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【授業の質が学習充実感を決定、対面授業かどうかは関係なし】オンライン入試にもつながるのか。

オンライン試験システムのスマート入試スマートエビデンスを提供している株式会社サーティファイです。

今回はこのような記事を目にしましたので、オンライン入試と繋がる部分に着目しながら考察していきたいと思います。私たちも教育業界にオンライン化を推進していくサービスを展開しているので、こういった情報は非常に参考にしています。

オンライン授業は学生の満足度を下げるのか

立命館大学は、コロナ禍における授業実施状況や学生の学びの状況を把握することを目的に、2021年度春学期に学生を対象とした授業アンケートを実施し、その分析結果を公開した。
対面授業かWeb授業かというよりは、「学習意欲の促進」や「フィードバック」「学びスタイル適合度」などの『授業の質』をいかに上げるかが、「到達目標達成度」や「能動的学習態度」「総合的満足度」などの『学習充実感』につながるという結果が示され、授業の対面/Web の有効性の差については、『学習充実感』や『授業外学習』に与える影響が極めて軽微であることも判明。対面授業、Web授業の間に「到達目標達成度」や「総合的満足度」に関して差はなく、またその間の分布の比率にも大きな差はない。
 引用:2022年1月18日 ICT教育ニュース

記事の中にもありますが、2020年の春学期からオンライン授業が始まり、当初は、教員も学生も試行錯誤していたため、授業アンケートの結果は授業外学習時間を除き、すべての項目で前年度を下回ったとされています。

ただこの時点で、「フィードバック」が十分にあれば学生の授業に対する満足度が上がることも分かってきたと書かれています。

この結果を踏まえ、対面授業かWeb授業かというよりは、「学習意欲の促進」や「フィードバック」「学びスタイル適合度」などの『授業の質』をいかに上げるかが、『学習充実感』につながるという結果が示されました。

この結果から、オフライン、オンライン、どちらが良いかという議論も時折お見かけしますが、本質的にはオフラインかオンラインかは関係なく、オフラインでも、オンラインでも同等の品質を担保するための方法を探れば良いという事がこの記事を読むとよく分かりました。

記事によると、今後、立命館大学はWeb 授業のみならず対面授業においても、培ってきたDXを活用していくとのことなので、これからの動向が非常に楽しみです。

オンライン授業が進んでいく先はどこか

記事の中でも当初は「学習充実感」などのすべての項目の評価が前年度を下回ったとされていますが、大学の改善により、対面授業とWeb授業で評価の差はほどんどなくなりました。こういった調査が広がれば、今後はより大学のオンライン授業が充実していくことでしょう。

また、オンライン授業と並行して、学生は就職活動の「オンライン化」も身近にあります。特に会社説明会や面接のオンライン化は多くの企業で取り入れており、学生はオンラインならではの就職活動対策も進めています。

このように「オンライン化」が当たり前になっている学生ですが、定期テストや受験に関しては、まだまだ「来校式」が通常であると感じています。

定期テストや受験で多くの学生を同じ場所に集め、一斉にテストを行うことは、今回のような感染力の強い新型コロナウイルスの変異株が登場した場合、感染を学内で広めてしまうリスクとなってしまいます。

大学側は体調不良者の隔離や濃厚接触者などの対策を行えば行うほど、受験する教室を増やす対策をせざるを得なくなったり、そこで職員を追加で導入しなければならない状態になります。このように職員に負担がかかってしまったり、大学としての負担も大きくなってしまったりすることは避けなければいけません。

そのため、定期テストや受験のオンライン化を進めることは今後に向けて、必要な対策のひとつです。

株式会社サーティファイでは、今後も入試のオンライン化の動向などをnoteにまとめて発信して参りますので、フォローやハートを押していただけると励みになります。