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新卒に好評価だった「企業カルチャー」研修資料を紹介

スマートキャンプデザインブログ、モリシゲです。

4月になり新卒メンバーが入社し、さまざまな研修を受けています。
私は創業メンバーということもあり「企業カルチャーと歴史」について研修担当となりました。

そこでプレゼンした内容が「全研修の中で1番受けてよかった」と新卒から感想をいただいたので、今回はその内容の一部をブログで紹介します。

企業カルチャーは意思決定にかかるバイアスだ

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開口一番に問いかけたのは「肉3枚を4人で分ける方法」でした。
参加したのもちょうど4人だったので、4人で考えてもらうことにしました。

そこで出てきた意見は
「じゃんけんで決める」「1枚を4等分する」「自分が我慢する」でした。

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そして、考えてもらった解以外にもさまざまあることを紹介しますが、
「どの選択肢もあり得て、正解はない。」と伝えました。

そして、スマキャン(自分の会社)ではその正解のないなかでも、どういう選択肢を取りうるかを示します。

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企業に所属していると、なぜか無意識 or 意識的に、行動や意思決定にバイアスがかかってきます。それが「企業カルチャー」だ、という話をしました。

企業カルチャーは大量の変数を持っている

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次に、企業カルチャーはさまざまな変数を持っているという話です。

例えば・・・・・・

・成果主義の会社ではチームワークよりも個人の成果を重視した行動や意思決定をとる確率が高くなります。個人の能力を活かすことができますが、チームワークや他人への思いやりも弱くなりがちです。

・保守的な会社では情報をクローズドにするので、情報共有によるメリットよりもリスクを考える傾向が強くなります。逆にイノベーティブな会社ではネガティブな情報すらもチャンスや価値と捉えるので隠さずオープンにする傾向が強くなります。

・1つのミスも許されないような仕事であれば、褒めて伸ばすよりも叱って伸ばす傾向が強くなりがちです。

・・・・・・・・・

このような変数がたくさん存在していて、各々のバランス感が組み合わさって企業カルチャーは形成されているんだ、という話をしました。

今、自分の会社はどういう状況なのか

「今、スマートキャンプのカルチャーはどう偏っているのか」という話をしました。

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個人的に「今、強くカルチャーと感じる変数」を4つ紹介しました。
全体責任と自己責任、合理的と非合理的、サプライズと用心深さ、倹約と贅沢の4つで、最近は「自己責任・合理的・サプライズ・倹約」が強くでていると伝えました。

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最初に示した「自分の会社だとどういう選択肢をとるか」というものにひも付けて、どの変数がどういう行動に結びつくかを解説しました。

今回は焼肉の話でしたが、仕事でも同じように複数解がある場面がたびたび登場します。

「配属されたチームで先輩がとる行動を観察しよう。どうしてそういう意思決定をしたのか考えるようにしよう。そうすれば、カルチャーを深く理解できるし、自分もどう行動すればいいのかわかるようになるし、カルチャーから逸脱した行動も見分けられるようになる。」と説明しました。

カルチャーは刻々と変化している

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次に、カルチャーが持つ変数の状態はさまざまな刺激によって変化するというテーマに移ります。

社外のものはほとんど制御不能なのでどうしようもないことが多いですが、外部の刺激に対する「会社の受け取り方」は変えられます。社内だけで完結する意思決定や行動も変えられます。

ではこのカルチャー形成における新卒の役割とはなんでしょう。「企業はなぜ新卒をとるのか?」「新卒がカルチャーを昇華させるために何ができるか?」という話を続けました。

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「新卒以外の登場人物や環境はすべて古いもの。アップデートをするには自社に影響されていない人物が不可欠。だから新卒を採用する必要がある。」

「会社に関わるすべてのことに対してフラットな目線で観察できるのが新卒。今のカルチャーを観察し、おかしいと思うこと、いいと思うことを判別し、フィードバックすることがカルチャーの進化につながる。」

という話をし、まとめに入ります。

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企業カルチャーに完全に染まった人々は、人や環境に慣れてしまい、観察したり、気づいたりすることが少なくなります。また、気づいたとしても固定観念に縛られ、次のアクションである「言語化」や「MVVとの照合」「組織へのフィードバック」に移りづらいこともあります。

「企業カルチャーを昇華させる」という意識を持ちながら行動すれば、自分たちの働きやすいように環境を変化させるアクションがとれます。

失敗しても許容される新卒のうちに身に付けてほしい考え方だと思いますし、「個人の考え」と「組織の考え」を弁別できるようになるので、いつか大きな意思決定をするときに役立つ日がくると思います。

1. 企業カルチャーは、常に変化しているので観察をやめないこと。
2. 新卒のフラットな目線でいいところや悪いところに気づくこと。
3. その「いいところ・悪いところ」を伝えられるよう言語化すること。
4. それが個人の考えではなく、組織の考えと一致しているか照合すること。5. 照合していれば、企業カルチャーとして浸透させるべく共有を怠らないこと。

この5つのステップを繰り返し行えば、自分たちが働きやすい環境はつくれていくし、会社の文化も時代に合わせた進化ができるので、頑張ってほしいと締めくくりました。

(このあと「会社の歴史」についても研修をしましたが、それはまたどこかの機会で紹介するかもしれません。)

実際に使用した「企業カルチャー研修資料」

WRITER & EDITOR
SMARTCAMP Designer モリシゲ @MorishigeYuta

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