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ニトリHDがベトナムに初のオフショア拠点開設(1,000名体制へ)。事業会社のシステム開発内製化雑感

ニトリホールディングス(HD)がベトナムにオフショア拠点を設立したと報道があった。
ニトリグループが海外にシステム開発拠点を設けるのは初めての試みだという。

事業会社がオフショアを活用する動きは近年盛んだが、
国内外のITサービス企業経由であるケースが多いとのこと。
自ら現地で技術者を採用し、オフショア拠点の運営に乗り出す例は珍しい。

1.ニトリ ベトナム拠点1,000人体制へ

ニトリHDのIT子会社ニトリデジタルベースのベトナム拠点という位置付け。
すでにベトナム拠点では数人の社員を雇用しており、
今後現地のITエンジニアの採用活動を本格化するという。
「2024年中に20人、2026年までに100人規模にする計画」だそうです。
更に最終的には1,000人体制を見据えているようです。

技術者の採用難の日本では考えられないスピード感です。

海外ITベンダーにグローバル生産管理システムの開発や
EC(電子商取引)アプリのメンテナンスを委託している。
これを「ベトナム拠点で巻き取る方針」だそうです。

2.日本と欧米の内製の考え方の違い

日本では外部委託してシステムを構築する傾向があります。
一方、欧米では俊敏性と競争力強化を目的に、
積極的に内製化を進める企業が多く、スピードを重視する傾向にあります。

これが日本と欧米の企業価値の差を拡大させた「要因のひとつ」ではないかと思います。
経営の意思決定から実行までの時間が大きく違います。

【IT技術者の所属先】
・日本:70%がベンダー
・欧米:70%が事業会社
と言われています。

3.日本でも進む内製化

これまでグローバルの戦いで遅れを取っていた日本企業も
より一層内製化に舵を切ると思われます。

一番の利点は、スピード感です。
業務に対する深い理解を持つ自社のエンジニアが開発に携わることで、
より的確でスピーディなシステム構築が可能です。
外部委託では説明や仕様書作成に多くの時間が費やされる一方、
内製化ならコミュニケーションコストが削減され、
柔軟な対応がしやすくなります。
また、自社でのノウハウ蓄積が進み、
システムの改修や機能追加が迅速に行えるようになるため、
事業環境の変化に対しても即応可能です。

そんな中で我々がどのように価値を提供していくか、変化していくか。
従来型(委託型)の考え方では生き残れません。
十分に考え、サービスの方向性を決めていきます。
今後のスマ・テックの変化にご期待ください!

最後までありがとうございました。
笑顔の日がたくさん訪れるよう、共に頑張りましょう。