夢の中の実験の話
西です。
今日はミーティングの中でお互いの将来の夢についての話がでたので、それにちなんでもうひとつの「夢」についての話をしようと思います。
もうひとつというのは2つ目の将来の夢という意味ではなく、夜寝た時に見るあの「夢」です。
僕はよく明晰夢を見ます。
明晰夢とは、夢の中で「これは夢だ」と自覚している夢のことです。
子供の頃は明晰夢を見ると空を飛んでみようとしたり、神様と通信して未知の数学の定理を教えてもらおうとしたりしたのですが、最近はよく実験をするようになりました。
人によって夢の性質も違うかもしれないので、あくまでも僕の体験になりますが、何かの参考になれば嬉しいです。笑
夢の中の色覚
夢って、どれくらい「リアル」なんでしょうか?
夢の中の論理はめちゃくちゃなことが多いですが、夢の中の景色や物体の鮮明さについて意識したことはあるでしょうか?そして夢の色は?
最初の実験は、この夢の質感の観察から始めました。
夢の景色。僕はずっと、夢といえば暗い夕方のような、そんな色を想像していました。なぜだかは分かりませんでしたが、「夢」とイメージすると、そんな色がフィルターのようにかかっている気がしていました。
そしてその質感は、いいようのない捉え難さを持っているように思っていました。
ある夢の中で、僕は昔住んでいた団地の野原に立っていました。
明晰夢でした。僕が空を見上げると、その景色の裏に、オレンジと黒の混ざったような色が見えました。瞼の裏だったのです。
豆電球のオレンジ色の光と暗い部屋の影響で、目をぎゅっと閉じたときのような色が、景色の裏に貼りついていたのでした。
また僕は別の夢で、道路を歩いていました。そしてふと、車のナンバープレートのような具体的なものや、鉄の質感などのようなものは、夢の中ではどうなっているのか気になりました。
これは予想と反して、現実と区別がつかないほど鮮明に作りこまれていることが分かりました。しっかり数字が書かれており、ぐちゃぐちゃとイメージが崩壊するようなことはありませんでした。
もしかすると集中して見た場所だけがそのように鮮明に作りこまれていただけかもしれませんが、夢の中身があれほどリアルだとは思いませんでした。
夢の中での移動法
夢の中って、急にテレポーテーションしたりしませんか?
いつのまにか別の場面に切り替わったみたいな…
僕は夢の色を確認した日、その同じ夢の中でテレポーテーションしたいと思い実験してみることにしました。
僕の仮説としては、夢も結局思考なのだから、夢の中で別の位置を想像すればその途端その想像の場面から夢がさらに始まり、テレポーテーション、場面転換のようなものが起こるのではないかということでした。
そこで夢の中の団地にいる僕は、今住んでいる家までの道のりを想像し始めました。しかしなかなかテレポートは起こりません。夢の中でも普通に想像し、想像をやめるということができてしまうのです。いわば、二重に思考をしているような。
テレポートは突然起こりました。その夢の中の想像の中で坂道を下り始めた時、向こうから父が歩いてくる姿が見えました。その途端意識はそっちに集中し、自分の意識の場面はその下り坂へと遷移したのです。
夢の中で自分が想像をし、その想像内でアクションが起こったとき、場面はそちらに切り替わるようです。
夢の中の声
夢の中で自分がどうやって喋っているか、気にしたことはありますか?
僕の場合、喋っているわけではありませんでした。
本を読むとき、思考するとき、頭の中で声が聞こえるように、夢の中も同様で、ただ夢の中で、朗読するように思考しているだけなのです。
何を言っているか分からないかもしれませんが、夢の中では口を閉じたままでも会話ができるということです。
悪夢からの逃れ方
僕は一時期毎晩のように悪夢を見ていたので、それに対処するためにある方法を考えました。
僕は悪夢は何度も見ているうちに夢だと気づくようになっていきました。
そしてなんとかそこから逃れるための方法を模索してきました。
1.無理やり目を開ける
力技ですが、初期の悪夢にはこれが有効的でした。
悪夢だと分かったらすぐに、目を無理やり開こうとします。
結構固いし、そもそもどうやってとか思うかもしれませんが、明晰夢の状態ではそれほど難しいことではないと思います。
しかしどういうわけかこれが通用しない悪夢もあるのです。
2.大声で叫ぶ
これは今のところ万能です。
やり方は簡単で、声ではなく思考によって会話しているはずの夢の中で、無理やり声をだすだけです。
夢の中で「あーーーーー!!!!!」と大声で叫べば、1秒後くらいには現実の自分が声を出します。その自分の声で夢から覚めるという方法です。
全ての悪夢はこの方法で撃退することができるでしょう。
ただ、叫ぶ前に今が授業中かどうかだけ思い出した方がいいかもしれません。笑
深層心理
夢の中に出てくる人は、今まで一度は出会ったことがある人
なんて聞いたことがあるかもしれません。
もしそうなら、自分の表面的な記憶にないことまで、脳はちゃんと覚えているということになります。
僕はある夢の中でこれを思い出し、実験してみることにしました。
その夢を見た当時、僕は受験生でした。
夢の中で僕は知らない女の子と話しています。
僕はその子に、自分がうろ覚えだと感じる、化学だったか地理だったか忘れましたが、語句に関する質問をしてみることにしました。
実際それらの用語は、夢の中で思い出そうとしても思い出せず、まだ定着しきっていないものでした。
しかし驚いたことに、その子はそれらの用語をしっかりと僕に説明してくれたのです。
うろ覚えレベルだったので、聞いたら「あー!そうだった」となるばかりで、脳の深層の機能には驚かされるばかりでした。
いつか脳の制御をおこなうことができる日が来たとき、人類の生産能力は別次元に到達しているのかもしれません。
最後に
夢はやはり奥深く、計り知れない可能性を秘めたものだと思います。
いつか夢を自由に制御して、脳の深層に浸って数学を研究したり、ビジネスのアイデアをだしたりしたい…
今日はどんな夢を見れるんだろう。