【まとめ】不正の監視が可能なオンライン試験サービス
株式会社サーティファイとして、オンライン試験システムのスマート入試やスマートエビデンスを提供していると、オンライン試験のニーズが日々高まっていることを感じます。
オンライン試験という新常識
しかしながら、自分の大学では、オンライン試験はあまり関係がないという大学関係者の方もまだまだ少なくありません。
確かに、特に地方の大学では、周辺のエリアでは認知度はあるし、遠方からではない周辺の受験者がほとんどであり、県外からの受験は、そもそもニーズがないので、オンライン試験には縁がなく取り入れなくても良いという声も理解できます。
しかしながら、大学経営者の視点ではどうでしょうか。
少子化は今後も続くし、大学進学を機に地方県内に留まらず、県外への流出も増えていく可能性が高い。このような時代の流れは続いていくでしょう。大学の経営目線で言えば、受験者数及び定員数の確保は、今後もますます大きな課題と考えられます。
ピンチはチャンス
むしろピンチはチャンスだと考えることもできます。コロナを機にオンライン試験が一般化されていけば、地方から都会への受験だけでなく、地方から地方への受験も検討されやすくなるでしょう。
例えば、サーティファイは東京以外にも新潟のオフィスがあるのですが、新潟では一般的に、大学志望者は、新潟県内の大学または東京(主要都市)の大学を志望する人がほとんどだと言えます。しかしながら、仮にオンライン試験で新潟にいながら受験ができるようになると、他県の大学の受験も候補に入りやすくなります。
特に、全国的にあまりないような専門学科であればあるほど、今後は今まで以上に、全国からの受験者を募る必要もあるし、受験者に負担をかけずに選んでもらい易くする必要が出てくると言えるでしょう。実際に、全国から受験者が応募してくるような学校や企業にはオンライン試験はすでに一般化しつつある。
オンライン試験システムの選定
オンライン試験を実施するにあたり、もっとも懸念されることはなんでしょうか。皆さんが口を揃えて真っ先に言うのは“不正”です。
では、オンライン試験にて、不正を防ぐことは出来ないのか。結論、不正を防ぐことは出来ます。
皆さんが懸念される不正をしっかりと防いだ上で、オンライン試験を実施できる時代になっております。むしろ今までのような会場集客式の試験以上に、採点スピードや準備段階の可視化などのようなメリットまでもが生まれている段階です。
オンラインサービスをまとめてみる
ではそのようなサービスは何があるか。オンライン試験サービスをまとめてみました。
パーソルワークスデザイン
https://sub2.persol-wd.co.jp/lp/ibt/
主催者に代わり、試験全体の運営を行えることに強みをもつパーソルワークスデザインのサービス。会場やスタッフ確保、試験結果の通知の早期化などニーズに合わせた運営方法のご提案を行い、業務開始後も受験者を手厚くサポート。唯一の弱点である「厳格性」は人によるリアルタイム監視でクリア。ワンカメラで見れる範囲に関しては不正を防ぐことが可能となっている。
Remoty AI+
https://cbt-s.com/labo/column/remoty-ai-plus/
本人確認や不正行為確認の試験監督業務をAIが行うリモートテストシステム。替え玉防止機能として、受験者が同一人物かをAIが判定。事前登録した人物が最後まで入れ替わりなく受験しているかを検知。人数判定機能として、画面内に複数の人物がいるとAIが検知。カンニング検知として、受験者が画面を見ていない・手の動作がおかしい等、不正行為と思われる行動をAIが検知。
CheckPointZ
試験実施中の受験者の様子やPCの操作ログ等を全て記録し、AIと人によりそれらをチェックすることで、受験中の様子を厳正に確認することのできるオンライン試験監督システムです。ウイルス感染リスクや試験会場への長距離移動に伴う経済的・時間的負担をなくし、安全かつ平等なオンライン受験を実現します。
Remote Testing
https://www.e-coms.co.jp/service/remote-testing/
