【ITプロジェクトマネージャー♯4】周辺システムとの調和がタイヘン!
こんにちは!
今回は、周辺システムとの整理の重要性です。
1.周辺システムとの関係、大丈夫?
現代、新システムを導入する際、必ず発生するのが、
周辺システムとの関係整理です。
私が入社した1990年後半は、この工程に時間がかかりませんでした。
稼働しているシステムが少なく、デバイスも限られていたため、
簡単だったからです。
いい時代だったー。
複雑化した状況だからこそ、
周辺システムと無駄なく共存するかが大きなポイントです。
業務範囲が被る、あるいは機能が重複すると、
それは必ずしも良い状況を生むわけではありません。
システム導入が現場の混乱を招くこともあります。
2.各システムの役割と経緯をまとめる
ここで重要なのは、
既存(周辺)システムの構築の経緯と位置付けを「丁寧」に
資料化することです。
必ず過去の経緯まで「丁寧」に整理してください。
これを怠ってとんでも無い失敗をした方を何人も見ています。特に注意!
そして、それに基づき適切な判断を行うことです。
システムがどのような目的で導入され、
どのような役割を果たしているのかを理解することで、
新旧のシステムが互いに補完し、
効率的に機能する形を見つけることができます。
3.意外と時間がかかり、難しい
新しいシステム導入の成功は、単に新しい技術を取り入れるだけではなく、
周辺環境との調和にもあると考えています。
あるべき姿に近づくためには、地味な解析を繰り返し、
1つ1つ積上げることだけです。
実に地味な作業です。
資料も陳腐化、当初の担当者が異動されている状況がほとんどです。
保守されていないシステムもあり、状況だけで想像することもあります。
業務ユーザが直接データベースを参照し、
独自ツールを作成し、業務を行っている。なんてこともあります。
年々この工程の難易度が上がり、実施する意味が強くなっています。
ブラックボックスであるからこそ、この工程が必要になり、
結果として、新システムの価値を高めることになります。
笑顔の日がたくさん訪れるよう、共に頑張りましょう。