再び保育士として『先生』と呼ばれる【エッセイ】
今から13年前、保育園に勤務していた。
とはいえ、昼間は企業で働き夕方から保育園に行くというダブルワーク。
延長保育の保育士てして5年働いた。
今より若かったから子供達と園庭でサッカーをしたり、鬼ごっこをしたりと毎日走り回っていた。
とっても楽しかった。
当時の園長先生が、かつて我が子の保育園時代の
担任だったご縁で、当初1年だけの予定が、結局5年いることになった。
その5年間は『〇〇先生』と呼ばれていた。
昼間の仕事の関係上、ダブルワークが出来なくなり
保育園とのご縁が切れた。
保育士として働かなくてなってからも、街でかつての保育園の同僚先生と出くわすと『〇〇先生!』と
声を掛けて頂いた。
これがとっても恥ずかしかった。
もうとっくに先生を辞めているのに…
最近になり、私は企業を退職した。
これを機に、今まで忙しくて出来なかった『やりたいこと』をしようと考えた。
断捨離
リフォーム
電化製品や家具のコンパクト化
布モノ創作活動
洋裁の腕を上げる
noteにエッセイ投稿
図書館通って本を沢山読む
毎日1時間のウォーキング
そして保育士資格を活かすこと
30代の頃、近所の小児科から頼まれて
病院主催のセミナーの託児の仕事をした経験があった。
そのことが頭に浮かんで託児の仕事を探してみた。
イベントやセミナー、病院などの一時的な託児保育をしている保育園をハローワークで見つけた。
聞けば、最近この手の託児の需要が増えて来ているとの話だった。
登録をして、都合の良い日時や場所を自由に選べるという、今の私にピッタリだ。
一期一会の短い保育だが、苦にならない。
ハローワークの紹介で、仕事をさせて頂く運びとなった。
良いご縁に恵まれたと嬉しかった。
早速、託児の依頼のメールが来た。
『〇〇先生へ
9月3日10時より市の健康診断の託児お願い出来ますか』と。
再び『先生』に復活した。
恥ずかしさはすっかり消えた。
保育士の必需品、エプロン作りを始めた。
ウキウキ🎵ワクワク🎶
新しいことにチャレンジするって、いくつになっても楽しい。
この歳でも社会のお役に立てる場所があるもんだなぁと…しみじみ。
子供の若いエネルギーに触れて、私も少し若返りを期待したりして。