとして定型チャートに上書き保存します。以降、新「Default」チャートをベースに進めていきます。

次のステップは、追加するインジケーターのダウンロードです。

RSI(Smoothed RSI.rar)
https://4xone.com/smoothed-rsi-indicator/

ストキャス(Stochastic Momentum (SMI) Alerts Arrows.zip)
https://technical-indicators.com/archives/23094

通貨強弱(MQLTA MT4 Currency Strength Lines.zip)
https://www.earnforex.com/metatrader-indicators/currency-strength-lines/

前回の基礎編と同様に、解凍したインジケーターを格納フォルダにコピペしてください。格納フォルダの呼び出し方は、MT4メニュー「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択し、その中から、MQL4フォルダ内のIndicatorsフォルダを開きます。中には標準装備の物を含め、基礎編でコピペしたインジケーターが並んでいますので、ここに追加してください。

定型チャート「RSI」

前回同様、「Default」チャートからスタートします。

「Default」チャート作成時は、「ナビゲーター」から配置したいインジケーターをチャート上にドラッグ・アンド・ドロップしましたが、今回は、別の手順で追加します。MT4メニュー「挿入」から「インディケータ」、「カスタム」の中から「Smoothed RSI」を選択し、クリックしてください。

すると、「パラメーターの入力」や「色の設定」を修正・変更できる画面がポップアップされるので、任意に入力してください。初期値でよければそのままでも、画像のように色変更のみでもお好みでどうぞ。

基礎編で扱ったインジケーターは、メインチャートに追加されるものばかりでしたが、応用編では、サブウィンドウに表示させるもの3種に絞りました。ここで、メインウインドウとサブウィンドウのバランスについて悩まれるかもしれませんが、実践編で後述しますので、現時点では適当な割合で「定型チャート」として保存してください。

定型チャート「ストキャス」

次は、ストキャスです。
上記同様、一番下の「カスタム」の中から「Stochastic Momentum (SMI) Alerts Arrows」を選択し、クリックしてください。

初期値でもOKですが、スキャルピングなど短期足にウエイトを置いた筆者、俺ニカルのパラメーターや色設定の変更は画像を参考にしてください。
諸々の設定が済みましたら、「定型チャート」として保存してください。

定型チャート「通貨強弱」

一癖も二癖もある通貨強弱の設定です。筆者推奨のIFCMarketsなら問題ありませんが、他のブローカーによっては、正しく機能しない場合があります。
その場合を想定して、エラー回避方法を紹介しますが、全てのブローカーに有効という訳ではない事は予めご承知置き下さい。

MT4メニュー「挿入」から「インディケータ」、一番下の「カスタム」の中から「MQLTA MT4 Currency Strength Lines」を選択し、クリックします。
初期値設定画面がポップアップしますが、まずは、初期値のまま、OKで閉じます。エラーがあれば、メッセージがポップアップ表示され、設置空振りとなります。エラーが無ければ、サブウィンドウに通貨強弱が表示されます。

エラー(設置空振り)の場合、初期値設定画面で「EUR」と「USD」のみを「true」にし、その余を「false」にしてOKで閉じてください。これで表示されれば、右クリックで通貨ペアを切り替えながら、先程非表示にした通貨を順番に「true」にしてください。
この方法で回避できない場合は、別のブローカーで利用してください。

設定時のチェックの続きです。

初期値のまま設置できたとしても、個別の通貨ペアで正しく機能していない事があります。症状を例えるなら、NZDJPYで「JPY」は推移を描写しているが、「NZD」は水平線だったり、非表示になってしまう事があります。その場合は、その通貨を諦めて「false」で非表示にしてください。この作業は、このインジケーターがカバーする8通貨の組み合わせ総当たりで確認してください。表示NG通貨は先の手順の通り、「false」で非表示にしてください。

筆者は各通貨の色変更と、チャートの邪魔になるので通貨別の色ラベルを非表示にしていますが、ここでは省略します。
その他の設定は、画像を参考にしてください。
諸々の設定が済みましたら、「定型チャート」として保存してください。

定型チャート「スキャルピング」

「通貨強弱」からのアレンジになります。

チャート画面上右クリックメニューで「色の設定」に入り、「ラインチャート」を青に変更してください。続けて、「全般」タブに切り替え、「ロウソク足」から「ラインチャート」に変更し、閉じてください。

次は、移動平均線をアレンジしたいと思います。
チャート上右クリックで「表示中のインディケータ」を呼び出し、「MAs_MTF_toggle_v1.5」を「編集」ボタンで開いてください。

