【読書記録】業務改善の問題地図
どこかで読みたいと思っていた本。Amazonで検索していたところ、近くの図書館で予約することができることが判明し即予約。とても読みやすい本であっというまに読めました。
この本は、問題地図とあるだけに、「あるある」(という問題)が記載されていましたが、その「あるある」を共感していくだけではなく、それならばどう行動していくのかというところまで記載されており、自分自身の行動に落とし込める、そんな感想を持てた本でした。
引用
・改革や改善の初期においては「意識合わせよりも、景色合わせを!」
→各階層や立場における問題意識は違っていて当然。初期段階においては、問題意識を合わせるのではなくまずは問題を「書き出し」て景色を合わせることが重要
→具体的には各階層ごとに「問題と思っていること」「生産性を下げていると思うもの」などのテーマを決め、書き出し、景色の違いを明確にする
・チームミーティングに「KPT」を取り入れる
→メンバーが気づいた問題や課題を言語化し、ふりかえりを習慣化する
→書き出して貼り出すことで、意見や気づきを風化させない。「見える化」から「言える化」に変化させ健全なサイクルを促進
・「定着」を無視すると効果にたどりつかない→ソリューションを導入して効果を感じるまでのステップは「開発→導入→定着→効果」。定着あっての効果ということを忘れてはいけない
・「ECRS(イクルス)」の考え方で業務整理する
(Eliminate(廃止)、Combine(結合)、Rearrange(入れ替えと代替)、Simplify(単純化))
・ソリューション導入後の評価項目を予め決めておく
・ソリューション導入後はボトムアップでふりかえりを実施し、ソリューションが役に立っているかを見極める
・「◯◯することが損になる」という発想から「◯◯したほうが得である」に発想を転換してもらう
→今よりもよくなるはずだ、変化しないことがリスクになると思えるような情報発信や提案内容が大事
気づき
あるあると思いながらも、そこまで全て共感できるものでもなかったと思いました。それは逆に考えると今の自分の業務内容や環境が一般的に思われているよりも恵まれていることではないかという気づきにもなりました。
ただ、それで満足することではなく、まだまだ考え改善していくことが多い部分もあるのが事実だと思うので、そういったところは明確にして、本書を参考にしながら行動に移していきたいと思いました。
要所々々では、普段の業務で企画して提案する際の考える項目のきっかけになったと感じました。
例えば効果について。ソリューション導入だけでは効果は出ないことは理解しておりましたが、定着があっての効果ということが明確に記載されていたのは改めて頭が整理された感じでした。開発→導入→定着→効果。このプロセスはしっくりきた感じでした。
また、何かを改革するときや改善するときの初期段階においては「意識合わせよりも景色合わせを!」というフレーズ。階層や立場によって見えているものや考えていることは違うのは当然であるため、問題や課題と認識していることはそれぞれ違うこと。それを最初から合わせることは難しい。それよりもまずはどんな問題や課題を持っているのかを書き出し、貼り出し、言語化する。そうすることで意識の前の景色を合わせることで、共有するステップを踏むことが大事だということがスッと入ってきた。
宣言
・企画書や提案書作成時の効果部分についてはしっかりと本書の効果にたどり着くまでのプロセスを取り入れる
・チームでのミーティングにKPTを取り入れて、各自が思っている問題や課題を認識し景色を合わせることから始める
※あまり多く宣言しても実行しないと意味がないのでこのくらいにしておきますw