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【TIME/タイム】— 時間が通貨となった世界で生きる、緊迫のディストピアSFスリラー

どうも、30歳サラリーマンで映画レビューをお届けするK-taroです。

今回は、アマゾンプライムビデオで視聴可能な『TIME/タイム』(原題: In Time)を紹介します。この作品は、アンドリュー・ニコル監督が手掛けた2011年公開のディストピアSFスリラー。

時間が通貨となった未来社会を舞台に、命を賭けたサバイバルと不公平な世界への反逆が描かれる刺激的な映画です。


ストーリー

未来の世界では、人間は25歳で成長が止まり、その後の寿命は「時間」で管理されます。通貨の代わりに「時間」を稼ぎ、時間を支払うことで生活を続けるシステムの中、富裕層は時間を大量に所有して永遠に生き、貧困層は1日を生き抜くのに必死です。

主人公のウィル・サラス(ジャスティン・ティンバーレイク)は、貧困層としてギリギリの生活を送っていましたが、ある日、膨大な時間を持つ裕福な男から「時間」を譲り受けたことをきっかけに、権力者たちの陰謀に巻き込まれます。彼はその後、裕福な女性シルヴィア・ワイス(アマンダ・セイフライド)と共に、時間をめぐる不公平な社会構造に立ち向かう決意をします。


時間が通貨となった斬新な設定

『TIME/タイム』の最大の魅力は、その独創的な設定。誰もが「時間」を腕に表示されるデジタルカウントダウンで確認でき、時間を稼ぐことで生き延びる仕組みが描かれます。

この設定は、現代社会の「富」と「貧困」のメタファーとしても機能し、観る者に「本当に大切なものは何か?」を問いかけます。


ジャスティン・ティンバーレイクの熱演

ウィルを演じるジャスティン・ティンバーレイクは、アクションとドラマの両面で魅力を発揮しています。突然多額の「時間」を得たウィルが、社会の不平等に気づき、命がけで行動する姿が共感を呼びます。

一方、アマンダ・セイフライド演じるシルヴィアは、裕福な家に育ちながらもウィルと行動を共にする中で、新しい価値観に目覚めていきます。この二人のコンビが物語にスリルと深みを加えています。


ディストピア的な社会批判

『TIME/タイム』は、現代の資本主義社会への強烈な風刺が込められています。時間を「お金」として扱うことで、格差社会や経済的不平等が際立ちます。富裕層が不老不死に近い生活を送り、貧困層が「死ぬ寸前」の生活を強いられる構造が、現実の世界と重なり、物語をより考えさせるものにしています。

25歳で体の成長が止まった(左から)シルビアの祖母、母親、本人

アクションとサスペンスの融合

映画には、時間を奪い合う追跡劇や、緊迫感のあるカウントダウンシーンがふんだんに盛り込まれています。特に、カウントがゼロに近づくスリルや、命のやり取りを巡る心理戦は、観る者を最後まで引き込む展開となっています。


メッセージ性のあるラスト

『TIME/タイム』の結末は、単なるアクション映画では終わらず、観る者に深い問いを残します。「時間」というテーマを通じて描かれるのは、「命の価値」「富の分配」「人間の生き方」。そのメッセージは、観終わった後も心に響き、再び現実を考えさせられる内容になっています。


まとめ

『TIME/タイム』は、独創的な設定と緊張感あふれる展開、そして社会的メッセージが融合したSFスリラーの傑作。時間をめぐる争いと不平等への反逆を描いた物語は、あなたを最後までハラハラさせること間違いなしです。

アマプラで配信中なので、ぜひ視聴してみてください。「あなたにとって、本当に大切な時間とは何ですか?」その答えを探す旅に出かけてみてください。

それでは、次回もお楽しみに!K-taroでした。

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