【ITプロジェクトマネージャー♯9】トラブルプロジェクトのリカバリで大切にしてること 対応編
今回は、前回の続きで対応編になります。
今回も私なりのポイントになります。よろしくお願いします。
1.【対応】プロジェクトの状況を最速で正確に把握
トラブルプロジェクトのリカバリにおいて、
最も重要なことは、プロジェクトの状況を最速で正確に把握することです。
これにより、適切な対応策を迅速に講じることが可能となります。
以下のポイントを押さえて、状況を把握しましょう。
1点目は、過去の経緯から現状の状況までを素早く把握することです。
過去の資料を整理し、プロジェクト計画の内容を理解することで、
現在の問題点や課題が明確になります。
これまでの判断基準を理解することにつながります。
必ず実施してください。
次に、キーマンの把握です。
キーマンに対し、ヒアリングを行います。
過去の経歴やスキルも同時にまとめるようにしましょう。
役割や影響力、プロジェクトに対する理解度を把握し、
人物像を明確にすることが重要です。
状況が許されるのであれば、
キーマンに対し試行の実施と評価を行います。
作業を試行してもらうことで、人物像の裏付けを取ることができます。
トラブルプロジェクトの多くは、かける時間が限られています。
多少の取りこぼしや認識誤りがあっても、スピード感が重要です。
完璧を目指すよりも、スピードに重きをおき対応してください。
次の行動のインプットとして非常に重要な作業です。
このフェーズを誤って対応すると、取り返しがつかない状況になります。
2.【対応】実現可能なリカバリープランを合意
次のポイントは、実現可能なプランの合意が不可欠です。
ここで重要なのが「実現可能」の部分です。
トラブルになるとプロジェクトオーナーから最短での実現を要求されます。
その圧力に絶対に負けず、実現可能な計画の見極めを行ってください。
不足しているモノがあるのであれば、必ずこの時点で要求してください。
もちろん合意後は、多くのことは要求できません。
無茶だと思うことでも、必要があれば要求してください。
3.まとめ
リカバリの対応は、多くの経験とスキルが必要になります。
プロジェクトを最初から実施するよりも難しいことが多いです。
本日記載した2点は、サラッと書いてますが、
非常に難しく、何度行っても緊張します。
その手段も人によって大きく変わると思います。
技術が得意、営業が得意、資料作りが得意、人と調整するのが得意、、、
得意な部分を活かし、難関にチャレンジしてください。
チャレンジした分のリターンが得られると思います。
最後にもっとも大切なこと、、、
笑顔を忘れず、明るく前向きに取り組んでください。