見出し画像

“働く”を学び、知るために。「働くの学び舎プロジェクト」をはじめました

 こんにちは、「働くの学び舎」プロジェクトメンバーのsaayaです。

 SmartHRは本日、“働く”をテーマに学ぶ・知る機会を共創するプロジェクト「働くの学び舎(はたらくのまなびや)」の立ち上げをお知らせし、ウェブサイトを公開しました。

 働くの学び舎は、みなさんとともに“働く”を学び、知ることを目的とした共創プロジェクトです。
 本記事では、ご挨拶の意味も込めて、プレスリリースで伝えきれなかったプロジェクト立ち上げの背景や活動概要、私たちが込めた想いをご紹介させてください。

なぜ「働くの学び舎」を立ち上げたのか

 私たちSmartHRは、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」の公開以来ずっと、人事・労務領域から日本の働き方のアップデートに取り組んできました。そして、多くの方々にサービスをご利用いただき、従業員数も以前より増えてきた今、会社の成長とともに社会を担う一員として、より一層、社会課題と真摯に向き合っていきたいと考えています。
 
 さまざまなステークホルダーを思い浮かべながら、あらためて「社会のために、私たちはどんなことができるだろうか」と社内で議論するなかで、「私たちが今まで培ってきた知識や経験をシェアすることで役立つ人がいるのではないだろうか」という仮説に辿り着きました。

 例えば、SmartHRで扱う労務の知識は給与や働き方に直結するとても重要な情報にも関わらず、就職先を選定するときも就職後も、ほとんど得る機会がありません。

「学校でも会社でも教えてくれない労務の知識を、私たちが事業活動で得た経験をもとにわかりやすく伝えることができれば、自分に合った働き方を選べる人を増やせるのではないか」。

このような考えから、知識や経験を共有する「学びの場」をキーワードに、自分自身や家族、友人だけでなく、誰もがその人らしく働ける社会を目指して「働くの学び舎」を立ち上げました。

どんな活動を行うプロジェクトなのか

 私たちは「働くの学び舎」の活動を通して、”働く”に関する知識や経験を共有し、一人でも多くの人が自分らしい働き方を選択できたり、自分の周りを取り巻く人達へ「働きやすさ」を提供できるようになったりと、良い循環が生まれることを目指しています。

 まずはその第一歩として、2つの活動を始めました。

  • 学生向け出張講座「働くの学び舎 for Students」

  • 人事・労務実務担当者向け資格試験「人事労務マイスター検定」

 それぞれの取り組みについてご紹介します。

 「働くの学び舎 for Students」

出張講座「働くの学び舎 for Students」Powered by SmartHR

 「働くの学び舎 for Students」は、現場で活躍するSmartHRの社員が講師として学校に伺い、ワークショップなどを交えながら講義を行う学生向け出張講座です。現在、全国の大学・短大・高専・専門学校を対象に2つの講座を開講しています。

・「給与明細から考える働き方講座」
給与明細の「支給」と社会保険などの「控除」の項目をワークを交えながら解説します。これから社会に出る学生の皆さんと人事・労務の正しい知識をシェアすることで、働く環境を考慮した就職先の選定や就職後の適切な制度活用など、自分らしい働き方を選択できる後押しとなることを目的としています。
  
・「UXとウェブアクセシビリティの基礎講座」
情報技術やウェブ開発に興味のある学生を対象とした講座です。この講座では、ウェブサービスを多様な方に心地よく使ってもらうために必要な開発の基礎知識として、UX(ユーザー体験)とウェブアクセシビリティについて解説します。受講生自身のスキルを伸ばし、知見を広げることで、未来のIT人材の育成をサポートします。

 2022年7月から現在まで、2つの講座を計4校で開催しました。

講座を受ける学生の様子

 先日、12月8日に駒澤大学で実施した「給与明細から考える働き方講座」では、100名を超える学生の皆さんに、就職活動や社会人になる前の基礎知識をつける場としてご参加いただきました。

書き込まれたワークシート

こちらの2つの講座では、随時開催校を募集しています。ご興味のある学校関係者の方は、以下お問い合わせフォームよりぜひご連絡ください。

「人事労務マイスター検定」

資格検定「人事労務マイスター検定」Powered by SmartHR

 「人事労務マイスター検定」は人事・労務の実務担当者向けの検定試験です。人事・労務担当者の知識レベルの平準化を目的に創設した本検定では、実務に必要な知識を体系的に学んでいただくことができます。働く環境づくりを支える人事・労務担当者の学習環境を構築することで、職場の働き方改善に繋がり、日本の労働環境のアップデートの一助となることを目指しています。

 当検定の創設者であるSmartHR 人事労務研究所 所長の副島さん(@tomosoe)は、公式ウェブサイトの「検定創設の想い」の中でこう述べています。

“知っている人だけが得をする、知らなかったばかりに企業にリスクをもたらしてしまう。そんな世界をなくしたい”

“人事労務業務の経験年数の長短に関わらず、「共通の人事労務知識」を受講者みんなで育てていければと思っています”

 まだ始まったばかりの「人事労務マイスター検定」を私たちと共に育ててくださる方、少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひウェブサイトを覗いてみてください。最新情報は「人事労務マイスター検定」Twiiterアカウントでも発信していますのでフォローしていただけると嬉しいです。 

私たちが大切にしていること

 私たちは「働くの学び舎」の活動を通じて、ひとりでも多くの人が心地よく、健康に、そして自分らしく働くための選択肢を増やしたいと考えています。
 冒頭でプロジェクト立ち上げの経緯として「私たちが今まで培ってきた知識や経験をシェアすることで役立つ人がいるのではないだろうか」という仮説から始まった、と書きましたが、私たちが一方的にシェアするだけでは、本当の意味で誰もがその人らしく働ける社会をつくることはできないと考えています。なぜなら、私たち自身まだまだ発展途上で学ぶ立場であり、私たちだけで出来ることはとても限られているからです。
 だからこそ、これから社会で働くたくさんの学生の皆さん、学校関係者の皆さん、人事・労務担当者の皆さんをはじめ、関係してくださる多くの方々との対話を大切にしていきたいと考えています。

おわりに

 ここまで読んでくださってありがとうございます。まだ始まったばかりのプロジェクトですが、目の前の一人一人との関わりを大切に草の根の活動を積み重ねながら、学びの場を共に創り、育てていきたいと考えています。
「働くの学び舎」を応援いただけると幸いです。