50代からの登録養成課程 WS制覇から思うドジャースのチームビルディング
私は50歳を目前に、キャリア自律をすべく、中小企業診断士を目指すことを決意しました。その後、独学で第一次試験に合格した後にリカレント教育の活用として、登録養成課程に現在は通っています。
普段はサラリーマンとして30年近く同じ会社で勤めていますが、その間に色々な異動を重ね、さまざまな立場で「チーム」の一員として仕事をしてきました。今回は 昨日、MLBのワールドシリーズでロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを4勝1敗でワールドシリーズ制覇となったことを受け、改めてチーム編成の大切さを感じたことを書き留めます。
ドジャースから見る強いチームの作り方
まず、ワールドシリーズですが、初戦のフリーマンの逆転サヨナラ満塁ホームランもすごいですが、優勝を決めた第5戦もすごかったです。
4戦目にはじめて勝利したヤンキースは5戦目の先発は好投手のコール選手で、攻撃でもジャッジ選手がいきなりホームランを打つなどして、前半でドジャースに対して早くも5点差をつけるゲームでした。私もさすがに今日のドジャースは負けて、LA決戦になるのかなと思ってしまうほどの投手と攻撃の強さを感じました。
でも、ドジャースはあきらめていなかったようです。ジャッジ選手がイージーなセンターフライを取りそこなったエラーを起点に試合の流れが急にドジャース側に傾き始め、あれよあれよと5点差を追いつきました。その後1点差をまたヤンキースにつけられるも、犠牲フライ2本で逆転をし、ドジャースが4勝1敗でワールドシリーズ制覇となりました。
今期のドジャースは、シーズンを通じて長期間に渡っての「勝ち続ける強さ」と、短期決戦のなかで「あきらめずに、逆転して勝利をつかみ取る強さ」のまさに二つを併せ持っていると感じました。
この要因に「フリードマン氏の編成力」と「選手の貢献意欲」の大きく2つがあると思います。
まず1つ目の編成力については1年前の補強。ここで大谷選手や山本選手の加入ができたことは、他チームに引けを取らない、自分たちの補強ができたことがあげられます。
更にはキャッシュリッチになったこと。まず、大谷選手の契約金額が7億ドルとあまりにも膨大すぎました。そのため、周囲からは「高い買い物」や「銭失い」に見られましたが、実際には、「後払いのスキーム」を入れたことや「これまでにはないスポンサーの獲得」などで、結果的には大きな収入を得ることができました。これがドジャースの他の補強のための資金につながり、言うなれば、お金が増えるスパイラル、球団としての強いビジネスモデルを作れたことが大きいと思います。
さらにシーズン途中の7月にエドマンを獲得し、エドマン選手はニューヨーク・メッツ戦では大活躍し、シリーズMVPに選ばれました。
こういった、資金面、選手の目利きと獲得交渉を通じたチームメンバーの編成力と併せて大谷選手からも絶大の信頼を得るほどの選手とのコミュニケーション力を通じて、決して横暴なふるまいをすることなく、選手が安心してプレーに専念できる環境を作っていると思いました。
2つ目は選手の「貢献意欲」です。一番の年俸を得ている選手が
①個人成績よりもチームの勝利に貢献する姿勢を出し、
②積極的にチームに溶け込もうと自らコミュニケーションをとり、
③手術のリハビリをしながらも自分のできる部分でチームに貢献をし、
④選手の家族に対しても家族のように接し
⑤そして、誰よりも今のメンバーとの野球を楽しみ、勝利を目指す
というのが既存のスター選手の意識、行動、習慣を変え、それがチーム全体の士気向上や貢献意欲の向上につながった、「世界レベルの強さ」と「高校野球のような団結力」を持ったチームになったと感じました。
また、来シーズンにむけてドジャースがどのような点に改善点や強化ポイントを見出し、どんなチーム編成をしてくるのか楽しみです。
なお、蛇足ですが、一個人として応援する推しのMLBのチームはドジャースとは別です。来年こそはもっと強くなってドジャースとのWS決戦をしてほしいです。。。
最後までご覧くださりありがとうございました。