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労働力不足の解消に向けた新技術

12月に入りました。
スマートサポート社がある札幌市では、12月から路線バスの大幅減便と運賃が値上げされました。人手不足でバスの運転手が確保できないのが一ひとつの理由です。

最近のニュースでも「労働力不足」や「人手不足」の話が毎日のように見聞きしています。いろいろな業種の経営者と話をしていても人手不足の話を聞くので人手不足は、現実の問題としてまったなしの状況であることは疑いようがないようです。

少子高齢化が社会問題とされてから久しいのですが、今日まで我が国の出生数は減少し続けています。2024年は過去最低を更新し70万人を下回るそうです。(Yahoo!ニュース)50年で出生数はおよそ1/3になってことになります。

毎日新聞

出生数の減少は、今から50年前の1970年代半ばから続いているわけで、当時から現在の人口構成は高い確度で予測できていたはずです。

日本人の人口は今から10年前の2015年をピークに減少し続けており、1970年代の半ばより前に生まれた人たちが高齢者となって働き手からの離脱し始めています。今後20年は働き手が大きく減ることは間違いありません。ますます、人手不足が深刻化し、私たちの暮らしにも大きな影響が出てくると思われます。

誰もが疑いなく予測していた少子高齢化、人口減少に伴う労働力不足に対して、どのような対策がなされたでしょう。長期の経済低迷による雇用難の時代もあり問題の解決が先送りされていたようにも思います。

さて、これから避けることができない労働力不足を解消するためにはどのような手段があるでしょうか?

近隣諸国から移民を受け入れ、日本の労働力となってもらうのはもっとも手っ取り早い方法かもしれません。しかし、今後、高齢者ばかりになる日本、円安傾向が長く続く日本で働きたいという外国人労働者はどれぐらいいるでしょうか?

では、日本人の日本人による労働力を最大化することはできるでしょうか?
幸いにして、医療技術の進化などによって、ひと昔前の高齢者と比較して、日本の高齢者は10歳以上若返っていると言われています。これに伴い、定年は延長されていますが、まだまだ高齢者は働けるし、働く意欲のある高齢者も多くいます。

もちろん、同じ年齢の高齢者でも個人による差異は大きくなります。できることなら、高齢者になっても高い体力レベルと認知機能を長く維持するような日頃のトレーニングをしたいものです。

働く意欲のある高齢者を年齢に関係なく、無理なく、働き手として活用することが人手不足の解決策となります。もちろん、高齢者だけではなく、これまで労働参画していない女性なども対象となります。

ずっと同じ業種で同じ仕事をしていたから、他の仕事をする自信がない。スキルがない。体力がない。という理由で働かなかった人も多いと思います。また、「働くこと」は苦痛であり、ストレスがあると感じていて、働くことを拒否する人もいると思います。

知識や経験、スキルあるいは、体力、身体機能に不安があっても、現代の技術でそれを補うことは可能です。つまり、個人の心身の状態に合わせて能力を拡張するアシスト技術には今後、大きな期待をすることができるでしょう。

スマートサポート社は、腰痛不安のある人に向けたスマートスーツを開発してきました。慢性的な腰痛で仕事を離脱する人をサポートし続けてきました。

今は腰痛だけでなく、人の体力、認知機能を高めるアシスト技術の開発や、ロボットとの協調による人の負担を軽減する技術開発に着手しています。