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【ITプロジェクトマネージャー♯12】実行後にいかにして蓄積と育成を促すか
以前、「スキルと成長」の話をさせていただきました。
以前、「スキルと成長」についてお話ししましたが、今回はメンバーの成長を促進するために、業務改善や振り返りをどのように活用するかについて考えてみます。
業務改善を自発的に行うメンバーもいますが、残念ながら多くの場合、組織としてルールを作り、振り返りを体系的に実施する必要があります。
1.目的を明確にする
振り返りを行う際、個人攻撃に発展してしまうケースがあります。
たとえば、「XXさんのせいだ」「XXさんがやるべきことをやらなかった」などといった指摘です。
特に失敗したプロジェクトの振り返りでは、このような事態を防ぐことが重要です。
目的を明確にし、それを全員が共有することが大切です。
ただ口頭で伝えるだけでなく、視覚的にも確認できる形で提示してください。
私が考える振り返りの目的は以下の通りです。
【目的】
①人材育成につなげること
②組織の仕組みを改善すること
状況に応じて各組織で適切にカスタマイズしてください。
2.実施のポイント
続いては、振り返り実施のポイントです。
①思い出はダメ
振り返りの際は、必ず具体的な日付(計画/実績)や実施時間を
明確にしてください。
具体的な事実をもとに議論を行い、「気付き」を得る場にしましょう。
人の記憶は曖昧で当てになりません。
②すぐに実施
振り返りは、プロジェクト完了後すぐに行うのがベストです。
まさに「鉄は熱いうちに打て」ということわざの通りです。
プロジェクト計画の中に、振り返りのスケジュールを
組み込んでおくとよいでしょう。
③様々な立場の人を参加させる
可能な限り、プロジェクトチーム外のメンバーや、
上長の上長などの立場の異なる人にも参加してもらいましょう。
プロジェクトの状況を客観的に評価できる視点を持つ人の参加は、
議論の視野を広げることにもつながります。
3.成長につなげるために
振り返りの会が成功に終わっても、具体的な成長につながらなければ意味がありません。継続的なフォローアップが不可欠です。
①具体的な内容にする
振り返りの結果をもとに、
具体的な行動変化を1つ以上設定してください。
成長は階段を一歩一歩上るように進めるべきで、
無理に飛び越える必要はありません。
②即日実行する
振り返りで決定した改善策は、すぐに実行してください。
スピード感が重要です。
③定期的に見直す
改善策が適切かどうかは、
定期的な見直しを通じて確認する必要があります。
振り返りを繰り返し、
自分自身や周囲を観察しながら成長を続けていくことが重要です。
20代後半~30代にパナソニックOBの方にご指導いただきました。
その時の経験が活きていると感じています。
特に
・ポイント(要点)を捉える重要性
・計画~実行~振り返りのサイクルを成長に結びつける方法
その時のことを思い返し行動/判断を見直しています。
年を重ね、ご指導いただいたことが理解できるようになってきました。
当時は、理解できなく辛かったです。ストレスがスゴかった 笑