①MA1で設定した5smaをそのまま残すなら、5smaの青とラインチャートの青が被ってるので見やすい色「1_color」に変更してください。5分足5maの上下はポピュラーな目先トレンド診断ですが、1分足でもそれなりに意識されていると思います。

②5smaが不要なら「1_period」を「0」に変更し、閉じてください。

③【オススメ設定】
MA1、5smaは色「1_color」を赤、タイムフレーム「1_tf」を「Current TF」から「1 MINUTE」に変更します。
続けて、MA2は20smaそのままで、色「2_color」を青、タイムフレーム「2_tf」を「Current TF」から「1 MINUTE」に変更します。
新規追加です。MA3は20sma、色「3_color」を緑、タイムフレーム「3_tf」を「Current TF」から「5 MINUTE」に変更します。
以上の設定を解説すると、
敏感な1分足目線の5sma(赤)とM1BBミドル相当の20sma(青)の監視、
同時に5分足目線の5sma近似値20sma,M1(青)とM5BBミドル相当の20sma(緑)という1粒で2度オイシイ状態です。

参考までに、近似値である事がわかるように、1分足20smaとマルチタイム5分足5smaの2本を引いたチャートを載せておきます。

ボリンジャーバンドを活用しているトレーダーの多くがBBミドル(20sma)の上下でトレンド診断していると思いますが、その実態は、上位足の5sma(近似値)だったりします。特に1分足の様な短期足だと20smaが意識されているのではなく、その上の5分足5smaが強く意識されているのではないかと思っているんですが、どうなんでしょう?
諸々の設定が済みましたら、「定型チャート」として保存してください。

定型チャート「ラインチャート」

「スキャルピング」からのアレンジになります。

チャート画面上右クリックメニューで「表示中のインディケータ」を呼び出し、設定してあるインジケーターの一覧から「MQLTA MT4 Currency Strength Lines」を選択し、削除してください。
移動平均線を複数本設置されている場合は、20sma1本のみを残し、その余を「0」入力で非表示にしてください。
タイムフレームを「1 MINUTE」や「5 MINUTE」などに固定してしまっているなら、「Current TF」に変更します。
作業は以上ですので、「定型チャート」として保存してください。

定型チャート「MA357」

「Default」チャートからスタートします。

チャート画面上右クリックメニューで「表示中のインディケータ」から「MAs_MTF_toggle_v1.5」を呼び出して、移動平均線の設定値を変更します。前々回の「移動平均に乗るならどれがベストか?」に登場した短期的なトレンド転換を捉える超短期MA3本組を設定してみましょう。
MA1、2、3の順で、3-5-7に変更してください。
色目は、赤・青・黄色とか、赤・青・緑とか自分の中でイメージしやすい並び順にして下さい。個人的には、赤・青・黄色の信号色が記憶に残りやすいのですが、白背景だと黄色が認識しにくいので3番目は緑にしました。続けて、現在のMAのモードをsmaから短期足と相性が良く、トレンドに敏感なemaに変更します。期間設定の「period」の次の段、「method」を「Simple」から「Exponential」に切り替えOKで閉じます。
作業は以上ですので、「定型チャート」として保存してください。

次回、最終章になるかもしれない??チャート設定実践編をお届けしたいと思います。
(続)1から始めるチャート設定応用編に変更します。

1から始めるチャート設定応用編
(了)

(続) 1から始めるチャート設定応用編

いよいよ最終章突入と思ってましたが、「1から・・・」と銘打っている以上、初めてMT4を使う人が戸惑わないように操作方法を含めて解説していくと、どうしても長くなっちゃうんですよ。MT4を使い慣れてる方には退屈な時間かもしれませんが、今しばらくお付き合いください。
さて、今回も微調整から始めます。

まず、MT4メニュー「表示」から「ナビゲーター」を呼び出します。
インジケーターの一覧から、「Right_Click_Launcher」を選択し、「修正」をクリックしてMetaEditorでインジケーターのソースを改編します。
その目的は、ポップアップする通貨ペアの選択窓のリサイズです。

改編する行番号と数値は画像を参考にしてください。書き替えたら上書き保存し、MetaEditorを終了させて、MT4を再起動してください。

組表示「6面デフォルト」

MT4を起動させたら、「新規チャートの作成」で都合6面のチャートを作成してください。

6面のチャートを「ウインドゥの整列」をクリックして均等に並べます。6面であれば6等分、4面であれば4等分に整列させることが出来る便利機能ですので覚えておいてください。