オンラインテストにリモート監視サービス「Remote Testing」を加えることで、会場型CBTと同等な受験環境をご提供することができます。
Webカメラで本人確認、試験中は監視員がリモートで監視。または試験中の状況を録画し、録画された動画をAIが自動解析、不正を検知するなど、受験時の不正検知・防止が可能です。
The Admissions Office(TAO)
https://admissions-office.info/lp/
Web入試全般を担うコンソーシアム型システム。世界中で利用されているコンソーシアムシステムと同じような仕組みであり、さらに日英対応となっているため、国内学生はもちろん、外国人留学生の増加を期待することができます。願書提出の手続きから合格発表まですべて簡単に一括管理でき、さらに日本の大学経営実情に即した運用が可能なシステムです。このシステムでは、願書提出の手続きから、選考書類の提出、合格発表まで、すべて簡単に一括管理することが可能で特に海外学生が日本に留学したい場合にメリットがあります。
EXIN-Anywhere
https://www.exin.com/jp-ja/exin-anywhere/
試験前、試験中に動画の録画を行い、試験監督官は、その内容の審査を受験後に行います。試験監督官と直接のやりとりはないので、多少英語でのコミュニケーションが苦手な方でも可能。「不適切行為」をしていないことの証明をし続ける必要があるため、試験環境、行動の振るまい方など要件が決まっています。
★スマート入試・スマートエビデンス
サーティファイが独自開発をしたスマート入試やスマートエビデンス。最も不正への抑止力と不正検出精度を高めたオンライン試験システム(特許出願中:特開2021-068432)PCカメラに加えて、スマートフォンをサブカメラとして利用することで、リモート環境下でも公平・公正に筆記試験や論述試験を実施できます。
従来型のシステムとは異なり、本人認証や視線監視など簡易な不正検出だけでなく、PCカメラの死角となる受験者の手元やPC画面、画面周辺の不正手法にも監視対応が可能です。
オンライン試験で不正がない公平な世界を実現していく
いかがだったでしょうか。オンライン試験では、不正が不安であるという主催者側の意見は無くなりつつあります。どのサービスでも新たなものを取り入れる人と取り入れない人とで分かれますが、このnoteをきっかけに、時代の進化の一つであるオンライン試験の導入を検討してみてはいかがでしょうか。デモ体験も含めて丁寧にご説明させていただきます。
先日デジタル庁が発足いたしました。今回のテーマであるオンライン試験もデジタルであり、DXの一つだと言えますが、デジタル庁の発足に伴い、地方であっても、DX化が進む世界に取り残される企業が、今後は少なくなるのではないでしょうか。
厳格な試験であればあるほど必要な不正監視精度
試験と一言でいっても色々な種類があります。落とすような試験ではない英語検定のようなものから、人生の分岐点になるような試験までも幅広くあります。不正が出来るのであれば、もちろん後者のような厳格な試験の方が、より不正が増えるでしょう。しかしながら、人生の分岐点になるような試験であっても、オンライン試験で不正がない世界を実現していきたいと思っています。
課題もある。時代に合わせてこれからも進化し続ける。
2つのカメラと3つのAIで監視するスマート入試とスマートエビデンスは監視リスクを最大限に抑えられます。一方で、PCだけでなくモバイルも利用するため、セッティングが少し手間であるという課題があります。ただいつの時代でもどのツールでも同じだったように、最初は慣れないだけで慣れてしまえば問題ないと考えられます。
かつてはガラケーからスマートフォンへ移行する時にも誰もが最初は戸惑いました。そして同時に時代の進化も感じたでしょう。きっとオンライン試験システムは今後も広がっていき常識化していくものと考えています。
スマート入試とスマートエビデンスでは、皆さんの慣れを待つだけでなく、現状の監視レベルの水準は落とさずに、セッティング時の使いやすさを求めて改良をしてまいります。引き続きご期待いただければ嬉しいです。