50代からの登録養成課程 中小企業診断士への挑戦は人生の答え合わせ
私は50歳を目前にキャリア自律の観点で中小企業診断士を目指すことを決意し、1次試験合格後、リカレント教育の活用として、登録養成課程に進学し、資格取得に向けて日々研鑽をしています。
今回は自分のこれまでを振り返って、中小企業診断士に繋がっていると思えたところを備忘として書き留めようとおもいます。
大企業志向な社会人生活だが中小企業診断士への道程
私はサラリーマン家庭に生まれましたが、祖父は田舎で会社を興し、製造業を立ち上げました。祖父は中小企業の「社長」とし社員を大切にし、最期まで働いていました。昭和の時代ならではですが、お正月には会社の社員(管理職?)を祖父の家に招いて食事会を毎年していました。当時の祖父の会社に中小企業診断士がコンサルや工場診断などをしたことがあるのかはわかりません。私が社会のこともまだわからぬ中学生の時に他界されたので仕事の話をもっと聞いてみたかったですし、私が中小企業診断士を目指していることを聞いたらどんな顔をするのか知りたいと今でも思っています。
登録養成課程の授業で製造業の話になると、祖父のことを思い出します。
また、私は大学の専攻は文系でした。そのため、中小企業診断士の一次試験に出るような科目も少しは勉強した記憶があり、全く初めてでなかったの が第一次試験の勉強の理解を早めることができたのかなと思っています。
しかしながら、社会人になっても「中小企業診断士」という資格については知らないままでした。学生の時にダブルスクールをする人もいましたがそういう人は「公務員試験」「弁護士」「公認会計士」などが大半で「中小企業診断士」との出会いは私の学生生活ではありませんでした。
就職先は大企業だったこともあり、入社後も中小企業向かいの仕事はなかったです。そのため中小企業診断士の方と仕事で出会ったこともありませんでした。しかし、自分の携わってきた仕事で、マーケティングや経営管理、財務、法務、新規ビジネス開発、戦略立案、人事といろいろと経験するキャリアでした。財務一筋とか、エンジニア一筋、というのではなかったので、自分にとって、中小企業診断士の資格を知ったときは、「自分のキャリアパスにあっている」と素直に思えました。
はじめから資格を取ろうと決断し、そこから中小企業診断士の資格を見つけ、挑戦をはじめる人が大半なのかもしれません。しかし、私の場合は自分がこれまで携わった数々の仕事のスキルを昇華させて有機的に組み合わせて対応できるスキルを保持することを示したいと50歳を目前に思いました。自分のこれまでの社会人経験で得たスキルを1つの資格に集約させるという意味で中小企業診断士の取得を目指すことは少なくとも私にとっては理に適った資格と出会い、挑戦をしたいと思うと同時に、あきらめずに取り組みたいと思うのに時間はかからなかったです。
第一次試験の7科目を勉強する過程でも自分の過去の仕事を振り返るような感覚もあり、新しい知識というよりも、当時かかわってきちんと理解しきれなかったところを答え合わせしながら知識を紡いでいる感覚でした。
まだ道半ばですが、自分の人生の集大成と合致した資格と思えたことは私にとっては勉強のモチベーションとなり、幸運でした。これからも自分のキャリアの集大成として資格に昇華しきれるように研鑽をしていきたいと思います。
最後までご覧くださりありがとうございました。