次はプライスラベルの修正です。
フルサイズで見るならそのままでも構いませんが、6面マルチで見るには表示が大きすぎます。よって、「ラベルの大きさ」を「15」に変更し、右端シフト幅を逆三角のマークをドラッグして微調整します。
それが済んだら、「定型チャート」に上書き保存してください。

たった今、上書き保存した定型「Default」チャートを6面全てのチャートに適用し、それぞれ別の時間軸を割り当てます。
画像の例では、上段左からM5,M15,M30、下段左からH1,H4,D1です。
時間軸の組み合わせは一例ですので、1分足からの組み合わせで日足を除外とか、M30を飛ばして週足を組み入れるとか、お好みでどうぞ。

この画像ではドル円を表示させていますが、別の通貨ペアでも6面マルチを簡単に使えるように、通貨ペア切り替えの時に使う「Right_Click_Launcher」の設定を変更します。筆者は、6面左上角の最短時間軸を「リーダー」に見立てて、この枠のみ、「全てのチャートを変更」に変更します。

重要なポイントですので誤解のないように書きますが、この時、「定型チャート」の上書きはしません。上書きしてしまうと、以降、「Default」チャートで新規作成されたマルチチャートを使用する際、他の通貨ペアも「リーダー」に連られて通貨ペアが切り替わってしまうからです。
では、保存もせずに、どうやってこの設定を温存させるかというと・・・

諸々設定が済んだ6面マルチを「組表示」として保存します。
オシレーターを追加していない「Default」チャートですので、「6面デフォルト」としました。続けて、後の「組表示」追加の為に「6面デフォルト」を別名で複数回保存してください。追加すべき別名は、「6面RSI」「6面ストキャス」「スキャルピング」です。
なぜ、こんな事をするのかと言いますと、仮に、このまま「Default」チャートを編集してしまうとベースが書き換わってしまうからです。
ですから、それぞれの名前を付けて直接編集できるように準備したのです。

筆者の意図する事が正しく伝わっているなら、「組表示」アイコンをクリックすると、上から順に「Default」「6面RSI」「6面ストキャス」「6面デフォルト」「スキャルピング」で並んでいる状態です。そして、チャートの中身は「6面デフォルト」の別名保存ですから、当然、同じものです。

組表示「6面RSI」

チャートの組表示から「6面RSI」を呼び出します。
今の状態は、6面デフォルトを別名保存させた「名前だけRSI」ですよね?
やるべき事は、「6面デフォルト」と同様です。

1.左上角の1面を定型「RSI」を呼び出し、適用します。
ここで、メインとサブウインドゥのバランスを取って下さい。
フルサイズで取るのと6分割サイズで取るのでは見え方が違ってきます。
メインとサブの画面比率については後述すると先送りしたのは、こういうワケがあったからです。

2.次は、プライスラベルの修正です。
「ラベルの大きさ」を「15」に変更し、右端シフト幅を逆三角のマークをドラッグして微調整出来たら、「定型チャート」に上書き保存してください。

3.上書き保存した定型「RSI」チャートを6面全てのチャートに適用し、それぞれ別の時間軸を割り当て、「リーダー」に見立てた6面左上角1面のみ、「全てのチャートを変更」に変更します。組表示「6面RSI」を直接編集している状態なので、「組表示」の上書き保存は不要です。

組表示「6面ストキャス」

これも同じ手順です。
組表示を呼び出し、直接編集します。

1面を定型「ストキャス」を適用し、メイン/サブのバランス調整、右端シフト幅調整、プライスラベル修正、上書き保存後、全6面に適用。
6面左上角1面のみ、通貨切り替えランチャーの項目、「全てのチャートを変更」に変更して完了です。

組表示「スキャルピング」

皆さん、お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません。
満を持して、スキャルピングの登場です。
では、早速、組表示から「スキャルピング」を呼び出し、編集に取り掛かりましょう。ドル円ベース、それもドルインデックスの取り扱いのあるIFCMarkets前提に進めていきますね。

1.6面中央下段の1面を閉じて5面にし、中央上段をドラッグして下まで引き下げます。上下段ぶち抜きの中央に、定型「スキャルピング」を適用します。

2.右上下段をドルインデックス(USDIDX)に変更します。
「Right_Click_Launcher」にUSDIDXが含まれているなら、右クリ一発で変更可能ですね。しかし、ランチャーに含まれていない場合は、MT4メニュー「表示」から「気配値表示」を呼び出し、その中からUSDIDXを選択し、当該チャート画面にドラッグ&ドロップしてください。(気配値表示アイコンもあります、左から数えて3番目。)

