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JA全中 新システム利用停止? 追加費用200億円らしい???
全国農業協同組合中央会(JA全中)は2025年2月5日、会計や給与、固定資産の機能を提供する「新Compass-JAシステム」の廃止を検討しているとのこと。
1つの試算では、追加費用はこれまでの分を含めて総額180億~220億円に及ぶ見込み。
追加費用が「200億円」って!!!
昨年度の経常利益の半分の巨額費用になる。
事業収益:5兆円
経常利益:370億円
総資産 :2.2兆円
※今回の件とは関係ないですが、収益率(利益率0.7%)、厳しいですね。
事業計画と財務状況への影響
2025年度の事業計画と収支予算を諮る。
システム開発費用の負担が響き、収支は約36億円の赤字となる見込み。
過去の開発失敗事例
JA全中がシステム開発に失敗するのは今回が初めてではないとのこと。
2017年には、何度試験やリハーサルを行ってもまともに機能しない状況のシステムを稼働させ、10億円もの損失を出したことがあった。
移行先の選択肢が限られる問題
前身のシステム「Compass-JA」はリプレースの期限が迫っていることから移行先の選択肢には入らないという。
今後、かなり難しい判断(経営決断)を行う必要がありますね。注目です。
経営への影響と懸念
この問題はJAの今後の経営に大きな影響を及ぼす可能性がある。
JAは組合員の利益を守るべき立場にあるが、システム開発の度重なる失敗は経営の信頼性を揺るがし、組織全体の財務状況を悪化させる要因になりかねない。
農業従事者の高齢化や後継者不足といった問題を抱える中、システムトラブルがさらなる経営圧迫を招くことが懸念される。
システム開発の課題と今後の対策
また、今回の開発中止の背景には、システム開発の計画や管理における課題があると考えられる。
我々がメインの事業とするプロジェクトマネジメントの不備と思われます。
開発の要件定義やプロジェクト管理の不備、ベンダーとの連携不足が原因の一端ではないか。
これまでの開発失敗の経緯を振り返り、同様の過ちを繰り返さないための対策を講じることが求められる。
システムに携わるメンバーは、失敗を繰り返すことができない圧力が強いものとなる。それを跳ね返しプロジェクトを立て直してもらいたい。
今後の動向に注目
現時点では明確な原因が判明していないため、今後の動向を注視する必要がある。
JA全中がどのような対応を取るのか、そして今回の教訓を活かし、どのようなシステム戦略を打ち出すのかが注目される。
この規模になるとPMの判断1つが数億単位のコストに影響します。
それを考えると責任とプレッシャーが凄いです。
この規模の失敗プロジェクトを立て直せるようなスキル・人材/企業になれるよう頑張ります!!!