「未来をよい方向に変えていけるきっかけをつくる」 第1回「well-workingの現在地」
はじめに
2022年8月、SmartHRのコーポレートミッションが変わりました。
" well‐working 労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる”
ミッションの改定から約1年半。
誰もがその人らしく働ける社会の実現のため、私たちSmartHRの社員は模索し、走り続けています。
この連載では、well-workingの実現に向き合うSmartHRの社員のすがたと現在地を、インタビューを通じてお伝えしたいと思います。
第1回は、マーケティンググループのnakamariさんです。(所属名は2023年12月現在のものです)
マーケティンググループ
ブランドマーケティングユニット
nakamari さん
現在の業務内容について
コーポレートミッション「well-working」に象徴されるSmartHRの価値観や企業姿勢を社会に伝えるため、「働く」をテーマにしたさまざまなコンテンツを企画しています。
今年はPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY」、アクセシビリティをテーマにしたムービー「職場に必要なのは、あなたのやさしさです?」、そして冊子「well-workingの第一歩」などに携わっていました。働くの実験室(仮)という長期プロジェクトの枠組みの中で取り組みを行っています。
担当業務を通じて貢献したい「well−working」
コンテンツを通じて個人の働き方や企業のあり方に関するさまざまな実例や価値観を伝えることで、well-workingに貢献していけたらと考えています。
働くことに関係のあるすべての人にコンテンツを届けられたらいいなと思っていますが、まずは、今働く中で何らかの行き詰まりを感じていたり、自分や周囲の働き方をもっとよくしたいと思っているような方々に対して「こういう考え方、選択肢もあるんだ」と知ってもらうことを目指しています。
日本人は働くことに対しての意欲が高くないといった統計が話題になるように、今の日本は働くことに前向きなイメージを持ちにくい社会になっているのかもしれません。私が関わるコンテンツが、少しでも個人や組織の行き詰まりやしんどさを打破するきっかけになればと願っています。
微力ではありますが、個人に働きかけることを起点に、well-workingな社会の実現を少しでも後押していきたいです。
担当業務を通じ、「well-working」を実現するための課題と達成するための難しさ
私の仕事はあくまでコンテンツの企画がメインで、誰かの仕事や暮らしに直接的に役に立つものではないんですよね。だからこそ、まず取り組みを届けること自体に難しさがあります。情報やコンテンツがあふれるこの時代に、どれだけの方に関心を持っていただけるものにできるのか、人の心を動かすものにできるのかを模索しています。
その中で心がけていることとして、自分の納得感がない状態で企画をつくらないということがあります。個人としての実感を無視してしまうと、世の中のトレンドに乗っただけのようなものや、耳障りのよいきれいごとを並べただけのものになってしまいます。それだと誰にも届かないですし、何より誠実ではないなと思っていて、どんな小さな企画でも、まずは私自身が納得感や実感を持っているかどうかを大切にしています。
一方で、「働く」という広いテーマを扱うにあたって、自分の立場から見える世界を絶対視しないことも意識しています。自分の環境や価値観が当たり前だと思い込んでしまうと、視野の狭い独りよがりな企画になってしまいますし、意図せず誰かを踏みにじってしまうことにも繋がると思うんです。
だからこそ、何か企画を考える時には、自分の感覚を信じすぎずさまざまな角度からリサーチするのはもちろん、日頃からいろいろなジャンルの本を読んだり、心に引っかかることについて人とゆっくり話したり、よく知らない場所に行ってみたりと、自分の半径数メートルの外で起きていることを少しでも知れるように意識しています(ただの趣味でもありますが)。
SmartHRは、企業文化である「オープン」「フラット」「遊び心」に加え、誠実であることを会社全体で大切にしています。もちろんプロとして仕事で高い成果を出すことを求められる環境ではありますが、それだけではなく、自分たちのあり方や姿勢がフェアかどうかという視点についてもよく議論します。私自身、誠実さという部分はSmartHRで働く中でより大切にするようになったことです。仕事のアウトプットだけではなく、日々の業務上のやりとりや、お客様や取引先、社会への向き合い方に至るまで誠実さを大切にする価値観が根付いている組織だからこそ信頼できますし、「well-working」というテーマにも正面から向き合えるなと感じています。
