数学嫌いの私が「数学の世界は美しい」と共感した国語の授業

小泉です。
私は、小さい頃から数学が大嫌いでした。何度頑張って解いても私の回答用紙だけ赤色のマーカーでチェックをつけられてしまい、「なんで人一倍頑張っているのにできないんだろう」といつの間にか自分には数学の才能がないと本気で思うようになり「数学」や「数字」が嫌いだと思うようになりました。私は1+1=2という式でさえ、なんで2なんだろう、これはどこから来た数字なんだろう。と全部疑問に感じてしまい、先生によく聞いてましたが、返ってくる答えはみんな「そういうものだから覚えなさい」という言葉でした。「自分なりに納得ができる答えの出せるもの」が私は好きでその楽しさは国語だけのものだと思ってました。国語は解釈が人それぞれ違っても「それもいいね」って間違えはないことが多いです。作者がどんな気持ちで、どんな想いで、物語を紡ぎどんな世界を見ているのか想像し、できることなら自分も同じ気持ちで同じ目線で世界を見てみたい。そのワクワク感や、日常と切り離された別の世界で生きているような感覚全て、私と国語だけの独り占めできる世界だと信じ文学の世界の素晴らしさと美しさに何度も世界って面白い。と思っていました。
 その反対にある数学や物理などの世界は答えが出てしまい、なんて夢がないんだろうとその世界を見ることさえめんどくさく感じていました。しかし答えが出るからこそ夢があることを教えてくれた西くんと、国語の世界の美しさは数学の世界の美しさがあってこそ輝くと教えてくれた国語の先生に出会い私の見る世界はどこまでも広く輝くものとなりました。

 そんな話を今日はします。


私の世界を変えてくれた国語の授業


 「世界をいきなりひっくり返されたような感覚」

先生の国語授業に題名をつけるならこの言葉が一番似合うと私は思います。先生と出会ったのは、高校2年生の春、塾の春季講習でした。私の通う塾は、大人数で授業を受け、春季講習で1年間お世話になる先生と初めて対面で出会える仕組みで、春季講習は学校のクラス替えの新しい担任の先生は誰かワクワクする、そんな感覚に似ていました。
 私は国語が本当に好きだったので、すごく楽しみで、教室の扉が開くことワクワクしながら待っていました。入ってきた先生は、とてもおしゃれで不思議なオーラがありどんな授業をしてくれるんだろう!とその場にいた塾生全員がキラキラした目で先生のことを見つめていたことを覚えています。それくらい先生は、その場の空気を自分色に変え、人を魅了する力があり、初めて「目が離せない感覚ってこういうことか!」と感じました。
 そして何よりすごいのが授業内容なんです。いろんな大学の過去問をはじめに解くのですが、その後一旦、先生の雑談が入ります。その雑談が、学生の私たちがまだ体験したことのない世界の話をしてくれ本当に毎授業楽しみで仕方がなくなるワクワクを感じさせてくれます。そして、その雑談の答えや考え方が、授業の初めに解いた大学受験の過去問の答えとつながっているんです。雑談からの伏線回収。今まで好きだった国語がもっと好きになりました。
 そしてある回で先生は「この授業をとってる君たちの中で数学を嫌いな人、苦手意識がある人は少なくとも一人はいると思う。でも実は、数学の世界の素晴らしさや美しさの上に国語の美しさがあるのではないか。と僕は思う。」と話をしてくださり、私にとって嫌いなものと好きなものがつながっていると言われたような衝撃があり今でも覚えています。その詳しい内容は、博士の愛した数式という本と繋がっているのでまたお話しします。そしてこの授業から、嫌いだった数学を嫌いだとは思わず苦手と思えるようになりましたが、最近そんな苦手を楽しい面白いと思えるようになりました。

数学・物理の世界に初めてワクワクが止まらなくなった話

 チームメンバーの西くんは、数学や物理などの話をするとき本当にキラキラした眼差しで色々なことを教えてくれます。また、私が数字を扱うことが苦手だということを受け入れ、そこは補ってくれていますが、最近、数学は答えが出るからこそ可能性があることや、物理の法則などを私に教えてくれ、ドラえもんの世界って作れるんじゃないかという夢を見ることができました。西くんの教えてくれる数学や物理の話は私が知っているものではなく、この世の中に数学や物理は絶対にいるなと納得できるものでした。そして、今まで感じたことのないワクワクと、私も西くんみたいに数学を扱いたい、もっとその世界を見てみたいと思うようになりました。友達からは、「陽菜が数学を好きになることがあった時は世界は滅亡する」と言われるほど数学苦手意識を持っていた私に「数学やりたい、教えて」と言わせた西君が怖いです笑そして、誰もが不可能だということを西くんとならやり遂げられると本気で思いました。


世界は見方を変えるとどこまでも広がる

 私は今まで、本当に理系と呼ばれる分野を避け続けてきましたが、その分野がこんなにも素晴らしく面白いことを知り、もっと早く知りたかったと本当に悔しい気持ちになりました。そして、苦手や嫌いの気持ちはもう無く、好きになりそうです。数学はただ計算できればいいと思っていた私にとってその世界の面白さを知れたことはとても価値があり世界が一気に広くより一層、鮮明に輝いて見えるようになりました。そして、西くんや先生が教えてくれたようにモノの見方を変えるだけでこんなにも世界が明るく広がってゆくことを人生を通じてもっと見つけていきたいです。そして夢を見続ける大人になります!!


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