3.上段はローソク足(Default)のままで結構です。
下段はラインチャートに切り替えます。切り替え方は2パターンあります。

A)「定型チャート」からラインチャートを呼び出し、プライスラベル「ラベルの大きさ」を「15」に変更し、右端シフト幅を逆三角のマークをドラッグして微調整し、「定型チャート」に上書き保存する。

B)MT4メニューアイコンを使って、ローソク足からラインチャートに切り替えます。設定は「Default」チャートを引き継いでいますので、移動平均線の5smaを消すだけです。5smaを残すなら、ラインチャートと同じく「青」で見づらいと思いますので色変更してください。
消す場合は、チャート上右クリックで「表示中のインディケータ」を呼び出し、「MAs_MTF_toggle_v1.5」の「編集」に入り、MA1の5smaを「0」入力で非表示にし、「定型チャート」に上書き保存する。

4.左上下段には、定型「ストキャス」を適用し、時間軸は上5分足と下15分足に変更してください。

5.残すは、最後の仕上げ的設定なのですが、設定してもしなくても、どちらでも結構です。序章からここまで読み込んでる人は、筆者が何を考えて、何を見ようとしているのか大体わかっているはずです。そして、何を羅針盤にしているのかも解ってる筈です。逆に、考え方がわからない、予想もつかないのなら、もう一度、読み返してください。

基本戦略は、周辺情報を監視しながら、ボリンジャーバンドの中心線に相当する20smaの上下でトレンド診断し、流れに付いていくものです。
その継続性、持続性を補完するツールとして平均足を併用しています。
最後の設定は、平均足のアラート設定です。
但し、このアラートは確定前の足が流動的な状態でも反応しますので、1分足でONにしたら、ピコピコ五月蠅くってかえって邪魔になります。
だから、設定するなら、5分ないし15分足が無難です。
筆者オススメは、15分足での設定です。
でも、視野が狭くならないように、1分足メインに5分、15分の3面マルチで監視しているのですから、アラートなんて気休め程度です。
本来、肝心なサインを見落とさない為のアラートですから、もっと上位足の変わり目で鳴らすように設定した方がいいかもしれませんね。
現在、5面を表示させていますが、あと1面、1時間足を新規追加し、アラート設定をONにして、シャドウウインドゥとして走らせておく。なんてのも、一つのアイデアです。

以上で、チャート設定応用編の続編は終了です。
次回は、いよいよ実践編となりますが、チャート設定が済んだなら、
まず、20分ぐらいで結構ですので、にらめっこしてみてください。
値動きを一筆書きしているようなラインチャートの先頭は、
どこを目指そうとしているのか?
ドルインデックスの平均足は陽線(橙)なのか、陰線(灰)なのか?
行く手を阻むレジサポはあるのか?
ドル対円のパワーバランスはどうなっているのか?
円(ドル)の先端が方向転換したという事は?・・・等々、
解説無しでも、直観的にチャートを活用される方がいるかもしれませんね。

それでは、次回更新にご期待ください。

(続) 1から始めるチャート設定応用編
(了)

1から始めるチャート設定実践編

唐突ですが、チャートのフラクタル構造って耳にしたことありますか?
「自己相似性」を有する構造の事で、1(日足)を全体として、その一部(時間足)を切り取って構造を確認すると、1と同様、または極めて類似した構造をしているというものです。

フラクタル構造の本質が上位足を細分化したものなのか、
下位足を集約したもので全体像を作り出したものなのか、
その答えはわかりません。
FXでは、エリオット波動やダウ理論などの上昇下降の規則性を基にしたトレード戦略を実践されている方が一定数います。
そして、この波形にも多分に漏れずフラクタル構造が存在すると言われています。つまり、「結果」も、作り出す「過程」も、上位足と同じ規則性で上昇下降を繰り返しているという事です。

それでは、本題に入ろうと思います。

まず、これを見てください。1分足から日足まで8面マルチに5smaを引いたものです。ご覧の通り、どの時間軸も例外なく、5maが効いてるのが確認できると思います。つまり、ロングは5maの上側を推移している時に、ショートなら下側ですね。冒頭の説明に出てきたフラクタル構造ってヤツです。

5maに沿ってエントリーする事に異論はありますか?