「well-working」な社会にするために意識していること
今の仕事の中でさまざまな人に出会い、人が置かれた境遇や価値観は本当にそれぞれだと改めて感じています。
いろいろな人と話す中で、知らず知らず自分の価値観で相手のことを分かったつもりになってしまうことがあり、ハッとすることが何度もありました。
だからこそ、他者はどこまでいっても完全に理解することはできない存在であるということを胸に刻んだ上で、真摯に向き合うことを大切にしたいと考えるようになりました。
表面的な理解や安易な共感で分かったつもりにならずに、目の前の相手の言葉に素直に耳を傾ける。とても難しいのですが、自分の固定概念や思い込みにできる限り自覚的でありたいなと思っています。
well-workingな世の中、「誰もがその人らしく働ける社会」の実現には、「多様な資質や嗜好性を持つ人たちが、それぞれの力を十分発揮できる企業や社会の仕組みをつくっていく」というアプローチが必要になると考えています。今の企業や社会でスタンダードとされている「働く人像」からこぼれ落ちてしまう人を含め、より多様な人を包含できる形に企業や社会の仕組みを変えていくことが求められていますが、これはとても難しいチャレンジです。
そのための第一歩として、自分とは異なる存在である他者を真剣に知ろうとすることが大切なのかなって思います。人や物事にまっすぐ向き合い、自分の物の見方を押し付けず、他者を理解しようとする姿勢を持つことがwell-workingな社会の実現に少しずつでも繋がっていくのではないかと信じています。
「well-working」な社会にしていくための、仕事の成果目標
壮大ですが、「働く」ということに苦しまずにいられる人を一人でも増やせるといいなと思っています。仕事が人生の中でどのくらいの比重を占めるのか、積極的に楽しみたいかどうかなどの価値観は人それぞれですが、少なくとも、仕事が人を損なわないものであってほしいと思うんです。
昨年から企画を担当しているPodcast番組「WEDNESDAY HOLIDAY」宛に日々さまざまな職業の方からお便りをいただくのですが、それぞれの個人や組織の事情、または社会情勢によって何らかのしんどさや閉塞感を抱えながら働いている方が少なくないと感じます。
苦しい気持ちでいる時って、目の前の現実が決して変えられないもののように見えてしまったりするものですよね。よい未来が思い描けないような状態というか。私たちがつくるコンテンツを通じて、そんな方々に少しでも勇気や兆しのようなものを届けられたら、未来をよい方向に変えていけるきっかけをつくれたらと思っています。
そして、働く上で個人が抱える苦しさは、企業や社会の構造から生まれている部分も多いので、SmartHRという会社が貢献できる部分を見極めながら、社会課題の解決自体にも働きかけていきたいと思っています。そのためにも、well-workingという言葉が代表するような私たちのスタンスや価値観をきちんと伝えて、仲間になってくれる方を世の中に増やしたいですね。
業務を通じ、「well-working」な社会にしていく過程のおもしろさと達成感
担当したコンテンツに嬉しい反応や感想が届くと、達成感を感じます。
「元気が出た。明日からまた仕事を頑張ってみようと思えた。」などの声を聞くと、すごく嬉しいです。
最近では、働く環境のアクセシビリティをテーマにしたムービー「職場に必要なのは、あなたのやさしさです?」に対してSNSを中心に非常にたくさんの反応があり、嬉しかったですね。初めてこの課題を知ったという方も多く、メッセージが確かに届いていることを感じました。
今後、SmartHRで挑戦していきたいこと
これからも、SmartHRの事業テーマでもある「働く」ということについて、さまざまな視点で考えるきっかけを増やしていきたいです。
SmartHRは、well-workingというキャッチフレーズのもとに、「労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる」という大きなミッションを掲げているわけですが、それを実現していくためには、お今の社会が直面している差し迫った課題に向き合うのはもちろん、よい組織とはそもそもどんなものなのか、よく働くとはどういうことか、など、明確な答えがない問いと向き合う必要もあると思います。そんなテーマについても、社内外の人たちと対話を深めていけたらと考えています。
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