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大地の恵みが生む「世界最高峰の牛乳」

日本の隠れた「最高」を発掘し、新たな形で世界に発信するSMASHINGプロジェクト。

今回は北海道の留萌市で洋菓子店「ルモンド」を営む松村さんにご紹介いただき、「最高峰の牛乳」で知られる宇野牧場の宇野さんのお話を伺いました。

左から松村さん、宇野さん

宇野牧場の特徴

東京ドーム約50個分という広大な牧草地で100頭以上の牛を屋外で飼育し、牧場に生える草を餌にすることで自然に健康的な牛を育てている宇野牧場

うちの牧場は草のみで牛を育てて、牛乳を搾っているというのが最大の特徴かなと思います。一般的には穀物やトウモロコシ、大豆というのを与えますが、うちの牧場は100%自社の草のみで牛を育てて搾っています。なおかつ、その草もオーガニック100%ですので、それが最大の特徴となります。

いつからオーガニック農法をやっているのか

僕の代になってからですね。オーガニックの認証を取ったのが2019年でその前からやっているので、始めてだいたい8年ぐらいになります。

オーガニック農法を始めようと思ったきっかけ

きっかけはいろいろありますが、一番はより安全な牛乳を作りたい、ということが念頭にあります。
穀物飼料はほぼ99%が輸入品で、多くの農薬や化学薬品を使用して生産されているため、残留農薬が含まれています。これを食べた牛の乳にも、ごく微量ではありますが農薬成分が含まれることがあります。これらの残留農薬は基準値以下で問題はないのですが、そういった飼料を与えるよりも、目の前にある草で牛を飼育し、牛乳を生産する方がより安全で美味しい牛乳を提供できると考えています。
さらに、草だけで育てた牛から搾った牛乳は栄養価が非常に高いんです。穀物飼料を与えた牛の乳と比べると、草だけで育てた牛の乳はビタミンが豊富で、抗がん作用のある共役リノール酸や、オメガ3などの不飽和脂肪酸も多く含まれています。体に良いとされる成分が豊富に含まれているので、草だけの飼育が最適だと考えています。

この考えに至った背景には、父ががんを患ったことも影響しています。薬物治療は副作用が強いので食事を通じてがんの進行を遅らせ、免疫力を高めることができないかと、15、6年前から考えていました。食事で体の健康を維持することを重視し、より安心安全な製品を生産するという方針で一貫して取り組んでいます。

牛乳の特徴や味


年間通して季節によって味が変わります。夏は青い草が生えている時期なので甘みが強いですし、冬は干し草を与えると甘さは落ちますけれども、それでも非常に脂肪分の濃い濃厚なミルクが搾れます。甘みがある牛乳がいいというのであれば、夏ですし、より濃い牛乳が飲みたいというのは冬なので本当に季節に応じて味が変化するので年間通していろんな味わいを楽しめるというのは大きな特徴にはなっています。

お客様からの反応はいかがですか?

皆さん飲んだ時の一番大きな特徴は甘いって言われますね。年間通していつの牛乳を飲んでも甘いとは皆さん言われますけれども、より甘みが強く感じるのは、夏の牛乳です。

牛乳以外にも飲むヨーグルトやソフトクリームも販売
牛乳以外にも飲むヨーグルトやソフトクリームも販売

今後の展望


今度はオーガニックのグラスフェッドバターの販売やギーの生産を計画中です。でも商品開発は得意の方ではないので、別なメーカーの方たちと、新しい商品を生み出せるのであれば、どんどん一緒にやっていきたいなと思います。




SMASHINGプロジェクトは、日本の隠れた魅力を世界に発信するだけでなく、新たな価値観や文化の創造を目指しています。このプロジェクトを通じて、日本の伝統と革新が融合した、まさに「SMASHING」な製品やサービスが生まれることを期待しています。
今後もSMASHINGプロジェクトにご期待ください!

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