人を呪わば墓二つ
現代ほど無差別な呪いにあふれた時代はないのではないでしょうか。
【人を呪わば墓二つ】という言葉があります。
対象を攻撃することで、死ぬのはその対象だけでなく、自分もですよ。
お墓に入るのは自分もですよ。
っていう意味かと思います。
現代はネットワークでありとあらゆる人とつながっていて、ネガティブなことも含めて即座に自分の気持ちを吐き出し、誰かの目に触れさせることができるようになっています。
ポジティブな発言であればいいですが、それがネガティブメッセージであった場合、ブーメランのように自分に跳ね返ってきます。
確実に。
ブーメランどころか、雪だるまづくりのように膨れ上がって太く肉付けされて返ってきますね。
誰かを攻撃する意図があればあるほど、攻撃力の高い内容であればあるほど、自分に返ってくる量と質が高まり、自らの首をしめることになります。
言葉の力は偉大です。
言霊という思想があります。
言葉には魂がこもり、絶大な影響を与える、と。
言葉をないがしろにしてはいけません。
現代は指をちょちょいと動かすだけで、大多数の人間が見ることができるメッセージを発信することができます。
そこで、ちょっと考えてほしいのです。
そのメッセージを見る人は何人ですか?
1人や2人の話ではないですよね。
何十人?
軽々と100人越えてますかね?
その呪いの言葉、100人に届けた呪いの言葉、、その分だけ膨れ上がって自分に返ってきますよ?
大丈夫ですか?
覚悟はできてますか?
多くの人が閲覧する呪いの言葉
仮に、攻撃の対象が特定の1人の人物であっても。
その1人に向かって個別にメッセージを送ったわけではないでしょう。
1人に向けた悪意ある言葉を、一体何人の人が見ると思って発信してますか?きっと想像以上に多くの人が見ていますよ。
大勢が目を通した呪いのメッセージ。
きっと、【人を呪わば墓二つ】どころの騒ぎじゃないですね。
ネットワークの海の中でぽろっとこぼしたその呪いは、太りに太って大きな塊となり、発言者に跳ね返ってくるでしょう。
幸せになりたいなら、誰かを攻撃する意図のある発言を慎むことです。
呪いの連鎖を断ち切り、自分のところでストップさせる
一番気を付けたいのは、呪いのスタートが自分ではなかったとき。
善人が陥りやすい罠で、先に誰かに攻撃されたとき、仕返しの言葉を発信したりしてませんか?
自分は何も悪くないのに、どこの誰だか知らないやつに、何やら自分の悪口を言われた…。
ネットワークの海の中では、そのような【赤の他人】からの無作為・無差別な攻撃を受けることもあるかと思います。
そこで仕返しをしたら、晴れてあなたも呪い人の仲間入りです。
パチパチ
ブーメランが飛んで来たら、ひょいっとかわしてスルーしましょう。
そのブーメランに肉付けして刃を付け足して相手に返してやると、また相手から返ってくるだけなのです。
誰かから攻撃の対象にされて【呪いの言葉】を受けたとしても、華麗にスルーすることだけが、自分を救う道です。
攻撃した側も、返ってこないことで救われます。
【人を呪わば墓二つ】
⇒人を呪い返さなければ墓二つともいらなくなる
攻撃を受け流す力。
スルー力(りょく)。
現代に求められているのは、そういった力なのかもしれません。