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全くの未経験から見られるメディアを育てた秘訣とは?

.こんにちは。
SMBC日興証券note編集部です。

当社には、「投資・金融・経済」という難しいイメージを持たれがちなジャンルでありながら、月間1,100万PV以上見られているメディアがあります。

その名も「日興フロッギー」。

制作を支える中心メンバーの横山さん・藤井さんは、なんとWEBコンテンツの制作が全くの未経験という状態からスタートしました。

前編に引き続き、注目メディアの中身と制作の舞台裏に迫るインタビューの後編です!

<前編はこちら!>

☆画像クリックで日興フロッギーへ!

まるで千本ノックのような修行の日々

― 日興フロッギーは、現在どのような体制で制作しているんですか?

横山:当社の制作担当メンバー6名に加えて、社外パートナー企業と共同で制作しています。毎週みんなで編集会議を重ねながら、アイデアを出し合ったり、フィードバックをもらったり、進捗を確認しながら進めていきます。

藤井:社外パートナーの方々は、CM制作やデジタルマーケティング、編集、コンテンツ制作のプロフェッショナル集団です。
「金融」に関する内容の部分では私たちがリードしますが、一般の方の目線で読みたくなる記事をつくるための知見やノウハウについては、今でも社外パートナーから学びながら制作しています。

― 2人とも、コンテンツ制作は未経験だったと聞きました。
立ち上げ当初は、どうやって記事をつくっていたんですか?

横山:そうですね。藤井さんと私、現在の副編集長の3名体制から始まったのですが、みんな未経験からのスタートで。編集もコンテンツの作り方もイチから学びました。
だから、最初はもう千本ノックを浴びているかのように必死に取り組んでいましたね。ひたすら修行の期間でした(笑)。

自分ではOKと思っていても、いざ編集会議に記事を出してみると7割くらい修正が入ったり。1つの記事が完成するまで1ヵ月ほどかかることもありました。

藤井:この記事は何を伝えたいのか。この文章の導入で理解してもらえるのか。編集会議でそういったフィードバックをもらいながら、ブラッシュアップしていくようなイメージですね。

表現の細部までわかりやすさを意識

― 「金融」や「投資」は、わかりやすく伝えることが難しい分野ですよね。

横山:はい。我々の世界ではありがちなのですが、わかりやすく表現しているつもりでも、証券会社の目線になっていて、一般の方に伝わりづらいことってたくさんあるんです。まず、そこを意識するように教わりました。

藤井:例えば、一般的に馴染みのない言葉が出てきたり、漢字を使った表現が多くなったりするなどです。専門的な用語には解説を付け、ひらがなで易しく言い換えるなど、今でこそ普通に工夫するようになりましたが、最初はそういった初歩的なところから身につけていきました。

― なるほど。実践を通して、コンテンツ制作の基礎を身につけてきたんですね。

藤井:情報をキャッチするアンテナの張り方も、読者目線を意識したものに変わっていきました。例えば特集記事をつくる時には、なぜあの企業の株価が急上昇したのか、どのようにして上場したのか、などに注目しています。

横山:記事や連載のタイトルの付け方なども教わりましたね。
ただ、もちろん一方的に教わるばかりではなくて。社内外の垣根を越えて、対等な立場で意見を出し合えるところが、日興フロッギー編集チームの特長だと思います。

「説得」ではなく「納得」の記事づくりを

― 社内でも珍しいキャリアだと思うのですが、日興フロッギー編集チームに入る前は、どんな業務を担当していたんですか?

横山:入社して3年間は支店で営業をしていました。それから約7年間投資情報部に在籍した後、日興フロッギー編集チームに加わりました。投資情報部では日本株全般の情報をお客さま向けに発信していたので、その経験から声が掛かりました。

藤井:私は主に企画業務がメインで、営業企画、経営企画、人事部を経て、日興フロッギーの立ち上げメンバーになりました。
資料を作成したり提案をする機会が多かったので、相手に何かをわかりやすく伝えるという意味では、現在の基盤となるような経験もできました。

― それまで培ったスキルが今につながっていたんですね。
編集するうえで、大切にしていることがあれば教えてください。

横山:いつも意識しているのは、説得する文章ではなく、納得してもらえる文章を書くこと。発信する側にいると、どうしても正面から説明してしまいがちですが、隣に座って同じ目線に立つというイメージが重要です。そうすることで、読者は初めて「投資を始めてみようかな」と自分事にできると思うんです。

藤井:目線は本当に大切ですよね。企業側がPRしたい部分と、世間や読者が興味を持つ部分がミスマッチしていることも多々あるので、その間に立ってバランスを調整することも私たちの重要な役割なんです。

鮮度が高いタイムリーなネタを扱える理由

― 社内メンバーも増えて、制作体制も強化されてきたのではないでしょうか。

横山:そうですね。社内だけで制作を完結できるようになってきたからこそ生まれたコンテンツもあって。
それが毎週末に公開している「銘柄トレンドWATCH」です。旬な話題を定期的に届けられるレギュラー企画はできないかという発想から生まれました。

トレンドをいち早くキャッチして、読者にその銘柄に関する情報を届けるという内容なのですが、記事の制作を外部に発注していると、どうしても公開までにタイムラグができてしまいますよね。

熱が冷めてしまわないうちにすぐに公開できるスピード感は、自社制作ならではの強みだと思います。

藤井: 最近のニュースを見ていると、世間では税金や年金についての関心が高い傾向があります。ただ、それがずっと続くわけではありません。毎週さまざまなニュースが飛び交い、読者の興味や関心事は、気づけばあっという間に移り変わっていくもの。
これからも私たちの強みを活かして、鮮度の高いタイムリーな記事を、最適なタイミングで公開できるようにしたいですね。

「日本人をSURVIVEさせる」メディアとして

― 最後に、日興フロッギーの今後の展望を教えてください。

藤井:当初は投資の初心者を対象にスタートしたのですが、結果として、投資経験が豊富なお客さまにもファンが多いメディアになりました。
良質で楽しい投資情報を届けるという軸さえブレなければ、どんな層の方にも幅広く読まれるということがこれまでの経験でわかったので、今後はさらにコンテンツのバリエーションを増やしていきます。

横山:変化が早いこの時代を、いかに生き残るか。お金についての正しい知識を通して「日本人をSURVIVEさせる」ことが、立ち上げ当初からずっと変わらない日興フロッギーの理念なんです。
誰もが投資を始めやすく、楽しく学びながら、お金に関する将来の不安を減らすことのできるメディアとして、より広く定着させていきたいと思います。

藤井:エンタメ性のある記事で楽しく学ぶことはもちろん、個別銘柄のフォローという重要な役割も担っているメディアなので、そのあたりもさらに強化させたいですね。

横山:そうですね。投資の初心者だけではなく、中・上級者の方にとっても一見の価値がある投資情報メディアであり続けられるように、これからも編集チーム一丸となって取り組んでいきます。

編集部あとがき

インタビューの前日は、ちょうど株式市場に大きな動きがあった日でした。
取材の前にその話題に触れると、「早速、大急ぎで記事をアップしてきました」と、さらりと一言。

実際の記事を見てみると、過去マーケットが大きく動いた時の分析、
長期チャートや投資家心理、今後のイベントや予想についても書いてあり、スピード感と充実した情報量でした。

注目メディアの舞台裏の話しは、私たちnote編集部にとっても学びが多く、
今後このnoteの制作にも反映させ、より良いものにしていければと思います。

創設から8年経った現在も、まだまだ進化し続ける日興フロッギー。
今回の記事で初めて知った方も、この機会にぜひチェックしてみてください!

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