次は、ボリンジャーバンド愛用者お馴染みのBBミドルの20smaです。こちらも5maのようにシビアではありませんが、ちゃんと効いてますよね。うねりが緩やかな分、5maより立ち回りしやすいイメージですね。この1分足20smaって前にも触れましたが5分足5smaとほぼ同じなんですよ。言い換えれば、5分足5smaを細分化すると1分足20smaになると思ってください。

この20maに沿ってエントリーする事に異論はありますか?

この2つのmaを組み合わせる事を基本戦略とします。
具体的には、5maを前線部隊、20maを後方支援部隊と考えてみるのはいかがでしょうか?ロングは5ma上側、ショートは5ma下側に転換、または推移している時に行う。5maと20maの距離感にもよりますが、運悪くエントリー直後に前線の5maを割ったとしても、後方の20maが破られるまでは注視する。
なんといっても、M1,20smaってM5,5smaとイコールですから、サポートの範囲内と見て、慌ててロスカットする必要はありません。

であっても、不安要素は事前に排除しておきましょう。

1.現在値と5maとの乖離が大きい場合などは、行き過ぎを修正しようとする力が働くので 警戒が必要。

2.経済指標や要人発言など、今までの流れを逆転させる強い材料が出ない限り、流れに逆らう上向き時のSや下向き時のLのような逆張りはしない。

3.イベント前の持ち高調整など、ローソク足がMAを跨ぐように値動きが激しい時などは特段の事情が無い限り、エントリーを避ける。

移動平均線の次は通貨強弱です。

この図は、ドル円のパワーバランスをシンプルに表したものです。
上段から、ドル対円のバランスが拮抗している時は、その影響を受けないという意味でトレンドレスという表現を使っています。
例えば、ドル指数が急落したとしても、それを打ち消すように円も急落するなら、ドル円に限っては影響ゼロという事になります。それは、急騰時にも同じ事が言えます。
次は、上昇パターンです。ドル買いによる上昇と円売りによる上昇、そして、ドル買い円売りの背中合わせパターン。当然、背中合わせの方が推進力が強いのは言うまでもありません。
最後の下降パターンですが、上昇パターンと真逆の動きであるのは一目瞭然ですね。

このパターンを基礎に、チャートとにらめっこしてみてください。
通貨強弱の先端の動きが上昇・下降の転換を示唆しているのがなんとなく見えてくるはずです。

例えば、先の前線部隊5maを割って後方部隊20maが守っている現状で、通貨強弱がドル売り円買いを示唆するチャートに変わりつつあるのを認識したなら、馬鹿正直に20maが割れるまで待ちますか?
逆行も織り込み済みのゆったりトレーダーなら放置かもしれませんが、スキャルパーなら問答無用で切るでしょうね。
基本的に勝つつもりでトレードしていると思いますが、負けない為にアンテナを張っておくのも重要だと思いますよ。

周辺情報を含め、俯瞰で見る

このチャートは2024年1月27日日本時間午前の週末クローズを切り取ったものです。クローズ間際という条件を除いて考えてください。

そもそも、流れが上下どちらに向いているか識別しやすいようにチャート設定してありますので、見方に付いて説明する必要はないでしょう。

多くのトレーダーはドル円チャートから近未来予想していますが、筆者を含め、この記事を読んでチャート設定した皆さんは、ドルインデックスの情報も取り入れて予想する事が出来ます。と言っても、再々出てくるフレーズですが予想ではなく、見えてる流れに付いていくだけなんですけどね。

あなたなら、この瞬間をどう見ますか?

週明けの開場はスプレッドも開き、窓を開けてスタートすると思うので正解、不正解はありません。あくまでも、週末クローズという条件を除外し、相場が続いているものとして筆者の見解を聞いてください。

まず、ドルインデックスは長く続いた上昇トレンドから一旦天井を迎えたように見える。抵抗帯は出現したが、まだ5maサポート中。買い疲れもあり、5maを割るようなら暫く下降トレンドに転換するだろう。

ドル円15分足は5maに頭を抑えられて下降中。5ma20ma共に緩やかに下降線を描きつつある。平均足陰線も3本目で始まったばかり。継続性を考えれば、下げ目線が順当か。

ドル円5分足の5ma20maも緩やかな下降線。平均足陰線も継続中。
何度か5ma取り返しに頭を出すも、次足では下に押し込まれる展開が続いている。ただ、.045の支持帯が永く効いてるので、ドルインデックスの切り返し次第によっては、上げに転換するかもしれない。ストキャスも反発のサインを出している。

