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寄り添い逢い、生きるしかない
僕たちの人生は、つらすぎて、苦しくて、
こんなこと、乗り越えて、生きて、いけない。
だから、寄り添い逢って、生きて行こう。
静かに、ひっそりと、夜の小さな紫の花の、
ように、
自分からは、光らず、月の光を、さんさんと、
受けて、生きる。
そんな、ふたりで、いよう。
何も、生まなくても、いい、んだ。
ただ、月の光を受けて、ひっそりと、咲く、
そんな、花、の、
ふたりで、いよう。
夜の世界を、つつましく、やさしく、
世の中から、取り残されて、でも、しっかりと、
手をにぎり、絶対に、離さない。
いつまでも、ふたりで、ひとつで。
ゆっくり、ゆっくり、と、
夜が、薄くなってきた、時、
僕たちは、太陽に溶けて、
手を離さない、まま、灰に、なる。
そして、手を握ったまま、
風にふかれて、無くなる、のだ。
ふたり。