ドル円1分足については、クローズ間際という事で商いも薄く、値が飛んでる状態なので分析無し。ただ、通貨強弱は円(青)売りに傾いてるのでドルインデックスが上向きになれば、ドル(橙)買い、円(青)売りの背中合わせになるので、その勢いを5分15分にも伝搬させる可能性がある。ただ、5分足20smaに跳ね返されている事と、ボリバン的には2σのエッヂで折り返している事を加味すると、下げ優勢と見るべきか。

この見解を上とも下とも取れる両面予想と受け取られるかもしれない。
でも、これはAパターンとBパターンのシナリオ予想なんですよ。
相場って、色んなものと繋がって、ぐるぐる回り続けてますよね?
あれが上がったら、こっちも上がる。それとは逆に下がるものもある。

通貨強弱しかり、ドルインデックスしかり、ドル円に影響を与える周辺情報の動向を事前に察知する事が出来れば、ドル円チャート単体でトレードしている人達より、圧倒的に優位な立場であるのは間違いありません。

ドル円単体を見て、底からの反発に見えたとしても、ドルインデックスの平均足が陰線のままで、また、今足も陰線で5maの下側を推移、ラインチャートの向きも下向きだとしたら、それって反発しようとしてると言えますか?
通貨強弱のライン先端は、転換を示すような軌道を描きつつありますか?
序章で触れたとおり、1つの情報に依存せず、2つないし3つの根拠の合致を持って判断する。そして、相場が動く時、それと順相関、または逆相関関係にある金融商品も連れて動くので、周辺情報も転換しているか、必ずチェックする。ワンタイミング遅れたとしても、見切り発車で精度を落とすぐらいなら、頭と尻尾はくれてやれと、胴体部分を美味しくいただきましょう。

あとは、このチャート設定に慣れる事です。
尚、ここではストキャスを採用していますが、RSIやMA357を取り入れるなど、お好みでどうぞ。また、ここでは紹介してないMACDやRCI、RVIも悪くないですね。

最後の画像は、MT4のチャートを2/3程にスリムにして、残り1/3をトレーディンビューと組み合わせた例です。過去にもこのレイアウトは紹介していますが、その時のトレビューはDXYを含む3段チャートでした。
ここで紹介しているIFCMarketsや別のブローカーでもドルインデックスが割り当てられるなら、トレビューは米債長短金利の2段チャートで十分です。
設定方法については、前項を参考にしてください。

平時の動向にも役立つ情報ですが、特に優位性を発揮するのは経済指標発表時の乱高下です。金利やドルインデックスが垂直落下や急上昇など、行ったまま帰ってこないなんてザラですから。慣れないうちは手出し無用ですが、チャートに慣れてくると、この反転ポイントで飛び乗り飛び降りって立ち回れるようになると思います。
いつしか、あの男前は、どこの波乗りパイレーツやねん!?ってなること請け合いです(笑)

あとがき

最後までお付き合いいただいた皆様、お疲れ様でした。
noteの中には、勝てる手法だの聖杯だのと有料記事をチラホラ見かけますが、一つ言えることは、「スマホ1台で簡単に。」「スキマ時間にスマホから。」なんて売り文句にしてる記事はロクなもんじゃありません。

彼らが、なぜ、「スマホで」というフレーズを使いたがるのか?
答えは簡単です。筆者のようにPC用意しろ、出来ればマルチディスプレイ環境を作れ、MT4をインストして、あーでもない、こーでもないと設定しろ。なんて条件付けてたら、参入障壁が高くなるじゃないですか。
それより、スマホを持ってない者の方が少ない1億総スマホ時代に、改めて環境整備する必要もなく、スマホ1台で楽して稼ぐ方法があると甘言振りまいてカモを集める方が圧倒的にパイがデカいからですよ(笑)

MT4を一面や二面走らせるパソコンなんて、ヤフオクで4~5000円の中古ノートPCを入手して、映像出力端子またはHDMI端子を使って、TVの入力端子に突っ込んじゃえばOKですからね。訳の分かんない有料記事に金を出すぐらいなら、環境の為に金は使わなきゃどうすんだって思いますよ(笑)

この記事をお読みになったほんの一握りの方々でも、解説通りにMT4を設定してトレードされる事を切に願います。設定すれば、筆者の言わんとしている事を理解いただけると思います。
それでは、皆様のご活躍を祈念しつつ、終わりにしたいと思います。
Have a nice day and Good Trade!

FXで負けないための基礎知識~スキャルピングとMT4導入のススメ~
(完)

いいなと思ったら応援しよう!